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DynamoDB Streamsを使用した

Last updated at Posted at 2024-05-18

はじめに

DynamoDB Streamsを初めて使用したので、設定方法をまとめておきます。

使用した理由

DynamoDBのテーブルに保存されたデータを使用した構築済みの仕組みがあり、ここに同じデータから別の仕組みを一時的に追加する必要がありました。

image.png

追加した構成

DynamoDBのテーブルにDynamoDB Streamsを設定し、テーブルに追加されるデータを別処理にストリーミングさせる構成としました。既存の構成では、テーブルの設定を変更するだけで、何も影響がありません。パフォーマンスへの影響もありません。

image.png

実際の設定

実際に設定をしてみます。

DynamoDB側

コンソール > DynamoDB > テーブル > 設定対象のテーブル とすすみます。
「エクスポートおよびストリーム」タブの「DynamoDB ストリームの詳細」で機能をオンにします。
image.png

ストリームしたいのは追加データだけなので、新しいイメージとしました。
image.png

続いてLambdaトリガーを作成します。
image.png

Lambdaの設定

Lambdaを設定していきます。
image.png

Lambdaトリガーが起動されると、ストリームされたDynamoDBデータレコードをログに出力するようにコードを作成します。

lambda_function.py
import json
import logging
import boto3

# ロガーの設定
logger = logging.getLogger()
logger.setLevel(logging.INFO)

# CloudWatch Logs クライアントの初期化
cloudwatch_logs = boto3.client('logs')

def lambda_handler(event, context):
    # TODO implement
    
    logger.info(json.dumps(event))
    
    return {
        'statusCode': 200,
        'body': json.dumps('Hello from Lambda!')
    }

Lambda関数がDynamoDBのデータレコードを読み込むための権限設定を行います。
※画面はFUllAccessにしていますが、実際に行う場合は、必要最小限の権限にしてください。
image.png

フィルターの設定

ここまでで、DynamoDBのテーブルに追加、変更、削除されたデータはすべて連携されるようになります。
今回必要なのは追加されたデータで、かつ、特定のフィールドの値を条件としたいので、フィルターを設定します。

Lambdaのトリガーを編集していきます。
image.png

追加の設定を展開します。
image.png

フィルタリング条件を設定します。
image.png

{
  "eventName": ["INSERT"],
  "dynamodb": {
    "NewImage": {
      "field_moji": { "S": ["test1"] },
      "field_moji2": { "S": [{"prefix": "{\"c1\": \"test2\","}] }
    }
  }
}

条件の説明:
以下の3つの条件が一致したレコードだけが、Lambda関数にストリームされます。

  • レコードの種類が「追加」
  • フィールド「field_moji」の値が、「test1」
  • フィールド「field_moji2」の値が、「{"c1": "test2",」で始まる。(上記の条件内にはエスケープ文字が含まれます)

結果

次の2つのレコードを追加しました。
image.png

ログに出力されたのは3つの条件を満たす Key1の値が「123457」のレコードだけとなりましたので、狙ったフィルターができていることがわかりました。
image.png

おまけ

AWSの公式では、フィルタリング条件に「で終わる」と「ワイルドカード」の記載がありません。

EventBridgeでは、「で終わる」に相当するサフィックスマッチングや「ワイルドカード」が使用できるようなので、DynamoDB Streamsで使用できるか試してみました。

「で終わる」

設定可能でした。フィルタリングも動作しました。

{
  "eventName": ["INSERT"],
  "dynamodb": {
    "NewImage": {
      "field_moji": { "S": ["test1"] },
      "field_moji2": { "S": [{"suffix": "end111"}] }
    }
  }
}

「ワイルドカード」

設定不可でした。何パターンか試しましたがダメでした。

image.png

{
  "eventName": ["INSERT"],
  "dynamodb": {
    "NewImage": {
      "field_moji": { "S": ["test1"] },
      "field_moji2": { "S": [{"wildcard": "test*"}] }
    }
  }
}

特定の文字が含まれる を実現したい場合は、Lambda関数のコード内で処理する必要があります。

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