はじめに
Amazon QuickSight でパラメータを使用するフィルター1のコントロールを追加しようとしてできずに困ったことはありませんか?
そんなときには、フィルターが使用するパラメータ側のコントロールを追加することで代替可能ですので紹介します。
問題
パラメータを使用するフィルターは「コントロールを追加」できない
QuickSight の「分析」環境でフィルターを作成した場合、フィルターのコントロールをシート上部に追加できます。
ただし、パラメータを使用するフィルターのコントロールを追加することはできません。2
以下は「分析」環境でパラメータを使用するフィルターのオプション(右側にある 3 つのドット)を選択した画面です。コントロールが追加できる場合はこちらに「コントロールを追加する」という選択肢が表示されています。
結論
解決策として、フィルターが使用するパラメータのコントロールを追加することが可能です。こちらについて解説していきます。
検証用リソースの作成
売り上げ情報のサンプルデータを用いてテーブル形式のビジュアル持つシートを作成します。
選択した「店舗名称」を保持するパラメータ「StoreName」を作成します。
「店舗名称」のフィルターを2種類作成します。1つはパラメータ「StoreName」を使用するカスタムフィルター、もう1つはシンプルなフィルターです。
パラメータ「StoreName」を使用するカスタムフィルターは、以下のように「パラメータを使用」にチェック、使用するパラメータを選択して設定します。
この時点では以下のビジュアルとなります。コントロールのエリア自体が存在せず、テーブルが表示されているだけの状態です。
「コントロールを追加」操作の検証
まず、シンプルなフィルターは「コントロールを追加」のボタンが表示されます。こちらでフィルターのコントロールを追加することが可能です。
一方で、パラメータを使用するフィルターの場合、同じように追加しようとしても「コントロールを追加」のボタンが存在しません。
今回の検証用リソースでは考慮していませんが、「フィルターアクション」や「ナビゲーションアクション」を利用するために、パラメータを使用するフィルターを設定する場合があるかと思います。
そのような場合は、フィルターが使用するパラメータを直接コントロールを追加することが可能です。
「コントロールを追加」を押下した後は、「スタイル」等のオプションを設定して「追加」を押下します。
これにより、ダッシュボード上でパラメータを使用するフィルターを設定することが可能になります。
まとめ
パラメータを使用するフィルターはコントロールを追加できませんが、パラメータ自体のコントロールを追加することで対応可能です。
Quicksight ダッシュボードの実装にあたっては、本件のような細かい仕様を組み合わせていく必要があると思います。ダッシュボードのユーザビリティ向上の一助となれば幸いです。