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@mintan

【新】UnrealEngineでアバターを動かす方法【簡単】

Last updated at Posted at 2025-01-02

はじめに

本記事では UnrealEngineでアバターをモーションキャプチャで動かす方法 について紹介します！
カメラがあるだけでも手軽に始められますし、mocopi を使えば フルトラッキング でアバターを自由に動かせます✨

前回の記事に、VRM4Uの作者である はるべえ様 よりアドバイスをいただき、新しい方法を教えていただきました！ この場を借りてお礼申し上げます！

image.png

はるべえ様の説明はこちら　(本記事で詳細説明します）

前回の記事はこちら

今回の方法について

前回の方法に比べて、この方法のポイントは次のとおりです：

  • UE5.1以上にも対応！（最新アセットに対応できますね！）
  • 手順が少なく、シンプル！（前回必要だったUnityも不要！）

早くこの方法が知りたかった...というくらい簡単にできます( ﾟДﾟ)

初めてUnrealEngineに触れる方でも安心して進められる内容を試みています✨
前回の記事を読まなくても設定できるようにしているので、一部内容が重複している点はご了承ください💦

🎉 UnrealEngine×アバターの楽しみ方は無限大！ 🎉

  • VTuberデビュー に挑戦
  • 自分だけの映像制作
  • お気に入りポーズでアバターを愛でる

:sparkles::two_hearts: UnrealEngineで遊んだ投稿を参考にどうぞ！ 🌟:two_hearts::sparkles:

何か質問があれば

気軽にX（旧Twitter） やコメントで教えてください！
フォローもいただけると泣いて喜びます🥹

1. UnrealEngineをダウンロード

まずはUnrealEngineを以下のリンクからダウンロードしましょう👇
Unreal Engine ダウンロードページ

image.png

2. UnrealEngine 5.4.4をインストール

ダウンロードしたランチャーを起動し、UnrealEngine 5.4.4 をインストールします。

本来は UE5.5.1 でも動作するはずですが、私が試した際はクラッシュしてしまいました💦
そのため、この記事ではうまくいった実績のある UE5.4.4 を使用します。
もし UE5.5.1 で成功された方はぜひコメントで教えてください！

3. プロジェクトを作成

  1. UnrealEngine 5.4.4 を起動し、「Virtual Production」を選択してプロジェクトを作成します。
    image.png

  2. プロジェクトが立ち上がったら、一度「×」ボタンで閉じてください。

新規プロジェクトフォルダを作成するのが目的です。
他のテンプレートを選んでも問題ありません！

4. 必要なツールをダウンロード

ここで今回使用する 神ツール様 をダウンロードします！
開発いただいた素晴らしい先人の方々に感謝しかありません🙏

VRM4U

VRM4Uとは？
VRM形式のアバターをUnrealEngineで扱える超重要プラグインです！
開発者: はるべえ haru様

5. ダウンロードしたツールをUnrealEngineのプロジェクトに追加

ダウンロードしたツールをUnrealEngineプロジェクトに追加します。

  1. プロジェクトのフォルダを開く
    UnrealEngineランチャーで先ほど新規に作成したプロジェクトを右クリックし、「フォルダで開く」を選択します。
    image.png

  2. Pluginsフォルダを作成
    開いたプロジェクトフォルダに「Plugins」という名前の新しいフォルダを作成します。
    image.png

  3. 解凍したツールを追加
    解凍したVRM4Uの「Plugins」フォルダ内の内容をUnrealEngineの「Plugins」フォルダにコピーします。

6. プラグインを有効化

  1. 作成したUnrealEngineプロジェクトをダブルクリックして立ち上げます。

  2. 上部メニューの「編集」→「プラグイン」をクリックしてください。
    image.png

  3. 検索バーに「VRM4U」と入力し、表示された項目にチェックを入れます。
    image.png

  4. プロジェクトを保存し、再起動のため一度プロジェクトごと閉じてください。
    （最初からVRM4Uにチェックが付いていたら閉じなくても大丈夫です。）

7. アバターの準備

次に、動かしたいアバターファイル（VRM形式）を用意します。
まだアバターを持っていない場合は、VRoid Studio を使えば簡単に作成可能です！

私自身もアバターの作成を受注しています！
気になる方はこちらからどうぞ！✨
👉 アバター作成依頼

8. UnrealEngineにアバターをインポート

UnrealEngineを再び立ち上げ、VRMファイルをインポートします。

  1. 動かしたいアバターファイル（VRM形式） をUnrealEngineのコンテンツブラウザにドラッグ＆ドロップしてください。
    image.png

マテリアル設定

  1. インポート時に表示されるオプションで、「Material Type」を選択します。
    • 個人的には光の影響を受ける「Subsurface」がおすすめですが、VTuber風の見た目を求める場合はデフォルトの「MToon Unlit」がおすすめです！
    • 残りの設定値はそのままで、「Import」をクリックしてください。
      image.png

9. UnrealEngineでアバターを動かす設定

次に、インポートしたアバターを動かす設定を行います。

アバターファイルの配置

  1. アバターファイルのインポートが成功すると、たくさんのファイルが生成されます。その中から「SKEL_」で始まるファイルを探してください。

  2. このファイルをビューポート（メインの画面）にドラッグ＆ドロップします。
    image.png

  3. アバターがビューポート内に配置されます！（ｶﾜｲｲ！💗）
    image.png

Animブループリントの作成

  1. 「SKEL_」で始まるアバターファイルを右クリックし、「作成する」→「Animブループリント」を選択します。
    image.png

  2. 「○○_AnimBluePrint」という名前のファイルが作成されます。これをダブルクリックしてください。

💡 ブループリントとは？
UnrealEngineでプログラミングを簡単に行える便利なシステムです！
ノードを線でつなぐだけで設定が完了します。

必要なノードを追加

  1. Animブループリントを開くと、格子状のエディタ画面が表示されます。
  2. エディタ内で右クリックし、以下のノードを検索して追加してください：
    • InputPose
    • Local To Component
    • VrmVMC
    • Component To Local

ノードを接続

  1. 追加したノード同士を以下のようにドラッグして線でつなげます：
    image.png

vrmVMCノードの設定

  • デフォルト設定 で問題ありませんが、以下の点を調整してください：
    1. アバターが VRM0 を利用している場合は、「IgnoreLocalRotation」を ON にします。
    2. Port番号 は「39539」の初期値にしてください。適宜変更可能です。
    3. ServerAddress は「0.0.0.0」のままにしてください。

保存

最後に、画面左上の「コンパイル」→「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。
これで、アバターを動かす準備が完了しました！

10. アバターを動かします！

あと一息です✨
ここでは、手軽にカメラだけで手の動き含め全身キャプチャができる 「Webcam Motion Capture」 とモーションを送信する 「バーチャルモーションキャプチャー」 を利用します！

補足1:
「Webcam Motion Capture」 と 「バーチャルモーションキャプチャー」 は有料版の契約が必要です！
無料で試したい方は「VSeeFace」がオススメです！
顔のトラッキングだけですが、無料で非常に優秀なツールです。
（今回は詳細割愛します）。

補足2:
「Webcam Motion Capture」 単体でも試してみたのですが、私はうまくいかなかったので、「バーチャルモーションキャプチャ―」 と併用して実施しています。
もし 「Webcam Motion Capture」 単体で実施できた方は教えていただけるとすごく嬉しいです…！

Webcam Motion Captureのダウンロード

  1. 以下のリンクから Webcam Motion Capture をダウンロードしてください👇
    Webcam Motion Capture ダウンロードページ
    image.png

  2. 有料版（月額199円） を契約してください（執筆時点の価格です）。

バーチャルモーションキャプチャーのダウンロード

  1. 以下のリンクから バーチャルモーションキャプチャー をダウンロードしてください👇
    公式サイト
    支援版はこちらから！
    image.png

UnrealEngineで使用する場合は支援版を契約ください💗
VR配信するときにも使える超神ツールです⚡
開発者: あきら☎︎@VMC様

バーチャルモーションキャプチャーの設定

  1. ダウンロードしたzipファイルを展開し、起動します。
    フォルダ内の以下をダブルクリックして起動してください：
    image.png

  2. 動かすアバターファイルを以下の順で取り込みます：
    image.png

  3. 詳細設定で以下のように設定してください：

    • ポート番号は 39541 を設定（後のWebcam Motion Captureと合わせます）。
    • 保存名称は任意でOKです。
    • 適用する部位はデフォルトで問題ありません。
      image.png
      image.png

  4. CheckIP ボタンを押して表示されたIPアドレス（２つある下の方）を控えておいてください。後で使用します。
    また、下記の２つのチェックを入れておいてください。
    image.png

Webcam Motion Captureの設定

  1. Webcam Motion Captureを立ち上げ、以下のように設定してください：

    • IPアドレス：先ほど控えたバーチャルモーションキャプチャーのIPを入力。
    • ポート番号：39541（バーチャルモーションキャプチャーの設定と一致させます）。
      image.png

  2. 設定後、「送信開始」をクリックします。

UnrealEngineで連動

  1. UnrealEngine側のブループリント画面に戻り、画面上部の「再生ボタン ▶」を押します。
    UnrealEngineとWebcam Motion Capture、バーチャルモーションキャプチャーが連動し、アバターが動き始めます！
    image.png

  2. ブループリント画面を「×」で閉じます。

アニメーション設定

  1. UnrealEngineメイン画面の「アウトライナー」部分で、先ほど追加した「SKEL_○○」を見つけて選択してください。
  2. 下部の詳細ウィンドウで「Animation」セクションを探し、AnimClass に先ほど作成した Animブループリント を設定します。
    image.png

11. アバターをビューポート内で動かす

  1. UnrealEngineメイン画面上部の「…」から「シミュレート」を選択します。
    image.png

  2. アバターが可愛く動き始めます！🎉
    :sparkles::two_hearts: おめでとうございます！ :two_hearts::sparkles:
    ダウンロード.gif
    :two_hearts::sparkles: 背景もセットすれば、可愛い映像を簡単に作成できます✨:two_hearts::sparkles:
    名称未設定のデザイン (2).gif
    名称未設定のデザイン (4).gif

（おまけ）アバターをよりリアルに動かしたい場合

「バーチャルモーションキャプチャー」を活用すると、Webcam Motion Captureのモーション情報に加え、mocopiなどの他の機器から取得したモーションデータもブレンドでき、さらにリッチな動きを再現可能です。
iPhone等を活用したパーフェクトシンクでの微細な表情操作も組み合わせられますよ！

mocopi＋Webcam Motion Captureでのフルトラッキング

パーフェクトシンクはこんなイメージです（VRMモデルの改変要）

VMCプロトコルの設定

  1. Webcam Motion Captureで指の動きを取得し、mocopiで全身の動きを取得する場合、以下のように VMCプロトコル のポート番号を複数設定します。
    image.png

  2. 各ポートでどの部分を制御するかを適宜設定してください。
    ※mocopiの細かい設定方法については本記事では割愛します。
    スクリーンショット 2024-12-14 225710.png

  3. 最後に「OSCでモーション送信を有効にする」にチェックを入れて設定を適用してください。
    これで、よりリアルでリッチな動きをUnrealEngineで再現可能になります！

おわりに

いかがでしたでしょうか？
はるべえ様にもアドバイスをいただき、前回よりもかなりシンプルな方法を習熟することができました！
改めて感謝申し上げます！
早く知りたかったー！！（二回目）

ぜひ、自分のアバターをハイクオリティな空間で自由に動かしてみてください！
思いっきり愛でてあげましょう✨

もし何かわからないことがあれば、X（旧Twitter） で気軽にリプしてください！
拡散やフォローしていただけると喜んで懐きます🐾

本記事が皆さんのお役に立てれば幸いです！😊
ここまでお読みいただきありがとうございました！:sparkles::two_hearts:

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