概要
SESはSESを使ってイケてないメールをたくさん送ってしまうと一時的に利用停止されたり、ヒアリングが行われることがある。
この「イケてないメール」を送信しているかどうかは下記の情報のどちらかに抵触しているかで判断される
- バウンス(メールが届かない)率がAWSが定めるしきい値に達している場合
- 苦情(ユーザーが迷惑メールと判断してアクションを起こした)率がAWSが定めるしきい値に達している場合
ようは届かない相手にメールをたくさん送ってしまったり(バウンス)、スパムのような内容のメールを送ってしまう(苦情)と利用停止される可能性があるということ。
詳細
では、2024年8月現在のバウンスレート・苦情レートはいくつになると一時的に利用停止される可能性があるのだろうか。公式ドキュメントの内容を引用する。
項目 | レート(%) |
---|---|
バウンス | 10 |
苦情 | 0.1 |
内容を引用する
アカウントのバウンス率が 10% を超えた場合、当社はお客様のアカウントによる E メール送信機能を一時的に停止することがあります。
アカウントの苦情率が 0.1% を超えた場合、当社はお客様のアカウントによる E メール送信機能を一時的に停止することがあります。
参考ページは下記
バウンスと苦情の通知を簡単に作ろう
バウンス・苦情のレートを確認するにはAWSのマネジメントコンソールにログインし、SESの画面をひらきそれぞれのレートを見れる。
ただ、この方法を毎日実施することは面倒なので通知する機能を作ることをおすすめする。
方法は複数あるが比較的簡単なものを上げておく。(条件としてSlackワークスペースを持っており、そのワークスペースが企業アカウントであること)
- Slackで通知専用のチャンネルを作成
- 通知専用チャンネルの詳細を開き「このチャンネルにメールを送信する」をクリック(Slack通知専用のメールアドレスが払い出されるのでコピー)
- AWSのSNSでトピックとサブスクリプションの作成を行い、サブスクリプションのプロトコルは「Eメール」として「Slack通知専用のメールアドレス」を設定(SNSのトピックの名前をメモしておく)
- 送信しているメールのFromのメールアドレスをAWSのSESの「ID」から探索しクリックして詳細に遷移
- 「通知」のタブで「フィードバック通知」の編集をクリックし「バウンスフィードバック」もしくは「苦情のフィードバック」で先に作成したSNSトピックを選択して保存
この方法だと、バウンス・苦情レートそのものを知ることはできない。しかしながらバウンス・苦情が発生したことは知ることができる。「通知が来たらAWSのマネジメントコンソールからSESを確認する」習慣があればこれだけでも最悪の事態は防げそう。