はじめに
去年か一昨年ぐらいからレビューアになる機会が度々あるのですが、当時、レビューアとして機能していなかったことがありましたので、その失敗と気を付けていることをまとめます。
レビューなんだから当たり前でしょうという内容ですが、当時はできていませんでした...
漫然と成果物を見てしまう
他メンバが作ったユーザー向けにアプリの新機能を紹介するドキュメントをレビューすることがありました。
このドキュメントの目的は、ユーザーが新機能の利用シーンの想像ができ、価値を伝えるためでした。
しかし、レビュー時には成果物の目的はすっかり忘れていて、正確に伝えられているか(誤記や日本語としておかしくないか、仕様と合っているか等)のようななんとなくの観点で成果物を見て、指摘を出して終わりとしたことがありました。
これではレビューをしたとは言いづらいです。
成果物に適した観点をもってレビューする
正確に伝えられているかも大事ですが、漫然と見ていては、成果物が妥当であるか判断したことになりません。
例えば、今回の例に挙げている成果物の目的の場合、少なくとも以下の観点を持ってレビューをした方が、よりドキュメントの改善につながったと思います。
- ユーザーが利用シーンを想像できるか
- よくあるユースケースになっているか
- データは現実離れしていないか
- 価値が伝わるか
- 機能を利用した結果どのように嬉しいのか明確に書いてあるか
今回はユーザー向けドキュメントの例でしたが、これに限らず成果物の目的に沿った自分なりの観点を持ってレビューしないと、成果物が妥当であるか評価した(レビューした)ことにならないと思い、気を付けています。
わかってはいるけど、経験が浅いうちは気を抜くと忘れてしまうことが多いのかなと思います。
レビュー時の工夫
私だけでなく、他チームメンバもユーザー向けのドキュメントをレビューする際に同様の問題に遭遇することがあったため、工夫をしています。
レビュー指摘を記録する帳票に、以下のチェック項目を用意することで漫然と成果物を見てしまうことはチーム全体でなくなりました。
- レビューイが成果物の目的を合意しているはずであるため、それを記載してレビューを依頼すること
- レビュー観点を宣言してからレビューする(漫然とみたとは書けないので)
さいごに
目的に沿った自分なりの観点を持ってレビューをするための、観点を持つ意識はついてきましたが、「観点を抽出する」のは難しいと感じます。
成果物の目的からあるべき姿を自分なりにおいて抽出しますが、漏れがあると思います。
今後も経験を積んで、色々な視点から成果物を見れるようになりたいです。