#要約
今回のプロジェクトで活用した新技術:IBM Visual Recognition
使っている画像:NASA夜間光 @Nasa NASA Earth Observing System Data and Information System (EOSDIS)
AIにより、いままで感覚で判定したものが、定量的に数字で判断できるようになりました。しかし、稟議のありかたは変わらず,です。(書いている間に、稟議を通すためのTIPSになってしまいました)
#はじめに
AI/機械学習を活用することで、今まで感覚で行っていたものが定量的に数字で出せるようになりました。
それと、昔ながらの会社の決定プロセスである稟議は別。こればかりはどんなにプログラミング技術の変化しても変わらない、ということです。
(NDA期間が終わってないので、データそのものは別に個人的に算出したものを使ってます)
プログラミング技術の変化の中で、自分はもちろん他の開発者さんが同じ壁にぶつからないよう、また、ぶつかってもすぐに乗り越えられるよう、その壁の乗り越え方をまとめていきたいと思います。
<<基本>>
「新規案件を提案してほしいんだよね」
→提案する
「他の会社で成功した例は」
→他で実施していたら新規ではない
新規案件を提案して稟議を通すためには、これを超えなくてはいけません。
#その1.稟議にかかると、とにかくとにかく別の方向に行く
解決策:定量的に数字で出せる事を示すことで回避。
今回のプロジェクトの目的はAIの活用と定義しているのに、アプリリリースという話が横から出てきて、そのためAIの活用ではなくアプリのリリースが目的化します。(手段の目的化)
そのためまず最初に、アプリを開発してもなかなか認知してもらえない、ダウンロードしてもらえないことを提示しておきます。(政府が国家のメンツをかけて半年推進しても、国民の20%いかない)
#その2. 稟議にかかると、とにかくとにかく時間がかかる
解決策:とにかくとにかくその場で実装して、議決にまで持っていく
新規開発は、AIだろうが何だろうが圧倒的に時間がかかります。
「他で成功した例は」
会議中にこの流れが出れば、100%その案件は流れます。
その際は、その場で実装して新技術でできることを示しましょう。できればその場で実装、実演しましょう。
(主要機能は、すぐできるように準備しておく)
中国本国の夜間光画像をtweetするだけで、日次GDPを算出する。
経済活動が変動すると夜間光量が変動することを利用して算出しています。
会議中に実際に動けば、それだけで喜んでもらえます。まずは、実際にできることを示す。これです。
#その3. 稟議にかかると、とにかくとにかく人間関係で決まる
解決策:今回のプロジェクトの目的が、一目でわかるもの、にする。
まずは、1つの課題が実際に、解決可能である、というだけでも魅せる。実際に動けば=1つの課題が解決すれば、まず喜んでもらえます。
まずは、1つの解決策だけかたちにしてみましょう。すぐに動くことが分かると、かつ実装可能というと、実装しないと、なんでしょうね・・・すぐメンツの問題になってしまうの。
(それ、あんたのメンツだけ)
動くことが分かると、とくに会議中にあれもこれも案が出て、目的がどこかにいってしまいます。
その際は、主要1つだけに絞りましょう。今回のプロジェクトの成果が、AIの活用が一目でわかるもの(表とか表)、にする。
(中国本国 武漢封鎖時の日次GDPの変動)
#要するに
プログラミング技術の変化で、いままで感覚で判定したものが、定量的に数字で判断できるようになりました。しかし、人間の行うこと、稟議は変わりません。その、誰もが一度はぶつかるであろうプログラミング技術の変化でも稟議の壁ですが、少しでも参考になったら。
少しでも参考になれたなら嬉しいです!