13
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

【UiPath】過去の製品バージョンを振り返る(2016-2021)

Posted at

はじめに

この投稿は、RPAツール「UiPath」の 製品歴史を振り返ってみる 記事です。

RPAツールUiPathのコミュニティ「UiPath Friends」が企画する「UiPathブログ発信チャレンジ2021サマー」の 8日目の投稿になります。

企画の内容は こちら 。カレンダーのURLは こちら です。

紹介するバージョンについて

Studioのバージョンアップを中心に、周辺製品についても「ざっくり」と紹介していきます。取り上げるバージョンは以下になります。

  • Version 2016.2
  • Version 2017.1
  • Version 2018.1 - 2018.4
  • Version 2019.4
  • Version 2019.10
  • Version 2020.4
  • Version 2020.10
  • Version 2021.4

※ 文章及び画像は、主にUiPath公式のリリースノートから抜粋しました。

Version 2016.2

公式で確認できた「最も古いバージョン」です。日本語化もされておらず表記は全て英語です。当時の画面を見ても「シンプル」で、今とはかなり違います。

<2016.2のUiPathStudioの画面>uipath-studio-community-v2016.2-main-window-outlooka.jpg
<2016.2のOrchestratorの画面>image.png

当時リリースの新機能・特徴は、以下のような項目がありました。

# 2016.2 での新機能・特徴
 - アンカーベース
 - OCR
 - データスクレイピング
 - Package Manager
 - Subversion (SVN) 

<リリースノート>

ちなみに2016年2月と言えば「SMAPの解散報道」が出てきた時期です。

Version 2017.1

コードネーム「Moonlight」として開発された2017は「多数のロボット管理」がテーマでした。画面を見ても、以前のバージョンとあまり変わりはありません。
<2017.1のUiPathStudioの画面>image.png

当時リリースの新機能・特徴は、以下のような項目がありました。

# 2017.1 での新機能・特徴
 - マルチテナント 
 - Invoke Codeアクティビティ追加
 - OrchestratorのIaaSサポート開始(Azure・AWS)

<リリースノート>

ちなみに2017年1月と言えば「埼玉県のASKULで倉庫火災が起きていた」頃です

Version 2018.1 - 2018.4

2018は幾つかのバージョンがリリースされていますが、日本語化(多言語化)をテーマに、作りが大きく変わりました。
xamlの記述形式も「2018.3」を境に大きく変わっています。
また、マーケットプレイスが提供されたことで、部品利用のエコシステム化が進んだバージョンでも有りました。このあたりから、市民開発者の裾野も少しづつ広がってきたように見えます。

<Studio画面> image.png
<Orchestrator画面>image.png

当時リリースの新機能・特徴は、以下のような項目がありました。

# 2018での新機能・特徴
 - UiPathマーケットプレイス
 - コンポーネント再利用
 - Orchestratorスケジュール実行・API呼び出し
 - グローバル例外ハンドラー
 - Citrix サポート
 - ワークフローテンプレート
 - ダーク テーマ追加

<リリースノート>
https://www.uipath.com/ja/blog/developer/uipath2018.3-release

ちなみに2018年と言えば「バーコード決済が普及しだした年」でもあります。

Version 2019.4

ここからリリースが「4月のFTS、10月のLTS」という年2回リリースになります。
2019.4は開発者の利便性を控除させるようなアップデートでした。

<Studio画面>image.png

当時リリースの新機能・特徴は、以下のような項目がありました。

# 2019.4での新機能・特徴
 - Git との連携
 - プロジェクトのグローバル設定
 - パッケージ署名
 - Computer Visionの安定版提供
 - 正規表現ビルダーの提供
 - Orchestrator モバイルアプリ

<リリースノート>

ちなみに2019年と言えば「新しい年号、令和が開始した年」でもあります。

Version 2019.10

2019.10は過去に無い規模の大きなリリースでした。
一番大きいリリースは「StudioX」でしょう。ワークフロー アナライザー、デバッグ体験の強化などもありました。
前後のタイミングで「UiPath Go」や「UiPath Connect」もリリースされ、開発者コミュニティを意識した戦略が見えます。

<StudioX画面>StudioX_Outlook.gif

<UiPathGO画面>image.png

当時リリースの新機能・特徴は、以下のような項目がありました。

# 2019.10での新機能・特徴
 - 長期実行のワークフロー(途中から中断、再開可能)
 - UiPath Connect(コミュニティボード、2020年に終了)
 - 日本語版UiPath Go(マーケットプレイス)
 - Office 365 Activities
 - Visual Studio Activity(カスタムアクティビティ開発用)
 - ワークフロー アナライザー
 - バックグラウンドプロセス同時実行
 - 新製品)Task CaptureのGA(一般提供)
 - 新製品)StudioXのGA(一般提供)

<リリースノート>

ちなみに2019年10月と言えば「沖縄の首里城で大規模な火災が発生」したタイミングでもあります。

Version 2020.4

2020年は「完全自動化の強化」をテーマに、周辺の製品サービスが強化されています。
StudioやOrchestratorの強化だけでなく、Task抽出やTest製品への展開など、多くの製品が投入されています。

<TestManager画面>testSuite-manage-tests-img@2x.png

当時リリースの新機能・特徴は、以下のような項目がありました。

# 2020.4での新機能・特徴
 - Studio Pro(Test Suite)が利用可能に
 - 監査ログ強化
 - UiPath Automation Cloud(SaaS版Orchestrator)
 - StudioでStudioXが利用可能
 - トリガースコープ
 - モダンフォルダー
 - 新製品)Task MiningのGA(一般提供)
 - 新製品)Automation HubのGA(一般提供)
 - 新製品)Action CenterのGA(一般提供)
 - 新製品)UiPath AppsのGA(一般提供)
 - 新製品)Data ServiceのGA(一般提供)
 - 新製品)Test Manager のGA(一般提供: 2020 年 7 月)

<リリースノート>
https://docs.uipath.com/releasenotes/lang-ja/docs/studio-2020-4-1

ちなみに2020年4月と言えば「コロナで世界各地でロックダウンが始まった」タイミングでもあります。

Version 2020.10

2020年のLTSは、数多くの新機能、改良点、バグ修正、微修正が含まれており、UiPath 製品がさらに使いやすくなっています。
UiPath社のエンジニアもコロナ渦で生活様式の変化・リモートワークでの開発を経てリリースしたもので、色々難しかったとは思いますが、オブジェクトリポジトリやピクチャ・イン・ピクチャ等の革新的な機能リリースも含まれています。

<オブジェクトリポジトリ>e09f710-diagram1.png

当時リリースの新機能・特徴は、以下のような項目がありました。

# 2020.10での新機能・特徴
 - オブジェクトリポジトリ
 - UIAutomationモダンデザイン
 - テンプレート作成
 - プロセスの複数のエントリ ポイント
 - ピクチャ・イン・ピクチャ
 - C#サポート

<リリースノート>

ちなみに2020年10月と言えば「東証でシステム障害」が起きたタイミングでもあります。

Version 2021.4

製品拡大の影響か、2021年からは毎月、何かしらのアップデートが報告されています。
ここではまとめて2021.4としてお伝えします。
2021.4は、デザインに統一感を持たせるために作成された「アポロデザイン」を元に、見た目が大きく進化しています。
また、Studioの64bit化や.NET5化など、製品の裏側で技術的な進化が見られました。

<Studio画面>image.png
<CloudOrchestrator画面>image.png

当時のリリースの新機能・特徴は以下のようなものでした

# 2021.4での新機能・特徴
 - 64ビット化/.NETCore化
 - StudioにStudioXのビジネス系アクティビティの追加
 - Orchestratorのデザイン刷新
 - Cloud Insights の一般提供 (GA) 開始
 - Automation Ops の公開
 - モダンフォルダーへの切り替え
 - Automation Cloud と Azure AD との連携
 - UiPath Assistant ウィジェット
 - ロボット トレイのサポートの終了

こちらの記事でも、新機能について説明しています。

<リリースノート>

終わりに

いかがでしたでしょうか。

歴史を知れば、より製品を知ることが出来ます。今後のリリースもまた機会があれば記事で紹介したいと思います。

この記事が参考になったら、 LGTMをお願いします。閲覧ありがとうございました。

13
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
13
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?