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【UiPath】バージョン「22.8」Previewリリースまとめ - その他編

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はじめに

この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2022年8月にリリースされた、バージョン「22.8」について「個人的に」 まとめたものです。今回は「アクティビティ以外」のアップデートについて書きます。

前回の記事はこちら

この記事は「UiPath Friends もくもく会 2022年9月24日(土)08:45 - 12:00」で書きました。

情報ソース

紹介する情報は、以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。

目次

今回紹介する内容は下記になります。

# 1)[Studio] プロジェクト移行ツール(レガシーからの移行)
# 2)[Studio] テキストエディタの登場
# 3)[Studio] Studio-Studioxで同じシーケンスデザイン(不要なBodyなし)
# 4)[Studio] 欠落アクティビティの説明を分かりやすく
# 5)[Studio] ライブラリアクティビティの入力引数タイプ指定
# 6)[Studio / StudioX] データマネージャーの強化
# 7)[StudioX] クイックツアー 
# 8)[StudioX] マーケットプレイステンプレート 
# 9)[StudioX] プロジェクトタイプの選択 
# 10)[アシスタント] マーケットプレイスのウィジェット表示制御
# 11)[アシスタント] AutomationOpsでのポリシー設定
# 12)[アシスタント] 診断ツールの実行と結果のZip出力
# 13)[アシスタント] UX改善
# 14)[コンピュータビジョン] 機能強化
# 15)[Document Understanding] アルゴリズム強化

1)[Studio] プロジェクト移行ツール(レガシーからの移行)

「Windowsレガシ(.NET4)」のプロジェクトを開くと「Windows(.NET5)」プロジェクトへの変換が促されます。
image.png
ちなみに次の「ver22.10」以降は「Windowsレガシ」でプロジェクトを作成できなくなります。編集は可能です。

2)[Studio] テキストエディタの登場

Studio専用のエディタで「project.json」などのファイルを編集できるようになりました。
image.png

3)[Studio] Studio-Studioxで同じシーケンスデザイン

ver22.7で、Studioのデザインが一新され、アクティビティ内部に、不要なBody(本文)やシーケンスを置かなくて良くなりました。このデザインが「version22.8」からStudioXにも導入されたようです。

StudioX Studio
image.png image.png

4)[Studio] 欠落アクティビティの説明を分かりやすく

パッケージが足りない場合にアクティビティが、エラー表示になりますが、今まではエラーを見ても「どのアクティビティだったのか?なんの処理だったのか?」が分からない状態になっていましたが、今回のリリースで「アクティビティの種類や表示名がデザインパネル上に表示されるようになりました。
image.png

5)[Studio] ライブラリアクティビティの入力引数タイプ指定

ライブラリでアクティビティを提供する場合に、引数で指定する値にパターンを指定できます。
ある程度、入力値を制限したい場合に使えます。
image.png

6)[Studio / StudioX] データマネージャーの強化

データマネージャーで変数や引数の管理がしやすくなりました。変数の一括作成など、機能が追加されています。
変数パネルよりも機能が豊富になってきました。
image.png

7)[StudioX] クイックツアー

StudioXの機能を紹介する「クイックツアー」が初回に表示されるようになりました。
image.png

8)[StudioX] マーケットプレイステンプレート

StudioX でも、テンプレートからプロジェクトを作成できるようになりました。2022年8月現在、以下のテンプレートが表示されています。
image.png

9)[StudioX] プロジェクトタイプの選択

StudioXでも「プロジェクトタイプ」が選択できるようになりました。Studioと同じく「Windows/クロスプラットフォーム/Windowsレガシ(従来のやつ)」から選びます。
image.png

10)[アシスタント] マーケットプレイスのウィジェット表示制御

アシスタント上でのマーケットプレイスウィジェットを「表示する or 表示しない or UiPath公式ウィジェットのみ表示する」から、表示をコントロールできるようになりました。
image.png

11)[アシスタント] AutomationOpsでのポリシー設定

AutomationOps で以下のアシスタント機能を許容するかを設定できるようになりました。
image.png

12)[アシスタント] 診断ツールの実行と結果のZip出力

診断ツール(diagonastic tool)をアシスタントから直接起動できるようになりました。
image.png

13)[アシスタント] UX改善

細かく紹介されていませんが、いくつかの UX が改善されたようです。
例えば「Stay offline」オプションが、Orchestrator設定セクションに移動されました。
image.png

14)[コンピュータビジョン] 機能強化

コンピュータビジョン(CV)にいくつかの機能強化がされています。

コンピュータビジョン(CV)とは、画面要素の認識をローカルPCではなく「Computer Vision」の
サーバー上で行う技術です。(※)
イメージ化した画像をサーバーに送信し位置情報を認識し、要素のクリック、入力などの
画面操作を実現します。

※ サーバーは基本的にUiPathが提供しますが、自身で立てることも可能です。
  • 1)CV を利用する際にスクロールしながら要素認識 が出来るようになりました。
  • 2)UiPath Screen OCR をスタンドアロン アクティビティとして使用する場合、Automationクラウドログイン済みであれば、アクティビティでCVのAPI キーを入力が不要になりました。
  • 3)CVクリックに「クリックタイプ」と「マウスボタン」が追加されました。
  • 4)CV 抽出テーブルと CV 取得テキストに「保存先」が追加されました。
  • 5)中国語/日本語/韓国語対応のOCRエンジンが登場しました。詳細はこちら
  • 6)新しい CV AI モデルが2022年9月5日に 登場予定で、テーブルと OCR データを操作する際のパフォーマンスが大幅に向上します。
  • 7)CVクラウドサーバーの提供エンドポイントの物理的に増え、特に西ヨーロッパで使用の際はルーティングが早くなりました。

15)[Document Understanding] アルゴリズム強化

文字の読み取りアルゴリズムが強化されたようで、PDF のデジタル化が以前よりも高速かつ正確になる可能性があります。さらに、ML Extractor と ML Extractor Trainer に複数値フィールドのサポートを追加したため、Document Manager から送信された複数値フィールドをアクティビティで使用して使用できます。

Document Understanding は「AI-OCR」の機能で、PDFや画像から、文字データを抽出します。
「タクソノミー」と呼ばれる帳票定義と「ドキュメント分類」と呼ばれる帳票振り分けの機能を
使用し、データのデジタル化を行います。

終わりに

今回は「その他」編として、アクティビティ以外のアップデートについて書きました。

この記事が参考になったら、 いいね をお願いします。閲覧ありがとうございました。

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