はじめに
この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2024年2月にリリースされた、バージョン「24.2」Community版について「個人的に」 まとめたものです。
情報ソース
情報は、以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。
目次
今回紹介する内容は下記になります。
- 01)[Studio] アクティビティのブックマーク
- 02)[Studio] リボンレイアウト
- 03)[Studio] タスクバー上で最近使用したプロジェクト
- 04)[Studio] JSON を逆シリアル化 でJson解析
- 05)[Studio] トランザクション アイテムを取得 で特定データ出力
- 06)[Robot] .net8への以降
- 07)[Robot] PiPの改善
- 08)[Assistant] インストール時のパッケージサイズ表示
- 09)[Assistant] テナント切り替え
- 10)[UiAutomation] オブジェクトリポジトリの改善
- 11)[ComputerVision] 項目を選択アクティビティの修復サポート
01)[Studio] アクティビティのブックマーク
右クリックでアクティビティに「ブックマーク」を付けることができ、任意のメッセージも設定可能です。
設定したブックマークは「ブレークポイントとブックマーク(Breakpoint and Bookmark)」パネルで確認できます。パネル上でダブルクリックするか、ショートカットコマンドで移動できます。
・次のブックマークに移動: Ctrl + ピリオド (.)
・前のブックマークに移動: Ctrl + カンマ (,)
「編集作業中に戻ってきたい」時や「メモを残しておきたい」時などに便利です。
設定内容は「.project\bookmarks.json」ファイルに格納され、次回閲覧時も参照できます。
02)[Studio] リボンレイアウト
右上の「V」マークを押すと、ヘッダータブ/リボンの表示を切り替え可能になり、画面縦幅を有効活用できるようになりました。
■ クラシックリボン(ClassicRibbon)
■ シンプルなリボン(SimplifiedRibbon)
03)[Studio] タスクバー上で最近使用したプロジェクト
タスクバーの右クリックで直近 10 件のプロジェクトへのショートカットが表示されるようになりました。
04)[Studio] JSON を逆シリアル化 でJson解析
「JSON を逆シリアル化」アクティビティの「Json Sample」オプションにサンプルの値を入れると、以降の変数でプロパティの値が参照できるようになり、使用したい要素までのパスをミスなく指定できます。
05)[Studio] トランザクション アイテムを取得 で特定データ出力
(情報が少なく、検証できていないのですが)
Orchastratorのキューに「固有データ JSON スキーマ」を設定している場合に、Studio上で固有データプロパティを参照できるようになりました。
06)[Robot] .net8への以降
Version「24.2」以降は、ランタイム/実行環境が「.NET8」に変わります。
「24.2」以降のStudioでビルドされたプロセスは「.NET8」でコンパイルされ、Version「23.12」より前のRobotでは実行エラーになります。(ジョブ失敗)
諸事情で「開発環境は新しいStudioバージョンを使用」等の場合は要注意です。
※ RobotとStudioを同じバージョンにしていれば問題ありません。
07)[Robot] PiPの改善
PiPセッションの行き来・画面確認が少し変わりました。
・PiPウィンドウは常に最前面に表示されるようになった
・PiPウィンドウを操作したい場合「参加」ボタンを押すと、プライマリ モニターで全画面表示される
・「ロボットセッションを退出」ボタンを押すと、元のウィンドウに戻る
08)[Assistant] インストール時のパッケージサイズ表示
インストール中にパッケージサイズが表示されるようになり、インストールに時間が掛かっている理由(どのパッケージで時間がかかっているのか?サイズが大きいのか?)が分かるようになりました。
09)[Assistant] テナント切り替え
アカウントに複数のテナントが紐づいている場合、アシスタントのヘッダー上で「テナントを切り替え」できるようになりました。
10)[UiAutomation] オブジェクトリポジトリの改善
オブジェクト リポジトリの「すべての要素をキャプチャ」で、スクロールありのWeb ページでも全要素を取得できるようになりました。Clipboard.AI の技術が使用されているらしいです。
11)[ComputerVision] 項目を選択アクティビティのCVサポート
(情報が少なく、検証できていないのですが)
CoumpuerVisionを使って「項目を選択」アクティビティを使用する場合、CVセレクタでエラーが発生した場合に、修正セレクタを提案してくれるらしいです。(詳細不明)
終わりに
以上、24.2 Community版 のリリース内容まとめ でした。