Detaのメジャーアップデートにより以下の手順のままではできないかもしれません。
最近、FastAPIを少し勉強したので、Deta上にWebAPIを公開してみます。メッチャ簡単にできます。
FastAPIとは
FastAPI は、Pythonの標準である型ヒントに基づいてPython 3.6 以降でAPI を構築するための、モダンで、高速(高パフォーマンス)な、Web フレームワークです。
主な特徴:
高速: NodeJS や Go 並みのとても高いパフォーマンス(Starlette と Pydantic のおかげです)。 最も高速な Python フレームワークの一つです。
高速なコーディング: 開発速度を約 200%~300%向上させます。
少ないバグ: 開発者起因のヒューマンエラーを約 40％削減します。
直感的: 素晴らしいエディタのサポートや オートコンプリート。 デバッグ時間を削減します。
簡単: 簡単に利用、習得できるようにデザインされています。ドキュメントを読む時間を削減します。
短い: コードの重複を最小限にしています。各パラメータからの複数の機能。少ないバグ。
堅牢性: 自動対話ドキュメントを使用して、本番環境で使用できるコードを取得します。Standards-based: API のオープンスタンダードに基づいており、完全に互換性があります。
※FastAPIの公式ドキュメントより引用
こちらの記事でもFastAPIが急速に人気を伸ばしているとありますね。
Detaとは
Herokuのような無料で使えるクラウドサービスで、クレカ登録も必要ないので安心して使うことができます。Detaには現在、以下の3つのサービスがあります。
Deta Base：機能豊富なAPIを備えたすぐに使用できるNoSQLデータベース。
Deta Micros：スケーラブルなNode.jsおよびPythonアプリを数秒でデプロイします。
Deta Drive：画像とファイルをアップロード、ホスト、提供します。
こちらが公式HPですがまだ英語表記のみとなっています。
ちなみに、この記事ではBaseとMicrosを使用してWebAPIを作成します。
Detaアカウント登録
[Deta公式HP]にアクセスし「Join Deta」ボタンを押して、ユーザーネーム、パスワード、メールアドレスを登録して確認メールの「Verify Email」を押して認証をすればアカウント登録完了です。
Detaインストール
Deta CLIのインストール(Windows、PowerShellで実行)
iwr https://get.deta.dev/cli.ps1 -useb | iex
Mac、Linuxはこちらを参考にしてインストールしてください。
パッケージのインストール
pip install deta
ソースコード
このソースコードはFlaskで書かれているDetaの公式HPのPythonチュートリアルの内容をFastAPIに書き換えて作成しました。
from deta import Deta
from fastapi import FastAPI
from fastapi.responses import JSONResponse
from pydantic import BaseModel
deta = Deta("c0922pnk_********************************")
db = deta.Base('simpleDB')
app = FastAPI()
class User(BaseModel):
name: str
age: int
hometown: str
@app.get("/")
def index():
return {"message": "Hello world"}
@app.post("/users", status_code=201)
def create_user(user: User):
user = db.put(user.dict())
return user
@app.get("/users/<key>")
def read_user(key: str):
user = db.get(key)
return user if user else JSONResponse({"erorr": "Not found"}, 404)
@app.put("/users/<key>")
def update_user(key: str, user: User):
if db.get(key):
user = db.put(user.dict(), key)
return user
else:
return JSONResponse({"erorr": "Not found"}, 404)
@app.delete("/users/<key>")
def delete_user(key: str):
if db.get(key):
db.delete(key)
return JSONResponse({"message": "deleted"}, 200)
else:
return JSONResponse({"erorr": "Not found"}, 404)
fastapi
このmain.pyとrequirements.txtを同じディレクトリに入れておきます。
デプロイ
ターミナルで上記2つのファイルのあるディレクトリに移動し、以下を実行。
Detaにログイン
deta login
Detaにデプロイ
deta new
デプロイに成功すると以下のようなメッセージが返ってきます。
Successfully created a new micro
{
"name": "********",
"id": "************************************",
"project": "********",
"runtime": "python3.9",
"endpoint": "https://******.deta.dev",
"region": "ap-southeast-1",
"visor": "disabled",
"http_auth": "disabled"
}
https://******.deta.devがエンドポイントになります。
https://******.deta.devにアクセスするとmain.pyの17～19行目で書かれている処理の"message": "Hello world"が表示されていることがわかります。
またhttps://******.deta.dev/docsにアクセスするとFastAPIの自動ドキュメント生成機能によって作られたSwagger UIでAPI仕様の確認やテストができます。
最後に
以上のように簡単にWebAPIを無料でデプロイできました。Detaはまだまだ知名度が低いですが、使いやすいので個人的に今後も使っていこうと思います。