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UiPath (produced with UiPath Friends)Advent Calendar 2024

Day 4

【UiPath】バージョン「December/24.12」 Community版まとめ

Last updated at Posted at 2025-01-10

この投稿は「UiPath Advent Calendar 2024」の4日目のエントリです。

RPAツール「UiPath」で 2024年12月12日にリリースされた、バージョン「Decenber/24.12」Community版について「個人的に」 まとめたものです。

情報ソース

以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。

目次

# 1)リリースサイクルの変更
# 2)[Studio] セットアップの簡素化
# 3)[Studio] 簡素化されたサインインエクスペリエンス
# 4)[Studio] StudioでStudioXフローを作成編集できるように
# 5)[Studio] Windowsレガシープロジェクトの廃止(閲覧編集不可)
# 6)[Studio] 自動保存
# 7)[Studio] 長時間実行ワークフローのプレビュー
# 8)[Activity] Try Catch、Switch、タイムアウトスコープ
# 9)[Activity] ジョブを開始のデザイン変更
# 10)[Assistant] デザイン変更
# 11)[Assistant] ウェブ版のアシスタントウェブ
# 12)[Assistant] 複数アプリの起動
# 13)[CodedAutomation] アクティビティタイムアウトにプロジェクト設定を適用
# 14)[CodedAutomation] ターゲット アプリケーションの [閉じる] オプション
# 15)[CodedAutomation] TypeIntoのSecureString対応(オーバーロード)
# 16)[UiAutomation] CefSharp のクロスオリジン iframe サポート
# 17)[UiAutomation] 要素選択画面での読み込み待機指定
# 18)[UiAutomation] アプリケーション/ブラウザーの使用のアタッチロジック変更
# 19)[UiAutomation] CVの入力後の値検証
# 20)[UiAutomation] レコーダー使用時のアイコン設定やアクティビティ名の設定値
# 21)[UiAutomation] UiPath スクリーン OCR のヘブライ語とアラビア語のサポート

1)リリースサイクルの変更

リースサイクルですが、どうやら変わるようで、

  • LTSは毎年10月のみ(=4月は無くなる)
  • 2ヶ月おきにCommunity版リリース(=今まで通り)
  • Community版リリースの1週間後にEnterprise版リリース

となり、最終的には「2週おきにリリース」という状態を目指すとの事。

2)[Studio] セットアップの簡素化

以前は1GBを超えていたStudioインストーラーですが、スリム化されて 626MB まで小さくなっています。

  • プロジェクトの初期作成時もUiAutomationアクティビティ等は含まれない
  • Systemアクティビティ以外は、必要に応じて自分でダウンロードする

image.png

初期状態では「UiAutomation」パッケージがないので、一部メニューも表示されません。(パッケージ管理から追加すると表示されます)

image.png

3)[Studio] 簡素化されたサインインエクスペリエンス

Studioセットアップ時の認証が シングル サインイン オプションによってさらに簡単になりました。

image.png

4)[Studio] StudioでStudioXフローを作成編集できるように

Citizen Developer ライセンス以外では「StudioX」のフローは「Studio」で、開発するように変更されました。

  • 従来通りの「StudioX」の画面でフロー閲覧・開発したい場合は「Citizen Developer ライセンス」を購入する必要あり
  • つまり、Community版では「StudioX」の画面は見れなくなった

Community版を使用するユーザーは「StudioX」の画面ではなく「Studio」のほうが高機能なので嬉しいはずだ という話のようですが、

  • より高機能なのだから「Studio」で良い!という話ではない
  • StudioXユーザーが望むのは「StudioXの画面が高機能になる」こと
  • Community版で勉強して、Enterprise版を仕事で使うという事ができなくなる

ので、残念な変更です。
実際に、多くのユーザーが困惑しているようです。以下、Forumでの悲鳴。

5)[Studio] Windowsレガシープロジェクトの廃止(閲覧編集不可)

レガシープロジェクトを開くと、以下のようなダイアログが表示され、閲覧も編集もできずに「Windowsプロジェクトへの変換」しかできなくなりました。
つまり「Studio 2024.10」が、レガシー プロジェクトをサポートする最後のバージョンになります。(早めに移行しましょう!)

image.png

6)[Studio] 自動保存

保存をしなくても、編集したら数秒で自動保存される機能です。デフォルトではOFFになっています。

「ちょっと内容を確認したいときや、中身を少し変えたけど保存するつもりのない編集」の時でも「勝手に保存される」ので、注意が必要です。(と考えると、自動保存は使用できない)

image.png

7)[Studio] 長時間実行ワークフローのプレビュー

長時間実行用のテンプレートが登場しました。ワークフローの一時停止や再開、イベント設定ができます。
テンプレートから「Long Running Automation」で検索すると、試してみることができます。

image.png

8)[Activity] Try Catch、Switch、タイムアウトスコープ のデザイン変更

StudioWebとデザインが統一されました。
入れ子になって内側に表示されるのではなく、帯形式で並んで表示するようなデザインになります。

image.png

9)[Activity] ジョブを開始 のデザイン変更

引数が別画面で設定できるようになり、縦幅が減りました。

image.png

10)[Assistant] デザイン変更

クライアントのAssistantアプリが、今回のアップデートから(またはもっと前から?)Electron(Chrome+node.js)とAngularの実装になっています。(作りがWebっぽくなったということ)

image.png

11)[Assistant] ウェブ版のアシスタントウェブ

さらに、このタイミングで、ウェブ版の「アシスタントウェブ」が登場しました。これも「Angular」で実装されています。クライアント版の「アシスタント」はAR実行がメインですが、ウェブ版の「アシスタントウェブ」はUR実行がメインです。(というかUR実行しか出来ません)

image.png

Orchestrator の「ジョブ実行」部分を、アシスタントの形で Webページ化 したような形になっています。

ちなみに、OrchestratorのWebサイトもAngularで出来ていますので、Angularで統一したということでしょう。(サービス開発の上では、実装モデルを統一するメリットは大きいので)

12)[Assistant] 複数アプリの起動

(未検証です。何を意味しているのが分かっていません。)
以下リリースノート原文。

Launch more than one app
(複数のアプリを起動する)
You can now launch multiple apps simultaneously, 
removing the previous limitation.
(以前の制限がなくなり、複数のアプリを同時に起動できるようになりました。)

試してみたのですが「フォアグラウンド実行は1つ」の制約は変わらず(そのまま)でした。

13)[CodedAutomation] アクティビティタイムアウトにプロジェクト設定を適用

コード化ワークローで、個別指定無しの場合にプロジェクト設定の値がデフォルトで適用されるようになりました。
image.png

14)[CodedAutomation] ターゲット アプリケーションの [閉じる] オプション

コード化されたワークフローでは、アプリケーションを強制終了になっていましたが、[閉じる] オプションが追加されました。
image.png

15)[CodedAutomation] TypeIntoのSecureString対応(オーバーロード)

TypeIntoでパスワードなどのSecureString型を指定するオーバーロード(型違いメソッド)が追加提供されました。
image.png

16)[UiAutomation] CefSharp のクロスオリジン iframe サポート

(未検証です)
CefSharp は Chromium をコアとするオープンソースのWebViewです。
アプリにブラウザ機能をいれる場合に使用しますが、その際に、クロスオリジン(別のサイトから発信されたコンテンツをサイトに表示)になるIframe をUiAutomationで認識できるようになった、という事らしいです。

17)[UiAutomation] 要素選択画面での読み込み待機指定

セレクタの設定画面で「ページを読み込み待機(なし・対話・完了)」を指定できるようになりました。

image.png

18)[UiAutomation] アプリケーション/ブラウザーの使用のアタッチロジック変更

(未検証です。ロジック変更の意図、新旧の機能差など、裏が取れず)
以下リリースノート原文。

The Application Card attaches exclusively by its defined selector
Starting with UIAutomation 24.12 we changed the Use Application/Browser 
activity attach logic such that it will attach exclusively by 
its defined selector (at run-time).
(UIAutomation 24.12以降では、アプリケーション/ブラウザーの
使用アクティビティのアタッチ ロジックが変更され、
定義されたセレクターによってのみ (実行時に) アタッチされるようになりました。)

For newly created Use Application/Browser activities 
it is inhibited the previous attach logic that tries to attach by
fuzzy title / URL. For example, if there are two browser tabs open with 
the same URLs and different titles, the title attribute from 
the Window selector will be used for matching the browser tab.
(新しく作成された「アプリケーション/ブラウザの使用」 アクティビティでは、
あいまいなタイトル/URL で添付しようとする以前の添付ロジックは禁止されます。
たとえば、同じ URL でタイトルが異なる 2 つのブラウザ タブが開いている場合、
ウィンドウ セレクターのタイトル属性がブラウザ タブの一致に使用されます。)

「禁止」というか「URLとタイトルの2点の両方で一致する時にアタッチする/より厳密に見る」ということなのかな?

19)[UiAutomation] CVの入力後の値検証

(未検証です)
TypeInto(値入力)で、セレクタが「ComputerVision」だけの場合、入力後の内容検証が自動で実行されるようになったようです。

20)[UiAutomation] レコーダー使用時のアイコン設定やアクティビティ名の設定値

レコーダーで要素認識をした場合のアイコンや名称の設定が、セマンティックアクティビティ同様の機能で読み取られ、画面上の意味合いでセットされるようになりました。

image.png

21)[UiAutomation] UiPath スクリーン OCR のヘブライ語とアラビア語のサポート

(未検証です)

Screen OCR に「ヘブライ語」「アラビア語」のサポートが追加されました。
(DocumentUnderStandingでは2023.4で対応していました)

終わりに

今回、リリースノートから内容を読み取れず、未検証のリリース内容が結構ありました。(説明が少な過ぎる)

なにか分かったら、記事更新します。

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