はじめに
本稿は表題の通り、アイデアのつくり方に焦点を当てた内容となっています。
内容は米大手広告マンであるJames Young氏の名著 A Technique for Producing Ideasが元になっており、60ページと短い本文のさらに要点だけを抽出しました。
さて、アイデアを作り出す技術を身につけるためにはアイデアの原理とその方法を学ぶ必要があると書かれています。
アイデアが生まれる原理
アイデアはたった2つの原理から成り立ちます。
- アイデアとは既存の要素の組み合わせである。
- 組み合わせて新しいものを作り出す才能は、事物の関連性を見出そうとする心の働きに依存することが大きい。
つまり、事実と事実の間の関連性を探ろうという習性が重要です。
アイデアを作る方法を理解
アイデアは5つの段階を経過して作られます。その各段階は関連しているので一定の順序で進むことで、先行する段階を完了するまで次の段階に進まないことが大切です。
つまり下記の1が完了して初めて2に進むことができます。
1. 材料収集
アイデアは既存の要素の組み合わせなので、材料を収集すればするほど新しい組み合わせを作ることができる可能性も高くなる。
2. 材料の消化
収集した材料を組み合わせ、そこから関係性を見出そうと努力してみる。
3. 孵化
アイデアを作ることを完全に放棄し、音楽や映画など自分の想像力や感情を刺激するものに心を移す。無意識の心が勝手に材料を組み合わせるように任せる。
4. アイデアの誕生
アイデアは、アイデアを探し求める心の緊張を解き、休息とくつろぎのひと時を過ごした後に必ずやってくる。
5. アイデアの検証と発展
生まれたアイデアが現実世界に適合するのか検証する必要がある。アイデアに手を加えて現実世界に適合させようとして、理解のある人たちに批判を仰いでもらうと良いアイデアは自ら発展する。
終わりに
簡潔な内容でしたが継続して思考(試行)することは難しいですね。。
個人的には日常のルーティンだけがアウトプットを生み出すことができると思うので、いかに継続してこれらの思考作業をすることができるかにかかってるのかなという所感です。
継続は力なりですね