目的
- 入力値をDBに保存する際にアプリケーション側でそのデータが要件を満たしているのかをフィルターする仕組みを実装する
実施環境
- ハードウェア環境
項目 | 情報 |
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OS | macOS Catalina(10.15.3) |
ハードウェア | MacBook Pro (16-inch ,2019) |
プロセッサ | 2.6 GHz 6コアIntel Core i7 |
メモリ | 16 GB 2667 MHz DDR4 |
グラフィックス | AMD Radeon Pro 5300M 4 GB Intel UHD Graphics 630 1536 MB |
- ソフトウェア環境
項目 | 情報 | 備考 |
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PHP バージョン | 7.4.3 | Homwbrewを用いて導入 |
Laravel バージョン | 7.0.8 | commposerを用いて導入 |
MySQLバージョン | 8.0.19 for osx10.13 on x86_64 | Homwbrewを用いて導入 |
説明に関する前提の説明
- 下記の方法、またはそれに準ずる方法でLaravelの環境を構築していること。
- Laravelのアプリケーションが存在すること。
前提情報
- 今回紹介するバリデーションルール以外は公式ドキュメントの「使用可能なバリデーションルール」に記載されている。
説明に関する前提のコード
- 下記のような「ビューでの入力値をDBに格納する処理」が存在する事を前提として説明を行う。
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ルーティングファイル
web.php//入力フォームを表示する Route::get('/new', 'ContentController@new'); //入力値を受け取ってDBに保存する Route::post('/create', 'ContentController@create');
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コントローラファイル(当該アクション部分のみ記載する)
ContentController.php//入力フォームを表示する contentディレクトリのnew.blade.phpを表示する public function new() { return view('content.new'); } //入力値を受け取ってDBに保存する DBへの格納処理の記載は省略する public function create(Request $request) { //受け取った値を連想配列に格納 $notice_info = $request->all(); //DBへの登録処理 }
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ビューファイル
content/new.blade.php<!DOCTYPE html> <html lang="en"> <head> <meta charset="UTF-8"> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"> <meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="ie=edge"> <title>Document</title> </head> <body> <form action="/create" method="POST"> <input type="text" name="input_content"> <input type="submit" value="送信"> </form> </body> </html>
実施方法概要
- コントローラにバリデーションを記載する方法をまとめる。
- バリデーションルールの設定
- バリデーション本体の記載
- 確認
実施方法詳細
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バリデーションルールの設定
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下記のようにコントローラに記載してバリデーションルールを定義する。
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バリデーション内容は「空状態での送信をブロックする」ものとする
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バリデーションルールに引っかかった場合、
/new
のページ(入力を行って送信ボタンをクリックしたページ)にリダイレクトされるようにする。ContentController.php//入力フォームを表示する contentディレクトリのnew.blade.phpを表示する public function new() { return view('content.new'); } //入力値を受け取ってDBに保存する DBへの格納処理の記載は省略する public function create(Request $request) { //バリデーションのルール設定 $rules = [ //'ビューのinput要素のnameで指定したキーの名前' => ['バリデーションのルール'],のように記載する、requiredは空の状態での送信をブロックするルールである 'input_content' => ['required'], ]; //受け取った値を連想配列に格納 $notice_info = $request->all(); //DBへの登録処理 }
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バリデーション本体の記載
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バリデーションの命令を記載する
ContentController.php//入力フォームを表示する contentディレクトリのnew.blade.phpを表示する public function new() { return view('content.new'); } //入力値を受け取ってDBに保存する DBへの格納処理の記載は省略する public function create(Request $request) { //バリデーションのルール設定 $rules = [ //'ビューのinput要素のnameで指定したキーの名前' => ['バリデーションのルール'],のように記載する、requiredは空の状態での送信をブロックするルールである 'input_content' => ['required'], ]; //下記のように記載してバリデーションを設定する //$this->validate(ビューのform要素から送られた値が格納された変数$request, バリデーションルールが格納された変数$rules);のように記載する $this->validate($request, $rules); //受け取った値を連想配列に格納 $notice_info = $request->all(); //DBへの登録処理 }
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ビューファイルを編集してエラーメッセージを出力する記載を追加する。
content/new.blade.php<!DOCTYPE html> <html lang="en"> <head> <meta charset="UTF-8"> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"> <meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="ie=edge"> <title>Document</title> </head> <body> <form action="/create" method="POST"> <!-- 下記を追記する --> <!-- バリデーションルールはひとつであるが、複数のエラーメッセージが出力される事を想定してforeach文でエラーを出力する --> <!-- 配列$errorsのキー'input_content'にメッセージが格納されているかの分岐 --> @if ($errors->has('input_content')) <!-- 配列$errorsのキー'input_content'に格納されているメッセージを行っこづつ変数$input_content_errorに格納する --> @foreach ($errors->get('input_content') as $input_content_error) <!-- 変数$input_content_errorを出力する --> <p>{{$input_content_errors}}</p> <br> @endforeach @endif <!-- ひとつのエラーメッセージのみ出力したい場合、下記の記載でも可 --> <!-- @if ($errors->has('input_content')) <p>{{$errors->first('input_content')}}</p> @endif --> <!-- 上記までを追記する --> <input type="text" name="input_content"> <input type="submit" value="送信"> </form> </body> </html>
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確認
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/new
にアクセスし、input要素で表示されている入力ボックスに何も入力せず「送信」ボタンをクリックする。 -
/new
が際表示される事を確認する。
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