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適応障害もちの生活保護だった元プログラマーが仕事に復帰できた話

Last updated at Posted at 2020-08-19

はじめに

 私は学生の頃から適応障害だったらしく(今は通院している病院のカルテに「適応障害・気分障害」と書かれている身です。)とにかく頭の中で考えが詰まってしまうとそこから進まない。会社の理解も得られないと言うことがあり、5年近くの間は仕事もできずに家でこもってました。(一応現在も精神福祉手帳3級をもってます)
 Qiitaにこんな記事を書いて良いのか?という気がしますが…

適応障害って?

Wikipediaによると…

  • 社会生活や職業・学業などにも支障をきたし、生活機能の低下や、業績・学力の低下、場合によっては就業・就学そのものが不可能になる場合がある。

という部分が自分には当てはまるのですが…

  • 特定の作業ができない。
  • 無自覚なケアレスミスをしてしまう。
  • 頭の中で煮詰まっていつまでも考えて時間を無駄に費やしてしまう。

などの症状が実際にあります。

過去を振り返ると…

 もともとパソコン好きで、プログラムすることが好きだったので、ソフト開発の仕事についていましたが、ある程度軌道に乗ってから、ストレスによるうつや適応障害にに悩まされるようになり、さらに

  • ミスをするのが許されない。(一人に任せっきりでの他の人によるチェックが行われない)
  • 同僚の仕事を増やしてはいけない。
  • 任された仕事はすべて責任を持つ。

というようなことがあり。それがうまくいかないのが原因で、どんどん症状がひどくなっていき。最終的に『責任のある仕事はできない』という理由でその会社を辞めることになりました。

障がい者とは…

 仕事ができなくなり、いろんな物を失った時、働けないので障害者手帳(精神福祉手帳)の申請をして、障害厚生年金と生活保護による生活になりました。でも見た目には誰も障害を持っているなんて思ってくれませんし、家族にすら見放されました。『二度とプログラマーにならない』と心に誓いました。
 それから3〜4年後に偶然、とある障害者福祉の施設とつながり、その後1年間スタッフとして活動してましたが、そこに集まる人達は本当にさまざまな人達がいました、身体障害だけでなく精神障害を持たれた方も多くいました。すごい才能を持っている方、障害を持っていてもしっかりした考えを持っておられる方、いろんな問題を起こしてしまう方、本当に十人十色でした。作業所に通っている方もいればそうで無い方もおられました。そう言う出会いの中で障害とは何か?をもの凄く考えさせられました。でも、一般的な職には就けないし、私から見て社会の隅に投げ出された世界のようでした。そして生活保護から抜け出せない方も多かったです。
 スタッフだった頃にそこで今の嫁に出会いました。1年が経ち、結婚を許されて今の職に就きました。生活するには稼がないといけません。そして、偶然職安でアルバイト募集していた今の会社にアルバイト入りました。『二度とプログラマーにならない』とは何だったのか?

現在の職場は

職に就いて1年後ぐらいから

  • 30分考えて判らなかったら周りに訊くこと。

 という単純明快なルールができました。もともと自分で何でも解決しようとするというメンヘラにありがちな思考をするのと、頭が煮詰まっていると先に進まなくなる思考、白黒思考などが合わさって、仕事の障害になってしまいます。緊張感を持つのはいいけど極端に緊張することも多いので、このルールに助けられてはいます。確かに、自分は他人を頼れない性格なので、これは本当に助かりました。

GitHubを使う

 昔の職場でもVCSと言うものはあったのですが、デグレ防止なだけで、実際使いにくかったのですが、今の職場ではGitHubを使います。個人的にオープンソースのライブラリなどをとってくるのにGitHubを使っていましたが、『オープンソースのソースを配っている場所』と思いっきり勘違いしていました…
 GitHubもVCSの一つだと言うことを理解しましたが、約6年のブランクでこんなに使いやすいVCSがあるのか…と感じました。
 入りたての頃は(偶然?)Issueとかプルリクエストというものは無かったのですが、プルリクエストの文化が導入され、そしてZenHubを併用してのIssue管理に置き換わっていきました。私にとっては全く新しい概念だったので、戸惑いはしましたが、多少のヘマ(developにコミットしてpushとか)なども有りましたがなんとか覚えていきました。

スクラム開発

 もともと公私共々一人でプログラムをすることが多かったのですが、それでは作業効率もあがりません。
 しばらくしてからスクラム開発という考え方を取り入れるようになり、チームが協力し合って仕事を進めていく形に変化してきました。

この体制になってから、GitHub(ZenHub)で細分化されたIssueをこなしていく(できる範囲の責任感を持てる)のが自分に良い感じにマッチして、仕事がすいぶんやりやすくなりました。とくに特定分野に強い人をそのIssueを担当するなど、ミーティング含めて色々学ぶことができました。(逆に別分野を学ばせるためにあえてIssueを回されることもありますが…)

 もっとも、私もまだ未熟者で、ケアレスミスとか思い込みとかいろいろ問題になりました。それは何とかしなければいけないのですけれども…

テレワーク(リモート)はどうか?

 私は古い人間なので、『仕事は会社で行うべき』という考えの方が強いです。とはいえ最近のコロナ禍事情でテレワークがある程度必要になり、最初の頃は家族が仕事内容をのぞき見してしまうなどの問題がありましたが(実際のぞき見フォルターを購入しましたが)、今では頭が詰まったときなどに、嫁が軽い運動をレクチャーしてくれるなど、協力的になりました。嫁が仕事を覗く事もほぼ無くなりました。

あとがき - 仕事は楽しいか?

 『仕事が楽しい』というと、昭和世代(私もだ)はだいたい『仕事は厳しくて当然だ!』と否定する人が多いですが、今となっては仕事は楽しくなければできないと考えます。(もちろん責任とか自分で調べる、ミスを減らすなどは必要ですが)仕事が楽しいと、『あれもやりたい、これもやりたい』って感じになりますし、いろいろなアイデアも出ます。昔から趣味でDTMで曲作りしてますが、仕事が快調だと趣味も結構進みます。
 あと、書き忘れてましたが、会社がちゃんとしたフレックスタイム制で(それまではフレックスタイムと謳いながら全然フレックスではなかった)、朝方に体調悪くても持ち直せば仕事ができますし、フレックスのありがたみを感じることができます。

書いててこれが技術的な記事なのか?と言われると、違うんじゃない?って思いましたが、自分は障がい者だけど仕事できてるよって人が増えてくれることを願いつつ、もっと仕事ができるようになりたいと感じるこの頃です。

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