はじめに
この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2023年6月にリリースされた、バージョン「23.6」Community版について「個人的に」 まとめたものです。
※ 今回追加された機能は次期製品版(v2023.10)のリリースに含まれるはず。
2023年7月開催の「UiPathブログ 発信チャレンジサマー」の31日目の記事でもあります。
情報ソース
紹介する情報は、以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。
目次
今回紹介する内容は下記になります。
# 1)[Studio] 自動生成変数が Windows プロジェクトでも使用可能に
# 2)[Studio] データマネージャーパネルに接続情報を表示
# 3)[Studio] Windows/クロスプラットフォームでワークフローを呼び出し時に変数を使用可能に
# 4)[Activity] Extract Text(新アクティビティ)
# 5)[Activity] Find and Replace(新アクティビティ)
# 6)[Studio] コード化されたオートメーション
# 7)[Robot] PiP-仮想デスクトップの正式リリース
# 8)[Robot] 資格情報のなにか(ベータ版)
# 9)[Assistant] 設定画面の同一ウィンドウ化(アシスタント)
# 10)[Assistant] 実行中タブ内の改行・リンク表示が可能に(アシスタント)
# 11)[Assistant] Excel 用 UiPath アシスタント アドイン
# 12)[UiAutomation] 要素認識画面のCV改善
# 13)[UiAutomation] ブラウザの「ページの復元」ポップアップを非表示に
# 14)[UiAutomation] エラーメッセージのクリップボードコピー
# 15)[SAPAutomation] テーブルのセル スコープの改善
# 16)[SAPAutomation] WinGUI 8.0 - マルチモニターのスケーリング対応をサポート
# 17)[DocumentUnderstanding] 文字認識の改善
# 18)[Activity] クラウドリソース管理用のアクティビティパック
# 19)[Etc] VMWareアクティビティ2.0
1)[Studio] 自動生成変数が Windows プロジェクトでも使用可能に
version23.4で「クロスプラットフォーム限定」の機能だった「自動生成変数/宣言不要の変数」が、Windowsプロジェクトでも使用できるように
なりました。
以下は23.4の紹介記事の内容。
2)[Studio] データマネージャーパネルに接続情報を表示
接続情報が必要なアクティビティを使用した場合、データマネージャーにその内容が表示されるようになりました。
3)[Studio] Windows/クロスプラットフォームでワークフローを呼び出し時に変数を使用可能に
「ワークフロー ファイルを呼び出し」アクティビティを「Windows/クロスプラットフォーム」プロジェクトで使用する場合、ファイル名に引数・変数を使用できない
という問題がありましたが、解消したようです。
4)[Activity] テキストを取得(新アクティビティ)
新しく「テキストを取得/Extract Text」アクティビティが追加されました。
以下のいずれかの方法で、文字列の中から指定の文字を抽出できます。
・2つの文字で囲まれた文字
・Eメールアドレス
・URL
・HTML内のテキスト
5)[Activity] Find and Replace(新アクティビティ)
新しく「検索して置換/Find and Replace」アクティビティが追加されました。
文字列中の特定の文字を置き換えることが出来ます。
6)[Studio] コード化されたオートメーション
Studioでシーケンスやフローチャートを作るように「1)コード化されたワークフロー/2)コード化されたテストケース/3)コードのソースファイル」を作成できるようになりました。詳細は以下の記事で紹介しています。
7)[Robot] PiP-仮想デスクトップの正式リリース
Version 22.10 で登場した「仮想デスクトップ(ピクチャインピクチャの新しいモード)」が正式版になりました。
8)[Robot] 資格情報のなにか(ベータ版)
良く分かりませんでした。(コレという確証が無い)以下原文。
With this release, Robots can now access local credential vaults for Windows credentials without using Orchestrator for retrieving the passwords.
By installing the Disconnected proxy you can now instruct the Robots to use it for grabbing Windows credentials from any supported credential vaults.
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9)[Assistant] 設定画面の同一ウィンドウ化(アシスタント)
以前は設定画面を開くと別画面になったのですが、同じウィンドウで表示されるようになり、起動が早くなりました。
10)[Assistant] 実行中タブ内の改行・リンク表示が可能に(アシスタント)
Version23.2でリリースされた実行中タブ(「ステータスを報告」アクティビティで設定した内容が表示される)ですが、複数行とリンクがサポートされるようになりました。
11)[Assistant] Excel 用 UiPath アシスタント アドイン
Excel上でアシスタント画面を表示できるアドインが公開されたました。
12)[UiAutomation] 要素認識画面のCV改善
要素/セレクター指定画面のCV(コンピューター ビジョン)関連の機能が強化されました。(例:アプリのステート確認のようなアクティビティでもコンピューター ビジョンを自動有効化)
13)[UiAutomation] ブラウザの「ページの復元」ポップアップを非表示に
予期せず閉じられた時の「ページの復元」ポップアップが表示されなくなりました。(詳細不明。おそらく「アプリケーション/ブラウザーを使用」アクティビティの話?)
14)[UiAutomation] エラーメッセージのクリップボードコピー
実行エラー画面に「クリップボードにコピー」が追加されたようです。(ユーザーが問題を報告するときにエラー メッセージを受け取りやすくなる)
15)[SAPAutomation] テーブルのセル スコープの改善
(SAPの表は列の指定が難しいかったのですが)「表のセル スコープ」アクティビティで、列名の選択が可能になったようです。
16)[SAPAutomation] WinGUI 8.0 - マルチモニターの解像度対応
異なる解像度で複数のモニターを使用している場合に、Ui操作エラーを防ぐための設定がプロジェクト設定に追加されました。(プロジェクト設定 → UIAutomation Classic → SAP → 追加のスケーリングを有効にする)
17)[DocumentUnderStanding] 文字認識の改善
継続的に改善されているDocumentUnderStanding(AI-OCR)ですが、今回は「回転された文書・数値/日付の値書式設定が改善されたようです。
18)[Activity] クラウドリソース管理用のアクティビティパック
クラウドや仮想化の管理用アクティビティが増え、Azure・AWS・GCP・AzureADなどのIT自動化の選択肢が増えたようです。StudioWebを使ったテンプレも用意されました。
19)[Etc] VMWareアクティビティ2.0
UiPath.VMware.Activitiesの v2.0 がリリースされたようです。Windows およびクロスプラットフォームで使用できます。
終わりに
以上、version 23.6 のアップデートについて書きました。
この記事が参考になったら、 いいね をお願いします。閲覧ありがとうございました。