CookPad 倉光美和さん
ユーザファースト推進室所属,デザイナー
→サービスを横断して
デザイナーは15名
全員がクックパッド本体ではなく,子会社に出向している人も含む
現場のデザイナーと取り組むユーザファースト事例
開発者もユーザになる
料理を自分たちでもする
機能ではなく,ユーザストーリーで考える
「レタス 卵」で検索
→本当は冷蔵庫にコレしかないから,コレでなにか作れないかな?
デザインレビュー
過程を共有することで,デザイナー全員で
GithubのIssue機能を使ってやる
用件,スケジュール,タッチポイントをどう考えているか書く
コメントを他のデザイナーが付けてくれる
Groupadを使ってコミュニケーション
ブログ+Wikiみたいなサービス
職種の垣根を超えて意見交換
技術を活用して,よりユーザへのサービス提供に注力
ユーザインタビュー
デザイナーもエンジニアも定期的にユーザと会う
月ごとにテーマを決めて,インタビュー
「ひとり暮らしの若者」「料理写真をSNSに投稿している人」
6-8人
次にやろうと思っている施策の前調査も兼ねる
必ず聞くこと:「朝起きてよる寝るまでの生活の流れ」
インタビュー結果はレーダーチャートにプロット
→ペルソナ作りに活用
2つの自問自答
・今デザインしているものは.ユーザのどういう課題をどう解決できているか?
・ユーザストーリーの中で,きちんと価値を届けられているのか?
Holiday
クックパッド 多田圭佑さん
「いつもの休日のおでかけを楽しくすることで豊かにする」サービス
フルタイムメンバー:5名
デザイナー,クライアントサイド,サーバサイド
価値のあるプロダクトとは
速さ:価値を発見する,ユーザの変化に対応する
→いかに速く対応していけるか
品質:価値を正しく届ける
どうやったら速さと品質を達成していけるのか
仮説→実行→検証→仮説,のサイクルを細かく何回も回す
価値仮説シート
ユーザ:よく出かける人
欲求:おすすめプランを人に教えたい
課題:プランを津田エるのに手間がかかる
製品:簡単にプランを形にできう
を仮説立てしてみる
Emotional Oriented Goal Setting Framework
指標も仮説の段階で定義する
アプリケーション定義ステートメント
iOS/Androidアプリの時によく使う
検証するには
Minimum Viable Productを作ってみる
よく使うツールは,Flinto, Protto, Keynoteあたり.
ファネル分析,ユーザテスト
Githubでコア機能を載っけてレビューしてもらった
→盛り上がったもののコア機能が多すぎる!となって整理した
おでかけプラン詳細画面はとにかくイケてる感じにしたい
まずはペーパープロトを作成→でもよく分からなかった
既存の他アプリで近い雰囲気のものを作ってみる
Sketch・Flintoでプロトタイプ作成
けっこう慎重にプロトタイプしていった
業務委託(週2)のエンジニアさんと2人でiOSアプリをほぼ実装
旧TestFlightで社内の人に,実際に外に出て使ってもらった
フィードバックを元に,実装中に細かい変更をたくさんしていった
主要なフローはほとんど手戻りは出なかった
リリース後もまだまだサイクルを繰り返し中.
QA
社内βテスト等の際に,どれくらい改善要望の声がたまったら改善の決定をするの?
改善要望というよりは,データを元に仮説を立てることが多い.
価値仮説シートの使いどころは?
プロダクトの初期など,大きなポイントで使う.
分析はデータ分析専門の人がいるのか?
最近専門のスタッフが入ったが,大抵はデザイナー,ディレクターがやる
A/Bテストの例を教えてください
有料会員に対して価値が伝わっているかを確認するため,文言やクリエイティブを出し分けて使うことが多い
ユーザファーストな会社の誕生と実践
Fablic June Taketaniさん
ユーザファーストってなに?
ユーザファーストではない状態を考える
UIファースト?
社長ファースト?
クライアントファースト?
売上ファースト?
ユーザに満足してもらう
→収益を上げる
→サービスとして成功する
文化の芽生え(Frilリリース前)
今週リニューアルしました.
今日はリニューアルする前の話が主.
リニューアル前:創業者が全員男性
ターゲットのことを知らない
→思い込みでサービスを作らない
100人の女性にインタビュー
アンケート用紙を作って,それをベースにインタビューしていった
・ECサイトの利用経験
・要らなくなった洋服の処分方法
・一日(休日)の過ごし方
2012年リリース
当時「フリマアプリ」は1つもなかった
「ひとつひとつ検証して作ろう」というアプローチを取った
少しずつ作りながらテストしてもらって,
計100人くらいに試してもらった
やってほしい操作/想定される回答/実際に得られた回答
・女子は文字を読まない
・女子はボタンを連打する
・UIが女子の手じゃ小さくて動かない
UIに関する不毛な水かけ論を防げた
本来はエンジニアとか巻き込んでテストをしたいけど,そうもいかない
→スマホの使われ方をビデオに取って共有
文化の定着
カスタマーサポートをユーザから採用した
→イテレーションごとにユーザテスト
→企画ごとにユーザインタビュー
ユーザアンケートをよく取る
アプリ内でお知らせ
→一晩で1000~2000件くらい集まる
セグメントを切ってきくこともある
使いどころ
事実を聞く
意見を聞く
100以上あるとぶれない
課題
ライトユーザの声をどう集めるか
非ユーザの声をどう集めるか
ユーザの声とどう向き合うのか
本当に必要なものは何か,ユーザ自信はよく分からないことも多い
ユーザの声は「病気」ではなく「症状」
要望を掘り下げることが大事
声の大きな人に振り回されない
共通した言動,反応はなにか?
そもそもどんなサービスにしたいのか?
ユーザの声は仮説の検証に使う
お知らせ
inFablic
http://in.fablic.co.jp/
QA
アップデートのときは何人くらいユーザテストするの?
iOS/Androidは別々にする?
変わるときは
なぜ
初期にユーザテストをしていて,サービス案は初期案からどう変わっていった?
ターゲット,機能から全部変わっていった.
最初は商品ターゲットも機能も全部盛りだった.
C2Cのサービスの成功は成約率にかかっていると思い,同じクラスタのユーザ間の方がうまくいくと考えた.
UXマップを使ったサービス改善
塚由恵介(くれちょん)さん
フリーランス→Fablic
UX設計+iOSアプリデザイン
女性向けフリマアプリ→ファッションフリマアプリ
「なぜ使いにくいのか」を分析するためのUXマップを作ろう
ユーザモデルごとにUXマップを作った
・目的達成までの操作をプロット
理想的な感情の動きをプロット
実際の感情の動きをプロットする(→実際に使ってもらって書いてもらう)
アプリ修正→テスト,を5回くらい繰り返した
ニールセン
ユーザビリティテスト
離脱の多かったポイントを
コンテキストに沿ったUI設計をするためのよい材料になった
チーム全体の意識がユーザ体験の改善に向いた
身近なUXマップ
「来てよかったと思うイベントのUXマップ」
理想との乖離が激しい場所:それは懇親会
理想との乖離が激しい場所:それは
Q
A. アップデートして使っていきたい
Q. マップに描き上げるシーンはどうやって決めた?
A. 「初めてのユーザ」OR「リピーター」
「購入者」 OR 「出品者」
で4パターン
パネルディスカッション
司会:ユーザファースト推進室 室長 池田さん
Q.デザインレビューで意見が割れた時はどうするの?
A. 竹谷) 意見がすごく割れることは少ない
A. ) そもそもレビューにかけたり,
Q. 新規ユーザと既存ユーザどっちを大事にしている?
A. 多田) 始まったばかりのサービスなので,まずは既存ユーザを大事にしている
A. 竹谷) ケースバイケース.施策による.企画開始時に定義できているの
A. 倉光) 検索から流入してくるユーザさんも多い.プレミアムサービスユーザには,長く使ってもらえるように施策を考える
会員のための部署,投稿してもらうための部署,検索の部署と分かれている
Q. デザイナーはどれくらい数字を見ている?
A. 竹谷) ディレクタースキルは求めている.自分で数字を追ってもらいたいし,ある程度できている.
ツールはGoogle Analyticsを使ったり,データ分析スタッフが入ったので,.
Google BigQueryで出したり,デザイナーもSQLを書いてデータを見ている.
A. 倉光) 数字はまだ苦手....時間帯を見たり.
A. 池田) どの職種でも数字は見るように意識を持っている
Q. 経験の浅いデザイナーさんにどうユーザファーストを伝えていくか?
A. スタートアップなのでそもそもレベルの高い人しか採用しない.インターンの人とかには,周辺部分をやってもらいつつ,カルチャーを伝えていく.中途の人はビジョンや文化を共有できるような人しか採らない.
A. 多田) 皆が色々言ってくれるのはありがたい.プロジェクトが違っても,しょっちゅうコメントをくれる.コミュニケーションツールを見ると,過去の知見がたまっている.
A. 倉光) もともと文化を理解した上で入ってきたり,エンジニアも関心がある人が多い.グループになった会社に対してどう展開していくか.具体的にプロダクトを作っていく上での議論が一番共通理解を築きやすい.
Q. コストとKPIのバランスはどう取っているのか?
A. 池田) ユーザファーストを実現するのは,意思決定をすること.バランスを取るというより,売上とユーザと,両方同じ方向を向かせるための努力が大事だと思っている.
A. 竹谷) 企業理念とて.トランザクションごとに売上が発生するので,ユーザファーストの施策がどう売上に結びついたか,測りやすい.
Q. 他部署,他職種の人とぶつかったりしない?
A. くれちょん) 作れ,と言われても,解決になってない,と感じる時は差し戻すときがある.
キックオフを開催し,一旦意見を多くの人に見せる.ある程度できた所でまた多くの人に見せて,という作り方をしようと心がけている.
Q. 一人一言ずつ.
A. くれちょん) 色々な会社でサービスデザインをしていたが,ユーザテストをするのはすごく遠かった.
A. 竹谷) 「想像の翼をひろげて,現実というハンマーで叩き上げる」
A. ユーザファーストは生き残るために必要
A. 「主観を外す」ことを心がけている.サービスとしての軸は,信念を持って進めていきたい.