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KDDI Engineer & DesignerAdvent Calendar 2023

Day 3

AWS re:Invent 2023 初日のアプデ特集(Aurora、ElastiCache等)

Last updated at Posted at 2023-11-29

クラウドサービスAWSで最大の年次カンファレンス「AWS re:Invent」が2023年も開幕しました🎉

私は昨年までオンライン配信で楽しんでいましたが、今年は初めて現地ラスベガスに訪問できましたので、会場でしか聞けないナマ情報も含めてお届けします!

発表直後のサービスや、現地で口頭でのみ聞き取った情報なども多いため誤りを含む可能性があります。あらかじめご了承くださいますと幸いです。

初日のキーノートは「Monday Night Live」

例年、月曜の基調講演だけは夜に開催され、上級副社長のピーターさんよりインフラ寄りなアップデートが紹介されます。

すでにYouTubeでアーカイブ動画も公開されています。

大きめの発表は以下でした

  • Caspian
  • Amazon Aurora Limitless Database
  • Amazon ElastiCache Serverless
  • Amazon RedShift Serverless Next-generation AI-driven scalling and optimizations

※漏れているものはご容赦ください🙏

私が気になったアプデを中心にクローズアップ!

Caspian

AWSサービスではなく、裏方でEC2をホストする新型ハイパーバイザーの紹介でした。物理メモリを共有するが仮想ノードごとに論理的な環境隔離が可能ということです。

Amazon Aurora Limitless Database

AWS主力のマネージドDB、Auroraをスケールアウトできる新機能です。毎回、ネーミングが格好良くてにくいですね。

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これまでもAurora Serverlessというスケールアップ(=スペック増強)が可能なラインナップはありましたが、大量のDB書き込みが発生するようなケースではスケールアウト(=ノード増設)が必要となります。それを自動でやってくれるのがこのリミットレスDBです!

ラスベガス現地ならではの個別セッションも聞いてきましたので紹介します。内部アーキテクチャは以下。

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シャードという手法を用いて、データを複数ノードにまたがって保存することでスケールアウトを行なっています。

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マルチAZへ分散してくれますが、現時点ではリージョンをまたげない点に注意です。

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新規テーブル作成時のコマンド例は以下。シャーディングで一番面倒な「シャードキー」はユーザーが意識しなければいけないようです。残念。

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このような分散DBでありがちなデータの整合性にまつわる課題は、時刻同期の取り扱いを工夫することでクリアしたとのこと。

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最初はPostgreSQL互換のAuroraのみが対象で、限定プレビューでの開始となっています。MySQL版はこれからでしょうか。

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限定プレビューの申請は以下より可能です。

ちなみに現地で質問してみたところ、Aurora Serverlessとの併用は可能なようでした。スケールアップの上限ACUに達するとリミットレスDBでスケールアウト、といったことができる?模様です。

Amazon ElastiCache Serverless

マネージドなキャッシュサービス、ElastiCacheのサーバーレス版が登場です。

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ElastiCacheはクラスターの管理をユーザーで行う必要がありました。(2021年には可用性を高めた「MemoryDB for Redis」という兄弟サービスも登場していましたが、こちらもセルフマネージドな点は同様でした)

こちらも現地で個別セッションを聴講できたため紹介します。

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クラスター内のノードが自動で増減しても単一のエンドポイントで使えるように、プロキシ層が設けられているとのこと。

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ノードの増減やリバランスを自律的に行うためのサイクルが回り続ける仕組みのようです。

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前述のCaspianという新たなハイパーバイザーを活用して、スケールアウト時のノード配置を行なっているそうです。

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公式ブログにもあるようにノードのスケールアウトには数分レベルの時間がかかるようなのですが、現地で質問してみたところ同時にスケールアップ?も行うらしく、これにより増設中のリクエストを吸収しようと頑張るようです(ここは正しく聞き取れていたか若干怪しいです🙏)

Amazon RedShift Serverless Next-generation AI-driven scalling and optimizations

データウェアハウス用のサーバーレスRDB、RedShift Serverlessのノード拡張や処理分散をAIでうまいことやってくれる新機能です。

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次回は2日目編!

AWSのCEOアダムさんのキーノートを特集します。話題の生成AIも目白押しでしたのでお楽しみに!

ちなみに来週12/6(水)のお昼に、ラスベガスで共に学んだ仲間とアップデートをおさらいするオンライン勉強会を企画していますので、ご興味あれば是非ご参加ください👍

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