この記事は ハンズラボ Advent Calendar 2017 7日目の記事です。
2017年の7月に入社した@misosouplover51です。所属チームではごっさんと呼ばれています。
突然ですが皆さん、健康に自信はありますか?
私は昨年のあたたかさが芽生える初春の連休初日、
右肩の痛みに突然襲われ、目を覚ましました。
痛みに襲われたその日のうちに、病院に行き診察を受けたところ、
血流が悪くなり筋肉が固まっているせいだ、
という事でした。
その頃まではずっと、仕事でノートPCのキーボード(lenovoのトラックポイントのやつ)を使用していたのですが、
どうしても肩が丸まったかたちでの姿勢が長くなり、
血流が悪くなりがちだったようです。
30才を過ぎて数年経つ身です。
いつ起こってもおかしくなかった事がついにやってきてしまいました。
症状の緩和のため、診察後は、
仕事中にストレッチなどの運動をこまめに行っていました。
しかし、それだけでは根本的な解決にはなりません。
「そのままで良いの?」
内なる声が囁きます。
自分もエンジニアの端くれ、改善の余地があるならば、
何かせずにはいられません。
そこで私はようやく、かねてより気になっていたエルゴノミクスキーボードを、
この機に試してみようと決心したのです。
キーボード・ジャーニー、最初の一歩
エルゴノミクスキーボードに興味を持つきっかけをくれたのは、
みなさんご存知kinesis社。
http://www.edikun.co.jp/kinesis/ より
これを使ってみたいというのは、
生きとし生けるもの全てに備わる欲望と言っても過言ではありません(?)
ですが、、、
これまたみなさん当然ご存知のように、非常に高価 (どのタイプも4万円以上!!) です。
自分が使いこなせるかどうか、肩が楽になるのかどうかがわからない時点で、
これを購入する勇気は私にはありませんでした。
他にも探してみました。
キー配置、キーボードの大きさや高さ、値段など様々なものがあります。
どれが良いか、すぐには判断できませんでした。
この時の私の心境は、
自分が足を踏み入れたこの世界は、果たして天国か地獄か、
といった感じでした。
エルゴノミクスキーボードを使ってみよう
そこで、”キーボードを1万円以内で購入する”という制約を設け、
一つのキーボードの購入を決めました。
マイクロソフトのSculpt Ergonomicのキーボードです。
結局マウス込みのを購入して、1万円を超えてしまいましたが。。。
→https://www.microsoft.com/accessories/ja-jp/products/keyboards/sculpt-ergonomic-desktop/l5v-00030#devkit-highlights
このキーボードはキー配列がカーブしているため、
ホームポジションに慣れるのに少し時間はかかりましたが、
肩周りはかなり楽になりました。
台をつける事で、手首も上側に反らさずにキーを打ち込む事ができ、
腕の負担も下げられました。
しかし、半年以上使いましたが、キーの叩き心地が好きになれず、
また、エスケープキーがカバーの下に入り込んでしまって打ちづらくなる事がありました。
これを使い続けるのはちょっとな、という心境になりました。
悲しいけれど、お別れです。
エルゴノミクスキーボードにはある一定の効果がある事を、
マイクロソフトのキーボードが教えてくれました。
右肩に強烈な痛みを負ったあの日から一年ほど経ち、
このキーボードと共にした良い思い出も、苦い思い出も胸に抱き、
今一歩、キーボード探索の旅路を進めなくてはなりません。
セパレートキーボードとの出会い
次のキーボードは触れてから決めたかったため、
アキバの家電量販店などを巡りました。
何度か足を運び、いくつかの店で、
静電容量式のものなど色々なものに触れてみましたが、
両腕を広げて打てるものを使ってみたかったので、
左右でキーボードを分割できるMistel Baroccoを購入しました。
(http://www.archisite.co.jp/products/mistel/barocco-en/ より)
英語配列、メカニカルのキーボードで、軸が選択できます。
私は赤軸にしました。
”カチッ”という音がならないタイプです。
試しに少し仕事で使用してみたところ、
「打ち辛っ!!!!!!」
がっつり生産性が下がりました。
キーの高さ、肩を広げた姿勢、英語配列でのキーボード、
これまで使用してきたキーボードとは違いが多く、
すぐに慣れるのは難しいものでした。
結局この時は、業務の都合で外出もそこそこあったため、
普通にノートPCのキーボードを利用していました。
邂逅
それから少し経って、現職のハンズラボに転職することになり、
業務でMacBook Proを利用することとなりました。
Windowsから、Macの日本語配列への移動です。
最初は不慣れで打ち辛かったものの、徐々に改善されてきました。
しかし、それと同時に、どんどん肩周りの痛みが蘇ってきました。
マズイ。
非常にマズイ。
このままでは、あの激痛に苛まれること必至。
そこで、Mistel Baroccoに再チャレンジです。
やはりここでも、なかなかすぐには使い慣れませんでしたが、
使いづらさにとにかく耐えて、Mistel Baroccoを使い続けました。
その甲斐あって2〜3週間ほどで、
あまり違和感なく使用できるに至りました。
そして、肩周りはずいぶん楽になり、
痛みを感じることはほとんどなくなりました。
(自宅のMacでは使用してないため、ずっと自宅Macを使っていると痛み出しますが…)
ただ、当然ながら難点もあります。
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左右のキーボードを繋げるのに使うコードが、元々ぐるぐる巻きでこれが結構硬く、あまり左右のキーボードを離す事ができない。
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なのでまっすぐなのを使いたくても、両側がmicro USB - Bタイプのコードでつなぐ必要がありで、このコードが入手し辛かった。(某家電量販店では店頭になかった)
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しかも、ネットで購入したコードは、接触がすぐに悪くなって使えなくなってしまいました。
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我慢して純正のコードを使っていても、ちょっとした位置変更で、コードの頑ななぐるぐるのせいで、コードの差し込み具合がゆるくなってしまって、挿し直してあげなくてはいけない。
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アローキーとしてFn+j、k、i、lがそれぞれ←、↓、↑、→に割り当てられているが、打ちづらい。
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タイプ音がMacのキーボードと比較すると結構うるさい
これからも旅は続く
肩の痛みはセパレートキーボードを使うことで、かなり軽減できていることがわかりました。
現在は、上記の課題を解決すべく、
Mistelキーボードのレイヤーの機能を使ってみたり、
棒を使ってぐるぐる巻のコードを伸ばしたりと、
あれこれ試しています。
上記の課題に加え、テニス肘の症状も出てしまっています。
ですので、手首を内側に曲げるようにして打鍵できるようにするため(テニス肘対策)に、
キーボード台を作ってみたりもしています。
台が動いてしまったり、いくつか改善点はありますが、
こっちの方向に進めてみるのは良い気がしています。
(ちなみに最近、Mistel Baroccoは日本語配列のも発売されたようです。)
また、ハンズラボにはキーボードの情報交換のためのslackチャンネルがあり、
日々楽しいキーボード・ジャーニーを歩んでいます。
そういえばそのチャンネル内で、キーボードのアドベントカレンダーがあることも話題に上がりました。
自作キーボード Advent Calendar 2017
どうやら私が旅路を進めている世界は天国でも地獄でもなく、
ただの沼だったようです。
ハンズラボ Advent Calendar 2017 8日目の明日は、@kurapy-nさんです!