はじめに
趣味プログラマーを除く、多くの職業ITエンジニアにとってビジネススキルが重要であることは、私が敢えて語るまでもないことは重々承知だが、この場を借りて説明させていただくことを読者の皆さんにはお許しいただきたい。
職業ITエンジニアはITエンジニアである前にビジネスパーソンである。(Business Personではなく、和製英語の方)
class 職業ITエンジニア extends ビジネスパーソン
諸君にはこちらの表記の方がわかりやすいだろう。そしてビジネスパーソンにとってビジネススキルが重要であることは自明である。
したがって職業ITエンジニアにとってもビジネススキルが重要であることはおわかりいただけたであろう。
フリーランスであれ、会社員であれ、経済活動を行う手段としてのITエンジニアリングであるから、諸君もビジネススキル習得に励んで欲しい。
本記事が職業ITエンジニア諸君のビジネススキル向上の一助になることを切に願っている。
ビジネスサイドとのコミュニケーション
ビジネススキルと言っても様々あるが、今回は基本中の基本、ビジネス用語を教えておきたい。
そもそも言語がわからなければ会話にならない。
我々ITエンジニア同士の会話を素人が聞いても意味不明である。逆に我々がビジネス用語を知らなければ、相手が何を言っているかチンプンカンプンだろう。
スタート地点に立つためには、ビジネス用語をマスターする必要がある。
今回紹介させていただくビジネス用語は基本編ではなく、一歩先を目指すITエンジニアに知っておいてもらいたいものをセレクトした。
これらをマスターしておけば、バリバリのビジネスサイド側の人にも「お、こいつ話がわかるやつだな」と一目置いてもらえるだろう。
ぜひ本記事を読んで令和のビジネスの最前線で活躍できるITエンジニアになって欲しい。
ビジネス用語集
それでは本編です。用語は後で参照しやすいようにあいうえお順にしておいた。
ぜひこの記事をブックマークして仕事中にすぐに参照できるようにして欲しい。
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また、Nucoでは一緒に働く仲間も募集しています!興味をお持ちいただける方は、こちらまで。
あ行
アイミツ
相見積もりのこと。
外部業者に発注する際、比較検討のため複数の業者に見積もり提案を依頼すること。
一社だけだと相場より高めに提案されても気づくことができないため、必ず相見積もりを取ろう。
アイミツを取っていることは提案の依頼の時点で伝えてあげると、業者側が最初から価格を意識して提案してくれるので、事前に伝えておくとよい。
また、アイミツを取った場合、最終的に発注しないことに決まった業者にはその旨を連絡してあげるのがマナーです。
例文
「Aさーん、さっきの会議の件、アイミツ取っといて〜。」
あごあしまくら
あご⇔食事代
あし⇔交通費
まくら⇔宿泊費
出張の経費について話す場合に用いられる。
ITエンジニア職は出張の多い職種ではないので自分たちで使うことはないだろうが、ビジネス系の職種の人たちは出張が多い場合もあり、その場合は会話によく出てくるので覚えておこう。
例文
「今回の出張ってあご付いてんの?」
一丁目一番地
最優先事項、最重要課題のこと。
住所の番地に優劣があるわけではないが、政治家がパフォーマンスのために使い始めたライム&フロウなパンチライン。
会議でうまく使えたらプロジェクトメンバーが盛り上がること請け合い。
例文
「郵政民営化は小泉改革の一丁目一番地だ。」
類語 本丸
イッテコイ
利益と損失がプラスマイナスゼロになること。損得なしになること。
一度行って元の場所に戻ってきたことを指す。元は金融業界で使われていた用語。
例文
「A社の案件受注したけど、結局B社の提案失注しちゃったからイッテコイだわ。」
類語 トントン
エイヤ
勢いや思い切りを表現するために用いる。
多分ワッショイとかソイヤでも伝わる。
例文
「明日のプレゼン資料、エイヤで作っちゃったわ」
鉛筆なめなめ
報告書の数字や見積もりの金額などを恣意的に操作することを指す。ややネガティブな意味合いで使われる。
気持ち悪いおっさんがウヒヒと鉛筆を舌で舐め回しながら表の数字を埋めている様を想像して欲しい。
昔の鉛筆は舐めると書き味がよくなるので実際にやっていたらしい。
令和のこの時代だとハッキリ言って完全にハラスメントなので実際に職場ではやらないように。
現代風に言えば「キーボードカタタターンッ」。
例文
「明日の会議の報告書、鉛筆なめなめしといてくれる?」
大蔵大臣
会計係、経理のこと。予算や財布を握っている人のこと。
現財務省と金融庁の前身となる中央官庁で2001年まで存続していた大蔵省が語源である。
例文
「課の懇親会の領収書、経費で落ちるか事前にうちの大蔵大臣に確認しておくか。」
音頭をとる
物事を先導し率いること。
カタカナで言えば、リーダーシップを発揮するとも言う。どう考えても長いのでこれからは音頭とるに言い換えよう。
例文
「プロジェクトの打ち上げ、A君が音頭とってくれる?」
類語 旗を振る
か行
がっちゃんこ
(アイディアやドキュメントなどの)2つ以上のものを合わせて1つにすること。
ホッチキスを使用するときのオノマトペが由来のキャッチーでポップな表現。
例文
「この書類、Aさんの報告書とガッチャンコしといて〜」
類語 マージ
ガラガラポン
現在の状況を白紙に戻す。仕切り直すことを言う。
実際のプロジェクトで一旦白紙に戻すような状況の多くは、プロジェクトの状況が芳しくなく、プロジェクトメンバーに士気も下がっている。
そのような状況を打破するときに役に立つのが伝家の宝刀オノマトペ。
最早何の擬音が由来なのかはさっぱりわからんけど、場は和む。
緊迫感を演出したいのか、メンバーの緊張状態を解きたいのか、状況に合わせて使い分けられると上級者だ。
例文
「まさかの競合の出現か…A社への提案、一旦ガラガラポンだな。」
決め打ち
複数の可能性が考えられる際に、あらかじめ結論を決めておき、そこに向けて物事を進めていくこと。
決め打ちという言葉にそこまでネガティブな意味合いはないが、要するに八百長とか出来レース。
ただし、決め打ちしようとした結果思いがけない方向に話が進んで失敗するということもあるので注意が必要だ。
例文
「これ以上こっちで考えても決まらないから、もうB案に決め打ちで進めよう。」
決めの問題
複数の選択肢を検討し、最終的にどの案も一理あるとなった場合に、あとは意思決定者の判断で決めるべし、という場面のことを指す。
促されないと決められない日本人の優柔不断さがふんだんに表された言い回し。
例文
「課長、これ以上に関しては課長の決めの問題かと…。」
空中戦
会議などで文書や資料などを用いずに舌戦を繰り広げること。
会議卓の上を言葉が飛び交い、議論が弾んでいる様子というよりは、
口頭での話し合いで論点がまとまらず、話が広がるばかりで生産性のない様子を揶揄するどちらかと言えば言葉。
部門間の話し合いで、部門長同士がお互いの主張をただただぶつけ合う会議に同席させられた部下の気持ちを考えるとやるせない。
空中戦に終始すると無駄に戦力を失うことになるため、まずは敵空母艦のスクリューを狙って機動力を奪おう。
例文
「こないだのA部長とB部長の空中戦やばかったよ…。ほんとあの2人仲悪いよな。」
交通整理
業務やプロジェクトの状況が複雑になった場合、一旦現状を整理・見直し、複雑性を解決するように努めること。
プロジェクトのステークホルダーが追加され、考慮すべき事項が増えて担当者の頭がパンクしそうなときに行う。
また交通整理を行わないままに会議をすると空中戦になりがちなので、会議における一丁目一番地は事前に参加者の間で明確にしておこう。
例文
「あれ?この数字ってAさんの報告書の方ですでにまとめてなかった? 誰がどの担当か一旦交通整理が必要だな。」
さ行
座組み
メンバー構成、プロジェクトの体制のこと。
例文
「課長、今回のプロジェクトの座組みについて相談があります。」
類義語 建て付け
ざっくばらん
包み隠さず正直に、という意味。
心の壁をざっくり切ってばらんと開けておくんなまし的なニュアンスのオノマトペなんじゃないかな。もう正直わかんない。
例文
「もうこの場でお互いの立場はおいといて、ざっくばらんに意見出し合おう!」
類義語 正直ベース
三遊間
責任の所在の曖昧なタスクやその様を表す。
由来は野球の守備のポジション。ビジネス用語はだいたい野球か麻雀が由来なのでビジネススキルを身につけたい人はまず推し球団を見つけて、行きつけの雀荘を探そう。それだけでビジネスマンランキングの上位30%入りは確実だ。
例文
「うわー、そのタスク三遊間抜かれてたわ。ちょっとAさんと認識合わせしとくね。」
類義語 ポテンヒット
シャンシャン
物事が問題なく予定通り円滑に収まること。問題を棚上げしておきながら、表面上は収まったように見せる、というようなややネガティブなニュアンスを含む場合がある。
質疑応答などがなく、短時間で終わる株主総会をシャンシャン総会と呼んでいた。
ちなみに上野動物園にいるパンダもシャンシャン、双子の子どもはシャオシャオとレイレイ。
例文
「今日の定例会議珍しくシャンシャンだったわ〜」
正直ベース
正直に、の意。
正直に、とそのまま言うと少し棘があるので、ベースという言葉で婉曲さを表現したもの。
打ち合わせや交渉の場で腹の探り合いをしている場合によく用いられる。
なお、正直ベースと言いながら条件ふっかけてくる営業マンも普通にいる。マジ資本主義怖い。
ちなみにビジネス用語は野球由来が多いと前述したが、正直ベースは一塁ベースやホームベースとは何の関係もない。罠すぎる。
例文
「正直ベースで申し上げると、これ以上のお値引きは難しいです。申し訳ありません。」
仁義切る
挨拶まわりをすること。業界特有のルールを守ること。筋を通すこと。
任侠世界で使われる言い回しだが、ビジネス用語としても概ね意味は同じ。
結局ビジネスは人間の活動であるから、ロジックではなく感情も大事なのだ。
ちなみにホリエモンも仁義を切らなかったばかりに球団買収に失敗した。
ややもすれば、プログラマは論理ばかりで考えがちだが、一歩上を目指すITエンジニアの皆さんには仁義を切ることの重要性をご理解いただきたい。
ホリエモン/プロ球団の買収失敗はナベツネのせい #shorts - 街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜
例文
「取引先の新任の担当者には、仁義を切ったのかね?」
全員野球
チーム一丸で、一致団結して、の意。
とにかくビジネス界では野球は必修科目。未履修の方はまずは今シーズンの振り返りと来シーズンの各球団の動きをチェケラ。
例文
「この大型プロジェクトの受注に向けて、営業一課、全員野球で取り組むぞ!」
そば屋の出前
未着手、もしくは遅延状態のタスクの進捗の確認が入った際に、「いまやってます!」や「進捗順調です!」と虚偽の報告をすること。
そば屋に頼んだ出前がなかなか届かないことに電話で確認を入れると「いま出ますんで!」と適当な返答される、という昭和のあるあるネタが由来。
現代風に言えば、UberEATSの到着予定時刻。おーい、どんどん遅なっとるやないかーい!!
長いのでそば屋の出前の方が言いやすい。
例文
「お前、返事は威勢いいが、そば屋の出前じゃないだろうな!」
た行
叩き台
正式なアウトプットを完成させるための土台となる素案。
新人が企画書の叩き台を作って上司にボロクソレビューされるというのは全ビジネスマンが通るリヴァース・マウンテン。
叩き台を作るのに時間をかけてはいけないので、さっさと作ってボコられよう。ボコられるたびにビジネスサイヤ人は強くなっていく。
例文
「◯◯さん、次の会議の資料、まずは叩き台でいいから作ってくれる?」
建て付け
物事の仕組みや枠組みのこと。
類義語としてスキームというカタカナがあるが、耳慣れないので建て付けと言おう。
カタカナ語の方を使うとアメリカ被れのにわかビジネスマン認定され、一流ビジネスマンの界隈では爪弾きにあう怖れがあるので注意しよう。
例文
「社長、今回のプロジェクト、こういった建て付けになっておりまして、、」
類義語 座組み
ダマでやる
秘密裏に進めること。内密に進めること。
麻雀でリーチを宣言できる状況下で、あえてリーチを宣言しないことをダマテンと呼ぶことが由来。
ダマテン自体もビジネス用語としてそのまま使える。麻雀も必修科目なので未履修の人は知り合いをあたって、麻雀仲間を募ろう。
ちなみに麻雀でお金を賭けるのは違hうわなにをするやめr
例文
「これ、先輩から上司にはダマでやるように言われたんだけど大丈夫かな…」
ツーカー
お互いに言葉がなくても意思疎通ができるような関係のこと。
江戸っ子同士が会話するときに、
「~っつうことよ」
「ああ、そうかあ」
というような言い回しをよくすることから、「つうと言えばかあ」と呼ばれるようになったことが語源らしいが諸説ある模様。
第2世代通信(2G通信)時代にはツーカーというキャリアが存在したが、こちらの会社名及びブランド名の由来もこの言葉。
例文
「あそこの課の課長とはツーカーの仲だからさ、俺が口聞いといてやるよ。」
手弁当
自腹のこと。無償で働くこと。
自分で弁当を用意して持っていくことを手弁当と呼んでいたことが由来。
例文
「大変心苦しいのですが、今回に限り、何とか手弁当でお願いできませんでしょうか…。」
テレコ
入れ違い、食い違い、あべこべになること。互い違いに、交互に、の意。
元は歌舞伎が語源らしい。2つの異なる場面を交互に描写しながら物語を進めていくことをテレコと呼んだらしい。
歌舞伎よく知らないけど、漫画でよくある主人公とライバル側のストーリーが交互に進んでいくのも多分テレコなんだろうね。
例文
「あれ、この資料の2ページ目と3ページ目テレコになってない?」
突貫工事
仕事を短期間で一気に仕上げること。
間違えやすい言葉にやっつけ仕事があるが、やっつけ仕事は品質が低いというネガティブな意味合いを含む。
この記事はまさにやっつけ仕事そのものである。記事も後半に差し掛かり、やっつけ仕事っぷりに拍車がかかっているのはお察しの通りである。
例文
「今回のプロジェクトは突貫工事になるが、絶対成功させるぞ!」
な行
なるはや
なるべく早く、可能な限り早く、の意。
ASAP(as soon as possibleの頭字語)も同様の意味であるが、アメリカ被れ認定されて村八分にあいたくなければビジネスの場での使用は避けること。
例文
「この資料なるはやでつくってもらっていい?」
握る
相手方と認識を合わせること。約束すること。
顧客との事前の認識合わせや確認は、円滑に物事を進めるためには重要だが、リアルの場での顧客というのはうなぎくらい握るのがムズい。握っても反故にされることも多い。これはもうこちら側の握力の問題とかじゃない。
ビジネスでは仁義を切るのは大切と言ったが、結局クライアントが大正義。クライアントが仁義切らなかったとしても苦虫を噛む思いで仕事をするのが一流のビジネスマンなのだ。
例文
「追加予算の件、事前にクライアント握っとけよ?」
寝技
正攻法ではない方法のこと。
代表的なケースで言えば、おピンク接待で案件受注を勝ち取るなど。
他には泣き落としや相手の弱みにつけ込むことなどが挙げられる。
寝技が得意なビジネスマンは寝技師と呼ばれたりする。
例文
「うちの部長は営業マン時代、会社一の寝技師とまで称された男だぞ」
は行
ペライチ
1枚にまとめられた資料のことを指す。
ペラっとした1枚の紙のことを表現しているのだが、パワポなどの電子ファイルでも1ページのみの資料は同様にペライチと呼ぶ。
長々とした資料は読むのも退屈だし、実際読んでも何を伝えたいのかよくわからないので、たいていの場合はペライチの資料で問題ないはずなのだが、上司ガチャに失敗するとやたらページ数の多いパワポ作らされるという非常に生産性の低い作業をさせられる。写経だと思ってがんばろう。
本来は一丁目一番地が適切にまとめられたペライチの資料こそが良い資料なのだ。
例文
「次の会議の資料、数字ペライチでまとめとくだけでいいから作っといて〜」
ボールを持つ
(一時的にでも)タスクの進行の主導権を持っている状態のこと。
多くの場合、小さなタスクの進行が滞っている際に使う。
ボールを溜めないのが優秀なビジネスマンの最低条件。簡単にボールを渡せるタスクはさっさと渡すこと。ビジネス界のメッシにならないように気をつけよう。
例文
「あれ?企画書の件っていま誰がボール持ってるんだっけ?」
ポテンヒット
責任の所在が曖昧な状態やそのタスクを指す。
三遊間とほぼ同義。由来も野球。気分に合わせて使い分けよう。
例文
「あれ?このタスクポテンヒットになってない?」
類義語 三遊間
ポンチ絵
概要図、概略図のこと。
AWSのアーキテクチャ図とかまさにそれ。
わかりづらい資料にはポンチ絵をガッチャンコしてあげよう。
例文
「Aさーん、明日までにこのペライチの資料にポンチ絵ガッチャンコしといて〜。」
ま行
窓際族
出世コースから外れて、重要な仕事を任されずに勤務している人のこと。
窓際の席に座らされているイメージから名付けられた。
まことしやかに囁かれる噂だが、日本の大企業の中には窓際族で大した仕事もせずに年収2000万もらえる企業もあるようで、そのような人々はWindows 2000と呼ばれる。
さらに従来は窓際の席で仕事をしていた人々が、コロナによるリモートワークでロクな仕事もせずに年収2000万になり、Windows 2000 Home Editionと呼ばれるようになった。(実際、WindowsにはそのようなOSはない。)
またそれとは対局の存在として、リモートワークも土日もなく毎日出社して働く最強の社畜をoffice 365と呼ぶ。
例文
「窓際族の◯◯さん、退職するんだってー」
や行
よしなに
良い具合に、の意。
多くの場合、よしなによろしく、と部下に仕事を丸投げするときに使われる。そっちでいい感じにやっておいて、ということなのだが、このときに暗に「こちらの想像してるとおりに」という意味を含む場合があるので注意しよう。
部下が自分の好き勝手にやっていいわけではなく、ちゃんと上司だったらどのように対処するだろうか、と想像した上で進めよう。
例文
「さっきのMTGでクライアントから言われた依頼事項、よしなにやっといて」
ら行
ロハ
タダ、無料のこと。漢字の只を分解したもの。
例文
「こちらのデザインの修正、ロハでお願いできませんでしょうか?」
その他
◯◯感
予算感、スケジュール感、温度感、など聞きづらいことに感をつけてごまかすことがよくある。
温度感は空調の温度を聞いているわけではなく、担当者のテンション、気分のこと。
正直ベースなどもこれに近い。
繰り返し系
いまいま、近々、すぐすぐ、ほぼほぼ、等
いまいまで、近々(きんきん)で、すぐすぐで、などのように時間感覚を表現するのに使われることが多い。
ほぼほぼは強調表現。ほぼが90%なら、ほぼほぼは99%くらいのイメージだが、ほぼほぼと言いながら50%くらいの確度で言ってくる人もいるので要注意。
おわりに
ここまで読んでいただいた物好きな皆さんはお気付きのことと思うが、もちろん本記事はネタである。
本記事は所謂おっさんビジネス用語なるものをまとめた記事だ。
本当に令和最新版のビジネス用語を知りたかったITエンジニアの皆さん、ごめんなさい。(とっくにブラウザバックしてると思うけど)
99%くらいはふざけた気持ちで書いたのだが、これから日系の大企業に入社するエンジニア諸君や、大企業からベンチャーに転職してきたマネージャーが上司になるパターンもなくはないと思うので、そういう人には割りと本気で役に立つんじゃないかという気持ちも1%くらいある。
そういう人が身近にいたら本記事のURLをそっと送ってあげてほしい。