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VPSをさくらからConoHaに切り替えてみた。

Last updated at Posted at 2019-05-28

はじめに

 個人的に KUSANAGI を使うためにさくらのVPSを使っていましたが、サービスの組み合わせなどで悩んでいたので、ConoHa VPSへお引っ越しをしました。 その苦労話です。文章が下手くそですが、ご容赦くださいませ。

KUSANAGIを使っていて感じた良かったことと難しかったこと。

よかった点

  • 複数のサイトを気兼ねなく立ち上げられる。
  • 常時SSL化などがしやすい。
  • LAMP環境も作れる。

難しかったこと

  • メールサーバを構築しようとするとかなり苦戦する。Dovecot+Postfixでマルチドメイン対応化を何度もトライしたが、正直な話お手上げだった。
  • 下手にシステムをカスタマイズすると、nginxなどが落ちることも…(私の技量不足もあり)

 結局これに悩まされていました。しかし、そのためにさくらのクラウドを契約するにはちょっとお金が…っていう。

さくらVPSで困ってたこと

外部メールサーバーを構築するのが難しい

 DNSレコードを工夫することで、メールをはさくらのレンタルサーバを併用するなどで運用することはできますが、複数ドメインであっても、メールアドレス名がかぶってしまった場合はど共有となってしまいます。
 例えば info@example1.~~~info@example2.~~~infoという同じメールボックスを使うので、ごっちゃになってしまい、分別ができません。さらにさくらのレンタルサーバーさくらのメールボックスは迷惑メール防止のため、SPF1には対応していますがDKIM2は非対応です。
さくらのクラウドのスタートアップスクリプトに、メールシステム3があるが、最低限でも1,500以上かかる。

さくらのドメインではgTLDとJPドメインしか取り扱われていない

 さくらのドメインで、独自ドメインでも海外の国別ドメインや、新gTLDなどの管理ができません。4それ以外は他社のドメイン取得サービス頼みとなります。5 管理が分散されるので面倒くさかったのです。

ConoHaを選んだ理由

ざっとまとめると

美雲このはが可愛い…

+500円でマルチドメイン対応メールサーバーが使える

 マルチドメイン・DKIM対応でメールアドレスを管理できます。(2019/05/28現在)
 DKIMとは送信サーバー側で認証することでメールの発信元を確認する技術で、Gmailなどで迷惑メールの分別などに使用しています。

コントロールパネル上からWordPressサイトの初期状態が作れる。

 KUSANAGI managerでドメイン名と管理用メールアドレスのみでサイトの初期状態が作れてしまう。パスワードやDB名など細かく考える必要がない。
KUSANAGI manager
スクリーンショット 2019-05-28 14.34.54.png
WordPress作成画面 ドメイン入力
image.png
WordPress作成画面 DNS設定
スクリーンショット 2019-05-28 17.28.43.png
KUSANAGI設定 詳細画面
スクリーンショット 2019-05-29 14.14.53.png

ドメイン設定がわかりやすい。

DNSレコードの基礎は理解している必要はありますが、かなり解りやすいです。
スクリーンショット 2019-05-28 14.51.25.png

ConoHa移転でで不便になった?こと

 もちろんConoHaに不便な点がないわけではない。

独自ドメイン管理は外部サービスで行う

 お名前.comなどのドメイン取得サイトを使用する。同じグループ会社の他サービスとリンクしてくれるとありがたいのですが…。

ドメインレジストラによってはWHOIS情報が丸見え

 ドメイン管理人の住所・電話番号などの情報が丸見えになる(別料金で伏せてくれる場合もあります)ので、そういう意味では覚悟しましょう(私はどうって事はないけど)

クレジットカードを持ってない場合はチャージが必要

 月払い対応クレジットカードを持ってない場合は銀行振り込みまたはPay-easyやデビットカード・ConoHaプリペイドカードなどで事前にチャージ6する必要があります。(月払い対応デビットカードもデビットカード扱いでした)

その他苦労したこと

KUSANAGIからのエクスポートとバックアップ

 当然ですが、WordPressからのエクスポートとバックアップが必要になります。
 エクスポートはツールの中にあります。でも、アップロードしたメディアはフォルダごとzipでまとめてバックアップして、それをあとで再登録か、WP Multibyte PatchプラグインをインストールしてからDocumentRoot/wp-contents/uploads/に展開して、エクスポートしたデータをインポートさせる方法など、ちょっといろいろと手間がかかりました。
詳しくはGoogleなどでwordpress 引っ越しなどで検索してみてください。
 (最近は引っ越し用のプラグインなんてあるんですね…って今頃気づいた自分…)

ドメイン移管をする前に

 ドメインを移管をする前に、必ずWHOISのDNSサーバーの参照先を引っ越し先に変更しましょう。手順をおこたると、1週間ぐらいドメインレコードを変えたりすることができなくなります。まぁ、何事も学習ですね、私と同じような失敗をしませんように。

感想

 まぁ、「いろいろ事前準備が必要だったな」と改めて思いました。思い立ったらすぐ動く私の悪い癖が出てしまいました。でも、一番の懸案だったメールサーバーが解消して良かったです。あとは自己責任ですね。
 まだ完全に引っ越ししたわけでもないですが、何か解れば書き足したいと思います。

 この記事を読んでいただきありがとうございました。

  1. SPF - 財団法人インターネット協会 https://salt.iajapan.org/wpmu/anti_spam/admin/tech/explanation/spf/

  2. DKIM - 財団法人インターネット協会 https://salt.iajapan.org/wpmu/anti_spam/admin/tech/explanation/dkim/

  3. さくらのクラウド スタートアップスクリプト メールシステム https://github.com/sakura-internet/cloud-startupscripts/blob/master/publicscript/mailsystem/README.md

  4. さくらのドメイン https://domain.sakura.ad.jp/

  5. ドメイン名の種類 - JPNIC https://www.nic.ad.jp/ja/dom/types.html

  6. ConoHa FAQ お支払い方法について https://support.conoha.jp/common/faq/payment-q/payment-p-q/?btn_id=payment-q-billing-q-sidebar_payment-q-payment-p-q

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