はじめに
Amazon QuickSight で作成したブックマークを別ユーザーに引き継ぎたいときはありませんか?QuickSight のブックマークはユーザー単位で作成するものであり、残念ながらインポート/エクスポートする機能は提供されていません。(2025年8月時点)
直接的なエクスポート機能は存在しませんが、既存の「ブックマークの共有」機能を活用することで、この課題に対応できます。手作業での設定は必要になりますが、これによりブックマークしたいダッシュボードの「ビュー」を再作成する手間を省き、効率的に引き継ぎを行うことが可能です。
本記事ではその具体的な手順をご紹介します。
いきなりまとめ
以下の手順でブックマークを引き継ぐことができます。
- ユーザーAでブックマークの共有リンクを作成、リンクを退避
- ユーザーBで退避していた共有リンクにアクセス
- ユーザーBでブックマーク登録
手順
ユーザーAの操作
下記の例では、売上データのダッシュボードを店舗名でフィルタリングしたビューのブックマークを登録しています。
「大阪店」のブックマークを選択するとフィルタが適用されたビューが表示されます。
引き継ぎたいブックマークのビューを表示した状態で、「このビューの共有」をクリックします。
共有リンクが作成されるので、「リンクをコピー」してメモしておきます。
ユーザーBに切り替えます。
※ユーザーBでブックマーク登録をする前に、共有リンクを作成したユーザーAを削除しない様にしてください。ユーザーAを削除するとブックマークの共有リンクが無効になります。
ユーザーBの操作
ユーザーB側のダッシュボードではブックマークが登録されていない状態です。
メモしておいた共有リンクにアクセスすると、「大阪店」でフィルタリングしたビューに遷移します。こちらを新しくブックマーク登録します。
ユーザーA側と同様のブックマークをユーザーB側に登録することができました。
共有リンクの詳細は共有ダッシュボードのリンクの共有を確認してください。
手順は以上です。
最後に
上記はシンプルなダッシュボードの例ですが、実際には複数のビジュアルや複雑なフィルタ条件を設定したビューをブックマーク登録しているケースが多いと思います。
手作業での設定は必要になりますが、ビューを作り直すことが不要になるので、少しでも手間を減らしたい人のお役に立てれば幸いです。