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MacBook Air 13.3inch (2021 Intel) が加熱して動かなくなるので、MacOSから入れ直したら良い感じになった話

Last updated at Posted at 2024-11-20

その時何が起こったか

 仕事用のMacBook Airがもの凄く熱くなるようになりました。NVRAM1の初期化が必要かもしれないと思い、シャットダウンしたあと、command + option + P + R を押しながら電源を入れてリセットを試みました。

 すると思わぬ事態が…。MacBook Airが起動しなくなってしまったのです。「なぜだ〜!」と焦りましたが、約10分ほど待つと何とか起動しました。

 これはもうバックアップを取って環境の再構築するしかないと判断し、SSDにTimeMachine2バックアップを取りました(日頃からバックアップする癖をつけていたのは良かったです)。とりあえず夜も遅かったので、この日はここまでにして帰宅しました。

10円玉とハンディーファン

 
 もともと個人用のMacBook Air 13.3inch (2020 Intel)も似たような症状が出ていました。10円玉をファンクションキーの奥に並べて(銅なのでヒートシンクを買うより手間がかかりません)、ハンディーファンを横に置いて送風して熱に対処していました。しかし、とにかく風を当てないと10分かからず勝手にブツッと電源が落ちてしまう状態でした。

 困り果てた私は、個人的にPA音響の手伝いもやっているため、この状況では仕事にも支障が出ると考え、仕方なくMacBook Air (Early 2024 M3)を購入することにしました。
 届いて、バックアップをリストアして実際に使ってみたところ、全然熱くならないのです。生暖かくもならない…。この性能の違いには本当に驚きました。

 この経験から、面倒な対処を続けるよりも、買い換えという選択肢も時には必要なのだと実感しました(ただし、その1週間後に値下げが行われたのにはちょっとショックでしたが)。

意外な買い取り条件

 Apple Store (Online)で購入する際、打痕があって熱暴走するMacBook Airは買い取ってもらえないだろうと思っていました。しかし、一応Apple Storeのチャットで確認してみたところ、即答で「Apple Store店舗に持ってきていただければ買い取りできますよ」との回答をいただきました。

 そこで、高速バスに乗りApple Store Ginzaへ向かいました(店舗が移転してからは行ったことがなく、探すのに苦労しました。目の前にあるのに入り口がわからないほどで、まるでサブリミナル効果かと思うほどでした)。

 店舗で査定してもらったところ「問題ありません」とのことで、約10分ほどで、ほぼ査定の満額に近い額(2万9千円)がApple GiftCardで支給されました。

 この金額で何が買えるかと考えたところ、AirPods 4(ANC)があと1,000円出せば購入できることがわかりました。早速購入し、オープン型のイヤホンなのに、耳に装着してみると、外の音が綺麗に遮断されることに驚きました。(話し声など、高い周波数の音は多少聞こえます)

 もしかすると、一般的な中古買取店より条件が良いのかもしれません。

MacBook Air復活大作戦

 会社のMacBookをそう簡単に買い換えてほしいとは言えないため、できるだけ時間をかけずに復活させる方法を考えて作業を始めました。

まず command + R 押しながら起動

 Intelモデルの場合、command + R を押しながら電源を入れると、MacOSのインストール・リカバリーモードに入ります。最初に、OSの復旧用パーティション以外のディスクをディスクユーティリティを使って完全に消去しました。

次に、OSの再インストール

 ディスクユーティリティを終了すると、OSの再インストール画面が表示されます。ためらうことなく、最新のmacOS Sequoiaをインストールしました。約1時間で、クリーンインストール3が完了しました。

TimeMachineバックアップからの選択的復元

 ここで「最初からTimeMachineバックアップを完全にリストアすれば同じでは?」と思う方もいるでしょう。実は、そこに重要なポイントがあるのです。
 Macに限らず、Windows PCでも同じことが言えますが、単純な完全バックアップでは、不要な設定ファイルなども一緒にコピーされてしまいます。今回のリカバリーでは、元の状態に戻すのではなく、余計なものを入れずに同じような環境を再構築することを目指しました。

 長期間使用しているPCやMacは、アプリのインストール、アンインストール、バージョンアップを繰り返すうちに、不要なファイルや設定が蓄積され、システムの動作に悪影響を与えることがよくあります。

 すべてのアプリを手作業で再インストールするのは非常に手間がかかるため、必要なアプリとユーザーフォルダのデータを選択的にリストアしました。その後、各アプリを起動して、正常に動作するか確認していきました。

こいつ、動くぞ!

 実際に復旧したMacBookで、以前は加熱の原因となっていたアプリを起動し、どの程度安定して動作するか試してみました。

 これまでの作業を行った結果、以前と比べて大きく改善されました。熱は発生しますが、動作が著しく遅くなったり、突然電源が落ちたりすることはなくなりました。想像以上に安定して動作するため、これなら仕事でも安心して使えると感じました。

まとめ

1.時々再起動やアップデートを行い、パソコンを安定して動作させるようにしましょう。

2.定期的にアカウントやデータのバックアップを取るようにしましょう。TimeMachineのようなバックアップサービスを使うと便利です。

3.動作が不安定になった場合、クリーンインストールでパソコンの状態を初期化することによって改善させることができます。再インストールを行う前に、個別にアプリケーションやドライバをバックアップする必要があります。

4.起動できなくなったパソコンも、今回のようにリカバリーが可能な場合があります。あきらめずに対応してみるとよいでしょう。

 パソコンの種類や設定、使用状況などにより、同じ方法が上手くいくとは限りませんが、上記はトラブルシューティングの参考になるでしょう。一見単純で無関係にみえる知識でも、思わぬ時に助けになることがあります。日頃からコンピュータについて幅広く情報を収集しておくことが大切です。

さいごに

 最近は心の余裕がなさ過ぎて頭が十分に回らない状況でしたが、仕事があるからこそこういった技術的な対応ができるのだと実感しています。「楽しい」と感じられることは本当に素晴らしいことですね。

 最後までお読みいただき、心から感謝いたします。このような偶然の機会に記事を書けることが、私にとって本当の幸せなのだと思います。

 私はもうインターネット老人会ぐらいの年代で、MSX BASICやMS-DOSなど、様々なテクノロジーをいじってきた経験から、こういったトラブルシューティングを直感的に行うことができます。しかし、最近の若い世代はこういった対処方法をどのように学んでいくのだろうかと、少し疑問に思うところでもあります。

 以上のポイントが、皆様のお役に立てれば幸いです。それでは、快適なパソコンライフをお楽しみください!

  1. 電源を落としても消えない半導体メモリのこと。

  2. macOSに備わっているバックアップ機能。その名の通り、バックアップされた日付と時刻にさかのぼってリストアする事ができる。

  3. 買った状態と同じ状態からアプリなどをインストールすること。

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