本を読むのが苦手なエンジニアの読み方
前提
ここで、記載する話は、あくまで自力で読み進めるのが難しい本を前提としています。自力で読み進められる(自身で興味を持って読める)本や、必要な箇所だけ読む技術書を対象にはしていません。文章形式で記載されたハウツー本などをイメージしています。
前書き
私は、本を読むのが苦手です。というより、あまり好きではありません。遅まきながら、30才を過ぎたころから、本の価値に気が付きました。しかし、それまであまり読んで来なかった本を、好き好んで読むのは難しいです。そこで、私が試行錯誤しながらあまり苦にならずに読めるようになった方法や同僚から聞いた方法をお伝えしたいと思います。
同じように本を読むのが苦手な方の一助になればと思います。
熟読 or 流し読み?
知識としてなんとなく知っていればいいのか、それを活かして何か成したいのかによって、読み方が変わります。前者は、流し読みを基本とし、興味がある部分のみ熟読すればOKです。基本、気になった部分は付箋などを付けて後でアクセスしやすくしておきます。後者は、しっかりメモを取り、今後どう活かすのかも合わせて考えながらまとめていく必要があります。得た知識を活かすなら、ただ分かるだけでは不十分で、それができるようにならなければなりません。さらに、活かせたのかチェックできるようにしなければなりません。まとめて終わりだと無価値だからです。さらに、その1冊だけでは足りません。関係する本や参考文献を芋づる式に読んでいくことで、 関連記憶(記憶へのアクセスパスを増やす事で、物事を覚えていく方法)を促し、知識の定着を図っていきます。結果、活かすことができるようになります。
読む為の理由だけ並べる
その本を読む目的を明確化にしましょう。
読むと何がいいのか、読まないとどんな不都合があるのか。
これから、読もうと決めているのだから、読む理由だけをテキストにたくさん書き留めてください。
書き留めたら眺めてみましょう。
どうでしょう?読む理由が明確になり、モチベーションが少し上がったでしょうか?
モチベーションが上がらないなら、あなたにとっては、その本を読む価値がないという事です。読まないといけない理由を確認するか、他の読みたい本を探す方がいいでしょう。
読めない、読まない理由を並べる人がいます。
時間がない、仕事が忙しい、もっと優先する事がある、読んでも何も変わらない、すぐ収入に繋がらない。さらには、字を読むと目が疲れる、頭が痛くなる、自分は実践派だから読書は不要。などなど・・
小学生高学年くらいになってくると、いくつでも出来ない理由を並べられるようになります。しかし、それをいくつ並べても無意味です。それなら、時間が無駄になるので、最初から読もうとしない方がいいでしょう。
それをするとどんな良いことがあるのか、どんなより良い未来が待っているのか、夢を含まらせ、読む理由を並べることが大切です。
読み方
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前書きを読む
この人はなぜこの本を書いたのかその意図を汲み取る(ググってもいい) -
後書きを読む
この本で著者が最も重視している点が書いている為把握する。要点を掴むことができます。 -
目次を読む
要点が記載されている箇所と。それに紐づく流れを、全体像として捉えます。結果、強弱をつけて読み進めることできます。
著者が重視している点を熟読し、蛇足部分は流し読みでOKです。また、自分が最も興味がある点を見つけてください。そこで、疑問文で書き留めてください。
例:「〇〇とは?」「〇〇が重要な意味は?」
その答えを見つける形で本文を読んでいくと飽きずに読み進められます。
4. 本文を読む
自分の興味のある部分から読み進めても構いません。書き留めた疑問文に応える形で読み進めてもOKです。まずは、楽しんで読み進められることが大事です。
集中力が続ない
本を読んでいると飽きてきます。15分もすれば集中力が切れます。その場合は、以下を試してみてください。
・ 読みながらメモを取る
・ 飽きたらメモを読み返し、気になった事などをググって、知識を深める。また読み進める
・ まとめたメモはブログなどで公開し、モチベーションアップと、他者からのコメントや質問による関連記憶向上を図る
まとめて読もうと思ったがやる気が出ない
まとめて読むと負担が大きくなるので、とっかかりにくくなります。まずは、3分ででもいいです。毎日読む習慣、スタイルを身に付けていく事が大事です。もう一度書きますが、本を読むという習慣、スタイルが大事です。
寝る前でも、お風呂の時間でもいいので、習慣を作っていくところから始めましょう。