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Werner先生の Keynote を聞いて、テクノロジーとビジネスの間にいる自分が勇気をもらった話

Last updated at Posted at 2023-12-01

Keynote with Dr. Werner Vogels

AWS re:Invent 2023 に現地参加して、Werner 先生の Keynote が深く刺さったので、記録を残していきます。

この記事は弊社のアドベントカレンダー1日目です。
ラスベガスはまだ30日なのですが、書いていきます。

AWS re:Invent 2023 に参加してきました

AWS Hero に認定いただいているのですが、他の現地参加している Hero で動ける方で、デイリーリキャップイベントを行っていました。
(Heroに関しての話はまた、どこかで)
本日3日目は Werner 先生の Keynote についての振り返りを行いました。

基本的には、日本の方に向けて、少しでも伝われば、と思ってやってみた企画だったのですが、
Hero間でディスカッションのように話を進めているうちに、新たに腹落ちしたこともたくさんあったので、忘れないうちにまとめておきたいと思います。

ということで、re:Cap での発見を書き並べつ、自分の感動を少しでも言語化しておきたいと思います。

特に Keynote 前半のお話

コストとサステナビリティから入った Keynote。 Gen AI の話を現地で浴びまくっていたので、もうこの時点で痺れました。

IMG_1463.jpg

そして、今回のお話の軸として、『THE FRUGAL ARCHITECHT』の7つの法則がひとつひとつ紹介されました

THE FRUGAL ARCHITECHT

その法則は以下です。

  • THE FRUGAL ARCHITECHT
    • Desing
      • Make Cost a Non-functional Requirement.
      • Systems that Last Align Cost to Business.
      • Architecting is a Series of Trade-offs.
    • Measure
      • Unobserved Systems Lead to Unknown Costs.
      • Cost Aware Architectures Implement Cost Controls.
    • Optimize
      • Cost Optimization is Incremental.
      • Unchallenged Success Leads to Assumptions.

詳細は以下のページで見ることができますので、ご確認ください

re:Cap の中で MAX さんが翻訳された日本語がとてもしっくりきたので、引用します。

  • THE FRUGAL ARCHITECHT
    • Desing
      • ”コスト” とは非機能要件である
      • 長持ちするシステムにはコストとビジネス視点が必要
      • アーキテクチャはトレードオフの連続である
    • Measure
      • 観測しなければコストはわからないまま
      • コスト管理と調整ができるアーキテクチャ
    • Optimize
      • コストの最適化は段階的に
      • 挑戦なき成功は思い込みを生む

日本語からのイメージだと少し意味合いが違うものも

もっと重要であるはずのタイトルに入っている単語。
「FRUGAL」の捉え方が難しいよね。と。
単純に日本語を当てると「質素・倹約」みたいな訳があたっており、
”コスト” という言葉と合わせて見ると日本人がイメージするものとは少し違った捉え方をした方が良いんじゃないか、ということでした

「無駄をなくす」「必要十分な」くらいの気持ちで「FRUGAL」の意味をとらえておくと良いかもしれません
ここで出てくる ”コスト” も単純な費用のことだけを指しているわけではなく、 "人的コスト"”学習コスト” なんかも含まれるようなニュアンスかな、と

amazon さんの Leadership Principal の1つに「Frugality」というのがありますが、
ここでの使われ方も意識しておくと良さそうです。

Frugality
Accomplish more with less. Constraints breed resourcefulness, self-sufficiency, and invention. There are no extra points for growing headcount, budget size, or fixed expense.

Keynote の中で「Constraints」=「制約」のお話も出てきたので、意図としては、沿っていると思います。
(ハンター✖️ハンター読者の皆さんはよくわかると思います)

テクノロジーとビジネスが溶け合うために

この7つの法則を見てもわかるように、エンジニアによる設計や開発だけでは完結しない内容ばかりです。
テクノロジーとビジネスが同じことを向くのは、なかなか難しいことだというのは個人的な悩みでもあります。

しかし、この法則で取り上げられている広義の ”コスト” という1点においては、
共通言語になりうるのではないか。というメッセージを個人としては受け取りました。
どっちも大きな目的としては一緒のはずなんだから。

そして、その第一歩が ”コスト” のオブザーバビリティであり、
足元の正確な観測なくして、未来は作れない。という視点なのかな、と

この共通言語をAWSとして提供する。というのが、今回の新サービスとして発表された、
AWS Management Console myApplications

Amazon CloudWatch Application Signals
の2つのサービスなのではないかと。

特に Applicatoin Signals は CloudWatch の単純な機能追加ではなく、新たにメニューとして追加され、既存のサービスである「RUM」や「Synthetics Canaries」を
内包する形で見えているので、今後の進化に期待です。

俺にできたんだから、お前もできるよ。

Keynote の中では、Amazon.com や AWS の実際のサービスにおいて、この法則に当てはまる形で、システムも事業も進化させてきたという紹介がされていました。

そして、最後の方に

IMG_1509.jpg

「if I can do it, you can do it.」
という言葉が胸に刺さりました。

いやいや、Werner 先生に言われても、、
と思った瞬間にハッとして
「あ、これって私がコミュニティで登壇してるモチベーションと一緒じゃん」と。

数年前までコードなんて書いたこともなかった私に起きたことは、他の誰かにとっても再現性があるはず。
そう思って、いろんなコミュニティで運営や登壇をしていたら、気がついたらラスベガスまで来ていたんじゃないか。と

もちろん、Amazon.com の CTO とは比べてるのは、、という気持ちの方が大きいのですけども、
Werner 先生が言ってる他のことは毎年鵜呑みしてここまできたんだから、
今回も素直に言われた通りに頑張ってみよう。
そんな形で勇気をもらってしまったのでした。

ほんと、これだけでも、re:Invent に来てよかった。
1年分のモチベーションは確保できました。

このKeynoteはまだまとめておきたいことがたくさんあるので、
また何本かブログにして、まとめておきたいと思います。

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