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【UiPath】UiARD(デベロッパー認定資格試験)を受けてみた

Last updated at Posted at 2021-02-09

UiPathが認定する資格試験「UiARD」を受けてみたので、これからをUiARD受けようかな/そもそもUiARDって何?という方のために、メモを残そうと思います。

※ 試験の公平性を守るため、問題の詳細については記載していません。

2023年10月に、UiPath社から発表があり、当記事に記載の「Advanced RPA Developer ・ RPA Associate」は無くなり、新たに「Automation Developer Associate・Automation Developer Professional」という名前になるそうです。
内容も最新の製品に基づいて変わる様子。また認定期限が「永久」から「3年」になります。
日本語版試験は2024年度から案内される予定です。

UiARD とは?

正式名称は「UiPath RPAデベロッパー上級資格試験」です。
U****iPath Certified Advanced RPA Developer」を略して「UiARD」らしいです。

UiPath認定資格プログラム | UiPath
image.png

認定の資格は以下の2つに別れており、RPA開発者としては「アソシエイトで全体を押さえて、デベロッパー上級で専門知識を確認」という流れになっています。

  • UiPath-RPA:UiPath RPA アソシエイト資格試験
  • UiPath-ARD:UiPath RPA デベロッパー上級資格試験

image.png

UiARD(RPA デベロッパー上級資格試験)は以前にあった「UiPath 認定資格 - Advanced Certificate」の後継です。
問題も新たに一新されました。英語版の試験は「2020年5月」に開始されていたようですが、「2021年2月」から日本語版の試験も始まりました。

image.png

項目 内容
問題数 63問
試験時間 120分
問題形式 択一式選択/並び替え
合格ライン 70%以上の正解
受験料 200ドル
受験方法 ピアソンVUE テストセンター、または、オンライン
資格の有効期限 なし

以前の「UiPath 認定資格 - Advanced Certificate」とは違い、試験内でのフローの実装はありません。(QA形式の回答のみ)

受験後に「合格したか?何%正解したか?分野別の正解率はいくつか?」のレポートが表示されます。「どの問題を間違えて、正解は何なのか?」を知ることはできません。試験問題は日本語ですが、オンライン試験での説明(チャット)は英語です。

学習について

UiPathのサイトに、試験についてのPdfがあり、以下の説明が記載されています。

UiPath RPA デベロッパー上級資格試験 v1.0 試験記述文書

UiPath アドバンスド RPA 開発者 v1.0 試験の対象ユーザーには、次の項目が含まれます。
• RPA デベロッパー
• RPA アーキテクト・・・など、RPA開発において専門知識を必要とする役割

最低限の受験資格を持つ候補者は次の項目が含まれます。
• RPA デベロッパーとして 6 ヶ月以上の経験
• 豊富な実践的な経験を持つ高度なレベルでの正式なトレーニングを完了している
• 技術的に熟練し、独立して働く知識/スキルの保持

習熟レベルは個人差あると思いますが、
 実務なりである程度の経験を積んでいて、人に頼らず一人で実装ができる人
が対象になりそうです。実際の試験中も、人に聞いたり、メモを見たり、ネットで検索することも出来ません。

試験範囲・試験項目についても、上記のPDFに記載があります。今思えば、「説明のPDFを試験を受ける前に読んでおけばよかった」と思いました。(私は読んでなかったです)
項目の説明と試験がしっかり「リンク」していて、中には「そのまま勉強すれば、回答にかなり近い」ものもありました。

無料のオンライン模擬試験もあるので、受けておくべきです。個人的には数回やりました。
が、「本試験で全く同じ問題が出るわけではない」です。英語版のUiPathforumでも
 The practice test covers the same topics, but the questions are different.
とUiPathの人が書いています。
模擬試験は「出題ジャンルは一緒・バックグラウンドの知識が一緒」というだけです。なので質問と解答のセットを暗記してもダメです。

何回も模擬試験を受けてると正解を覚えてしまって「問題を見ただけで回答がわかってしまう」のですが、それだと逆に危険です。本試験で模擬試験と同じ問題は「ほぼ出ない」し、ちゃんと頭で考えなくなってしまうからです。
mogiプチャ.PNG
100%正解は、問題を覚えちゃうレベルまでやってると簡単です。以前の試験は、この方式でも合格できたと思いますが、今回はダメです。

実際の試験ですが、昔の「Advanced Certificate」よりも良く出来ていると感じました。(質問がより洗練された感じがします)当たり前ですが「設問と回答選択肢を良く読んで回答する」必要があります。

※ もしかしたら受験する回によって「設問内容や傾向やパターン」が違うのかも知れません。(複数回受けていないので、違ってたらすいません)

難易度のレベルについて

個人差あるとは思いますが、問題の難易度としては
 ・以前の「UiPath 認定資格 - Advanced Certificate」 と同じ位
だと思います。ただし、
 ・メモの持ち込み/ネット検索は不可能(そもそも不正です)
 ・無料では無いので気軽に何度も受けられない(なかなかのお値段します)
 ・受けた人がまだ少なく、情報が少ない(傾向がわからない)
といった「環境」の面で、少し難易度が上がっていると思います。

また、2021/02時点では、試験の対象範囲はStudioもオーケも「2019.10」です。ちょっと古い。。。なので最近追加された機能(PiPとかUiAutomationNextとかモダンフォルダーとかとか)は残念ながら出てきません。

以前の「UiPath 認定資格 - Advanced Certificate」 なんて知らないっていう人は、

  • アカデミーでしっかり知識の土台ができている
  • 案件を幾つかこなして自分の頭で理解出来ている

なら、知識整理・再確認をしてから受ければ合格できると思います。
(どれだけ出題範囲に合わせて知識整理できるか次第)

仮にもう一度受けるなら

落ちたら怖いので、出来るなら受けたくないです。
が、もう一度試験を受けないといけないなら、高得点を目指さなければいけないなら、自分なら以下の準備をして望みたいと思います。

1)試験内容詳細を熟読する

上で書きましたが、試験内容の説明が最大のヒントなので、UiPathの試験ページにリンクされている「試験記述文書(ard_exam_description.pdf)」を端から端まで読み直します。

2)アカデミーとユーザーガイドで復習

「試験記述文書PDF」に沿って再学習します。例えば、「ディスパッチャーとパフォーマーの違いについて説明できる」と書いてあれば、説明できるように内容を完全理解します。
特に「アカデミーを受けて1年以上立っている」場合は、記憶が薄くなっていて「昔やったから大丈夫だろう」と慢心してしまうので要注意です。
ユーザーガイドは実務の上でも「読んでおいて損はない」ので、熟読したいところです。

3)UiPathStudioを操作して眺めてみる

これも「試験記述文書PDF」に沿って再学習します。どういうアクティビティやプロパティがあるか、違いは何か等を頭に入れます。
最近実装していない人は、特に見ておいたほうが良いと思います。

4)ReframeworkとOrchestoratorをしっかり見る

「最近はAttendedRobotばかりだなぁ、UnAttendedRobotもOrchestoratorも触っていないなあ」と思ったら、しっかり再学習したい。フローを実際に開いて、画面を見ておきたいです。「見れば思い出すだろう、触れば分かるだろう」というレベルだと、試験で思い出せない可能性があります。
実際に眺めて「あれ、これなんだっけ?」という箇所があったら、ユーザーガイドやアカデミーで再復習します。

5)模擬試験は正解の背景・理由を理解する

模擬試験は絶対受けたほうが良いので、複数回受けます。

でも上述の通り「模擬試験と同じ設問は本試験ではほぼ出ない」です。
でも「出ない問題が出題される」のではなくて「違った言葉、角度の設問」が出題されるということです。なので「なぜそれが正解なのか?不正解は何がダメなのか?」を理解すれば良いことになります。
模擬試験は「全問正解を目指す」のではなく「全設問の正解不正解の理由を説明できることを目指す」ために使いたいです。

オンラインでの試験について

オンライン試験を受けたことがない人、ピアソンVUEって何?という人は、下記で予習しておくと、当日焦らずスムーズに進められると思います。

ちなみに(いないと思いますが)「MacのBootcampでWindowsを使っている」方は、ドライバの関係上、試験を受けられません。普通にMacOsを立ち上げればOKです。(私はそうしました)

証明書について

合格後、UiPath認定マネージャー (CertMetrics) に 5 営業日以内にアップされ、。ログイン後の右上メニュー「Badges」から下記の証明を表示できます。
image.png
有効期限が無限(Forever)となっています。「認定資格更新」の必要がないのは、嬉しいですね。

2023年10月に UiPath社から発表があり、認定期限が「永久」から「3年」になります。

関連記事

UiPath認定資格の記事を他にも書きました。よかったらどうぞ。

終わりに

受験してみて「知識の見直し・振り返り」として非常に有益でした。アソシエイトの試験も、後日受けようかと思います。

この記事が参考になったら、「LGTM」をお願いします。 :bow:
閲覧ありがとうございました。

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