【Java】抽象クラスの継承を覚える

通常のクラスの継承に対して、抽象クラスの継承は何が違うのか、覚えるための自分用メモです。

抽象クラスとは？

抽象クラスでは、一部のメソッドを抽象メソッド（abstract）として記述することで、継承したサブクラスでのオーバーライド（実装）を強制します。

サンプルプログラム

例えば、以下のクラスをSubClass1クラスに継承するとします。

SuperClass.java

public abstract class SuperClass {
    private String name;
    public SuperClass(String name) {
        this.name = name;
    }
    public String getName() {
        return name;
    }
    public abstract String talk();
}

以下のようにオーバーライドすれば問題ありませんが、オーバーライドしなかった場合はコンパイルエラーになります。

SubClass1.java

public class SubClass1 extends SuperClass {
    public SubClass1(String name) {
        super(name);
    }
    @Override
    public String talk() {
        return "こんにちは。" + name + "です。";
    }
}

また、抽象クラスは直接インスタンス化できないので、単体では使えない「継承のためのクラス」と言えますね。

継承したサブクラスをインスタンス化する

抽象クラスを継承したサブクラスをインスタンス化する記述は、通常のインスタンス化と変わりません。

Main.java

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        SuperClass superClass = new SubClass1("名前1");
    }
}

オーバーライドしたメソッドを呼び出す

オーバーライドした抽象メソッドは、通常のメソッドと同様に呼び出すことができます。

Main.java

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        SuperClass superClass = new SubClass1("名前1");
        print(superClass);
    }
    static void print(SuperClass superClass) {
        System.out.println(superClass.talk());
    }
}

実行結果
こんにちは。名前1です。