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AWSの基礎(歴史)

Last updated at Posted at 2021-03-04

AWSとは

AWSとは、(Amazonの)サーバーを借りれるサービスのこと。

インターネットに接続するブラウザ(chromeとか)からAWSにアクセスして必要なときに必要な分だけ、画面をポチポチしてサーバーを作れて、使えます。またなんと言っても、一台のサーバーを使うのに1分もかかりません。このスピード感が時代にマッチしていました。

また自由度の高いシステム構築スペースを提供するということで、実際にはサーバーだけではなく、AWSは権限管理やネットワークのサービス、監視サービス、ストレージのサービスなどいろいろあります。自由度がかなり高いが、裏を返すと難易度も高いです。

そしてお金も使った分だけ請求がくる従量課金という仕組みをとっています。

なぜAWSが生まれたのか

Amazonは当初、システム効率が悪く問題を抱えていました。
これはAWSが誕生する以前の話です。例えば、

・担当者しか知らない属人性を抱えている
・サーバーを用意するのに2ヶ月とかかるスピードの遅さ
・拡張性、スケーリングなどの考慮ができていない

といった問題を抱えていました。

これは例えば、アクセスが予想以上にきたり、ビジネスが大きくなってきたときにお客様がいっぱい来るんだけど、対処できるサーバーが用意できない。

要はサービスが継続できないという問題を抱えていました。

AWS誕生

その問題解決のためにAWSが生まれました。AWSは、Amazonが実際に苦労して作り上げた実践的なサービスです。このシステムを客向けに開始したのが、2006年。現在では多くの企業が利用する超人気サービス(クラウドコンピューティングサービス)となっています。Amazonの売り上げの稼ぎ頭になっており、営業利益ベースだと現在Amazon全体の63%。Amazon全体の利益の半分以上がAWSとなっております。

オンプレミスの弱点

今までは企業のサーバーの利用するまでの流れは、

⓵自前でサーバーを購入する
⓶サーバーを管理してくれるデータセンターのサービスに申し込む
⓷ラックの中にサーバーを積む(サーバーの設置)
⓸リモートで企業から接続しながら運用していく

これは今ももちろんあります。このような形態をオンプレミス運用すると言ったりします。

お金の問題

Webサービスを始めるのに、今まではとても初期費用がかかっていました。

Webサービスを始めるには、サーバー(業務用コンピュータ)が必要になります。サーバの上でプログラムが実行されてWebサービスを提供しています。そこで、

・サーバー自体1台100万円はする
・サーバーの適切な空調管理の費用
・サーバー自体のセキュリティの管理(侵入者が来ないように)する必要がある
・サーバーは会社の資産となって固定資産税がかかる場合がある

この変化の激しい時代に初期費用を多くかけることはリスクでもあり、クラウドに比べると金額面で大きなデメリットがあります。

時間の問題

サーバを導入するのに平気で1ヶ月がかかります。具体的には、

・どの程度高性能なものが必要かスペック見積りする時間
・配送する時間
・データセンターにサーバーを送って設置する手間や時間

とにかく時間的にもスピード感に欠ける部分がありました。

クラウドサービス

クラウドサービス(クラウドコンピューティング)とは、インターネットなのコンピュータネットワークを経由して、コンピュータ資源をサービスの形で利用する利用形態。

主要なクラウドサービスには、

・AWS(Amazon)
・Azuru(microsoft)
・GCP(Google)

などがあります。

クラウドサービスのメリット

これらのクラウドサービスのメリットは、

・スピード
・従量課金(使った分だけお金を支払うスタイル)
・拡張が容易
・サーバーのスペック変更が容易

サーバーの設置も撤去も素早く行えること、従来課金によって企業が無駄な出費をすることを防げること、拡張が容易であることで企業の規模が拡大していく時やサーバーにアクセスが集中した時にすぐに対処できること、また変化の多いこの時代に同じマシーンや同じスペックのサーバーを購入して使い続けるのもリスクであるため、途中でスペック変更が容易であることもメリットとなります。

クラウドが誕生までの歴史

1970年頃

ホストコンピュータからITサービスが始まりました。
ホストコンピュータとは、独自仕様の大型物理コンピュータのこと。(メインフレーム)
この時代、大企業しかコンピュータを持つことができませんでした。
取り扱うには大変専門的な知識が必要だったり、大変高価なコンピュータという時代でした。

1980年頃

分散化(サーバークライアント方式)
Webシステムの誕生して、インターネットを通じて多くの人に使われるようになった。

2000年頃

仮想マシン(VMware)
VMwareのツールが有名です。サーバーの上にサーバーを立てる仮想化技術によってサーバーが簡単に構築できるようになりました。

2017年頃

日本政府「クラウドバイデフォルト宣言」
日本政府の機関システムは基本的にはAWSを使っていきましょうという宣言になりました。パブリッククラウドは、スタートアップやITベンチャーが多かったのですが、昨今では銀行などのお堅い企業でも使われています。MUFGは、社内システムの一部にクラウドを採用しています

2024年頃

クラウド市場の拡大
市場規模2兆円超予想
(ブライダル関連市場とほぼ同等)

歴史を振り返ると、過去に分散化や仮想マシーンなどの変化が起こったように、現在IT業界ではオンプレミスからクラウドへの産業革命のようなものが起こっているように感じます。

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