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日常の育児でリサーチの手法を知らず知らずのうちに試していた話

Last updated at Posted at 2022-12-23

この記事はHRBrain Advent Calendar 2022カレンダー1の24日目の記事です。
https://qiita.com/advent-calendar/2022/hrbrain

はじめに

こんにちは、HRBrainでプロダクトデザイナーをしています@mioinです。

今年一年を振り返ると、2022年は0→1の開発に携わっており
その過程でユーザーヒアリングやユーザビリティテストなどを用いて検証し、PdMと協働しながら、UIデザインに繋ぎ込みをする機会がかなり増えた一年だったなあと思います。
自分はHRBrainに来るまでは別業界におり
入社してから初めてUXリサーチというものに触れました。
(以下の記事でも別業界から来た所感等を書いています)
別業界からきて4ヶ月!今思っていること

UXリサーチについて補足すると
UXリサーチはプロダクト開発の過程で定性的な情報をヒアリングやリサーチなどで集めながら
ユーザーが抱えている要求だけではなく、その人が抱える心情までを読み解き
仮説を立ててそれを検証することを繰り返しながら、適切な改善策を探っていくことを目指しています。
また、それにより何を作るのか・作らないのかを決める判断情報を得られるため
プロダクト開発をする上で重要なプロセスと言えます。
企業によっては専任のリサーチャーを雇用するなど、近年徐々に注目度が上がってきているなと感じています。

UXリサーチという言葉だけを見ると、すごく難しそうでハードルが高く感じてしまいますが
プロダクト開発のためだけのものではなく、普段の生活の中でもリサーチの機会は転がっています。
なので今回は手法の紹介というよりは
身近なところにもリサーチの機会はあるよ、という話を書こうと思います。

虚無Tubeって知ってますか?

突然ですが「虚無Tube」という言葉をご存知でしょうか。

虚無Tubeとは、

「無暗に付けられた効果音はひたすらうるさく」
「視覚的に美しくなく、聴覚的にも聴きやすさがなく、内容も面白くない」

上記のような動画を指し、大人には理解し難い世界観を持っています。
詳しく知りたい方は以下を読んでみてください。

引用元:子どもに人気、YouTubeで数千万回も再生される「虚無動画」 大人はカオスしか感じないのに幼児が夢中になる理由

息子は虚無Tubeの中でも、踏切のボディ部分が左右に激しくスウィングして踊り狂ったり
なぜか踏切達が集まってランチをする...
という謎の世界観が繰り広げられている動画が好みのようですが
親の目線では、内容的にもリビングで流しっぱなしにするのは辛い思いがあり
「観せるのであればもっと安心して流せる動画はないだろうか...?」と
日々悶々と考えていました。

サムネの時点で既に色々ツッコミたい。

実は日常生活でも課題を発見しヒアリングをしている

そんなタイミングで、同級生の親同士で話す機会がありました。
虚無Tubeから抜け出せない、という悩みを話した時に
「YouTubeのキッズアプリから見せたい動画だけ視聴制限モードで選んでるよ」
という知見を得ました。
「視聴制限モード、そういうのもあるのか」という気持ちになりつつも
「息子が好きなあの国民的人気キャラクターの動画を登録しておけば、虚無Tubeがサジェストされないのではないか?」という仮説を得ました。

早速検証してみたところ、見事に虚無Tubeはタイムラインから姿を消し
安心して動画を観せられるようになりました。

知らず知らずにリサーチから仮説検証をしていた

結局YouTubeの使い方の話かい!というツッコミが聞こえてきそうですが・・・。

誰かの話を聞き、それを自分の育児でも検証する、という手法はかなり日常的に行なっていることですが
課題を発見し、ヒアリングやインタビューで得た仮説を
日常で検証する一連の流れの中で知らず知らずのうちにリサーチの手法を試していることに気づきました。
Frame 8997.png

もちろん実際のプロダクト開発は、より複雑なリサーチプロセスを踏むことにはなりますが
リサーチ手法で出てくる難しい言葉を日常生活に置き換えるとイメージがつきやすくなり
UXリサーチをより身近に感じることが出来るのではないでしょうか。

さいごに

UXリサーチに関しては、カスタマーサクセス、セールスと連携を取りながら進められており
開発だけではなくビジネスサイドとプロダクトを作っている感覚があり
個人としてもここに非常に面白みを感じています。
UIデザインのみならず、UXリサーチにも幅広く興味がある方、ぜひご応募お待ちしております!

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