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Git Action でリポジトリのミラーを行う

Last updated at Posted at 2020-02-23

要件

  • リポジトリを他人と共有したい
  • 特定の人物には閲覧のみさせたい。もしくは push を無効にしたい
  • 閲覧できるソースの範囲を限定したい

対応

  • リポジトリを別のリポジトリにミラーコピーして、そのリポジトリを共有する
  • git push された際に、Git Action で自動的にミラーコピーできるように設定する

手順

01. ミラー先リポジトリを作成する【ブラウザ:ミラー先リポジトリ】

ブラウザから Github に入り、 アカウントのリポジトリリストから New で、空のリポジトリを作成します。
READMEを作成するにチェックを入れると、リポジトリがすぐに作成されるのでそちらの方が楽だと思います。
中身は手動では何も入れなくて大丈夫です。

02. パスフレーズなしのSSH鍵を生成する【ローカル】

Action では対話ができないので、通常のSSH鍵ではなく、パスフレーズなしのSSH鍵を指定する必要があります。
そのためのSSH鍵を作成します。
ミラー先(閲覧用) のリポジトリをcloneする際のSSH鍵のある場所に移動します。

$ cd .ssh

パスフレーズなしのSSH鍵を生成します。
OpenSSHの構成が OpenSSH 7.8 から変わりヘッダが -----BEGIN RSA PRIVATE KEY----- から -----BEGIN OPENSSH PRIVATE KEY----- に変わり、ActionでのSSH接続が失敗する場合があります。
その対策のため、 -m PEM をオプションに追加してSSH鍵を生成してください。

$ ssh-keygen -t rsa -b 4096 -m PEM -C <githubアカウントメールアドレス>

SSH鍵の名前を id_rsa_nopass にして生成します。
(id_rsaのままだと上書きしてしまうので注意してください。)
怖い場合は、.ssh-nopass とか別のフォルダを作成して、その中で作業すると安全だと思います。

Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/<ユーザーディレクトリ>/.ssh/id_rsa): ./id_rsa_nopass

パスフレーズには何も入力せず、Enterで進みます。


Enter same passphrase again:
Your identification has been saved in ./id_rsa_nopass.
Your public key has been saved in ./id_rsa_nopass.pub.
The key fingerprint is:
<フィンガープリント> <githubアカウントメールアドレス>
The key's randomart image is:
+---[RSA 4096]----+
(略)
+----[SHA256]-----+

参考:【OpenSSH 7.8】秘密鍵を生成する形式が変更になった件について

03. git secret に秘密鍵を登録する【ブラウザ:ミラー元リポジトリ】

先ほど作成した秘密鍵を、リポジトリの secret(暗号化領域) に登録します。

参考: Githubの secret について

ミラー元(作業用) のリポジトリの SettingsSecrets を開きます。

image.png

Add a new secret のリンクを押下します。
secret登録欄が開きます。

image.png

id_rsa_nopass(秘密鍵) の内容をクリップボードにコピーします。

$ clip < ./id_rsa_nopass

Name 欄に SSH_PRIVATE_KEY と入力します。
Value 欄で、Ctrl+Vで、クリップボードにコピーした内容を貼り付けます。

Add secret ボタンを押下します。

image.png

このように登録されていたらOKです。

04. SSH鍵を登録する【ブラウザ:アカウント】

SSH公開鍵を登録して、SSHログインができるようにします。

image.png

githubのアイコンから Settingsを選択します。

image.png

Settings メニューから SSH and GPG keys を選択し、SSH keysの「New SSH key」を選択します。

一旦、git bash に戻って、公開鍵キーをクリップボードにコピーします。

$ clip < ./id_rsa_nopass.pub

Key欄にペーストします。
Titleは任意のキー名(半角英数がよいでしょう)を設定します。

image.png

「Add SSH Key」をクリックするとパスワードを求められるので入力確認します。

image.png

登録が完了すると、キー名とフィンガープリントが表示されます。

image.png

github に SSH接続します。
SSH鍵を<ユーザディレクトリ>以外で作成した場合、-iオプションで鍵のパスを指定する必要があります。
SSH鍵のパスフレーズなしに接続できることを確認します。

$ ssh -T git@github.com -i ./id_rsa_nopass
Hi miu200521358! You've successfully authenticated, but GitHub does not provide shell access.

参考:Testing your SSH connection

05. .gitattributes を登録する【ブラウザ:ミラー元リポジトリ】

ミラー元(作業用) のリポジトリのルートに .gitattributes がない場合、新規ファイルを作成してください。
既にある場合は、そのファイルに下記を追記してください。

.github/ export-ignore
.git*    export-ignore

これは、Actionが保存される github/workflow のフォルダと、.gitattributes 等、gitの設定ファイルを、export時に除外する、という指定です。
この指定を追加していくことで、ミラー先(閲覧用) のリポジトリにミラーコピーされるファイルをコントロールできます。

06. Git Action を登録する【ブラウザ:ミラー元リポジトリ】

ミラー元(作業用) のリポジトリのメニューから Actions を押下します。
新規Actionに登録するワークフローを選べますが、無視して右上の Set up a workflow yourself をクリックします。
image.png

このような入力画面が出てきたら、下記コードを適当なテキストエディタにコピーしてください。

image.png

下記コードの設定項目(env: の下の <日本語の項目>)を書き換えて、既存のコードはすべて削除した上で、下記コード全文を main.yml に貼り付けてください。
コメントもそのまま貼り付け可能です。

name: Mirror Repository 

on:
  push:
    branches:
      - master  # branch:master に対する push が行われた時にのみ処理を実行する
jobs:
  build:
    runs-on: ubuntu-latest  # 最新のubuntuイメージを使用する
    env:
      # ミラー先リポジトリ名
      MIRROR_REPOSITORY_NAME: <ミラー先リポジトリ名>
      # ミラー先のリポジトリSSHパス
      MIRROR_RIPOSITORY:  <ミラー先リポジトリのclone用SSHパス(git:github~っての)>
      # gitアカウント名(git config user.name)
      GIT_NAME: <Github のアカウント名>
      # gitメールアドレス(git config user.email)
      GIT_MAILADDRESS: <Github のメールアドレス>
    steps:
    - uses: actions/checkout@v2
    - name: set-git
      run: |
        git config --global user.name $GIT_NAME
        git config --global user.email $GIT_MAILADDRESS
    - name: set-ssh
      run: |
        mkdir ~/.ssh                                            # SSHディレクトリ作成
        chmod 700 ~/.ssh                                        # 権限を設定
        echo "${{ secrets.SSH_PRIVATE_KEY }}" > ~/.ssh/id_rsa   # secretに保存されているパスフレーズなしの秘密鍵を出力する
        chmod 600 ~/.ssh/id_rsa                                 # 権限を限定する
    - name: clone
      run: |
        mkdir ~/mirror                                          # ミラー用ディレクトリ作成
        cd ~/mirror                                             # ミラー用ディレクトリに移動
        git clone $MIRROR_RIPOSITORY                            # ミラー用リポジトリをclone
        echo | ls -l ./                                         # ファイル存在確認
    - name: export
      run: |
        git archive --format=zip HEAD > ~/original.zip          # リポジトリの最新ソースを zip でexportする
        echo | ls -l ~/original.zip                             # ファイル存在確認
        mkdir ~/original                                        # 保持用ディレクトリ作成
        unzip -o -d ~/$MIRROR_REPOSITORY_NAME ~/original.zip    # zipを展開する(既存上書き)
        echo | ls -l ~/$MIRROR_REPOSITORY_NAME                  # 中身表示
    - name: copy
      run: |
        cp -r ~/$MIRROR_REPOSITORY_NAME ~/mirror                # オリジナルをミラーにコピーする
        echo | ls -l ~/mirror/$MIRROR_REPOSITORY_NAME           # 中身表示
    - name: push
      run: |
        cd ~/mirror/$MIRROR_REPOSITORY_NAME                     # ミラー用リポジトリに移動
        echo | ls -l                                            # 中身表示
        git diff                                                # 差分表示
        git add -A                                              # 全部追加
        git commit -m "mirror from original"                    # commit
        git push origin master                                  # push

コピペできたら、右上のStart commitを押下します。

image.png

直接 push してしまって良い場合は上のラジオボタン、pull request を生成する場合は下のラジオボタンを選択してください。
上のラジオボタンを選択して commit した場合、直後に Action が実行されます。
下のラジオボタンの場合、pull request をマージしたタイミングで Action が実行されるはずです。
image.png

image.png

実際のログを確認します。

image.png

image.png

image.png
(どの項目にも簡単なログを出してます)

image.png

このように、緑のチェックマークがついていれば、その処理は成功しています。
赤い×だと失敗しているので、中を確認してください。

07. ミラー先を確認する【ブラウザ:ミラー先リポジトリ】

ミラー先リポジトリを確認すると、初回は全ファイルがcommitされています。
2回目以降は、更新のあったファイルがあげられています。

image.png

蛇足

Git Action では、デプロイやtest等、様々なワークフローが実行できます。
herokuへの自動リリースもできると思います。

以上

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