背景
以下の記事でも取り上げたのですが、2023年6月にGoogleドメインのサービス終了(Squarespaceという他社サービスへ移管)が発表されました。
Googleドメインは使いやすく、安心のGoogleということで愛用していましたが、価格・サービスともにどうなるか不安なため別のサービスへ個人ドメインを移管することにしました。
前提(私の場合)
- 個人ドメイン(.com)をGoogleドメインで管理している
- DNSサーバーもGoogleドメインのものを利用
- 個人ドメインを使ったメールアドレスをZohoメールで管理している
- AWSのAmazon Route 53へドメインを移管したい
※Zohoは無料でも使えるGoogle Workspacesという感じでオススメのサービスです。
ちなみに価格重視であればCloudflare等、別の選択肢もありますが、私は仕事柄AWSを頻用するため学習の意味も兼ねてAWSのRoute 53を移管先に選びました。
このドメインは個人のメインメールアドレスとして常時稼働しているため、ダウンタイムがなるべく発生しないようにDNSサーバーを先にAmazon Route 53へ移管する手順を実施しています。
参照すべきドキュメント
① DNSサーバーをAmazon Route 53へ移行
② 独自ドメインを移管(転出元:Googleドメイン側)
③ 独自ドメインを移管(転入先:Route 53側)
簡易手順まとめ
私が実際に行った手順です。
上記ドキュメントを参照していますが、適切でない手順を含む可能性があります。シビアなドメインで移管を実施する場合は、ぜひご自身で十分に手順の正当性を検証ください。
1. Googleドメイン側で移管準備作業を行う
- 「DNS」設定よりDNSSEC設定をオフにし、リソースレコードをエクスポートしておく(BIND形式)
- 「登録の設定」より、ドメインのロックを解除して認証コードを取得しておく
2. Route 53側へDNSサーバーを移行する
- 移管したい独自ドメイン名でRoute 53のパブリックホストゾーンを作成する
- Googleドメインからエクスポートしたリソースレコード設定(.zoneファイル)をテキストエディターで開き、このホストゾーンへインポートする
- Googleドメインの「DNS」設定より、カスタムネームサーバー設定にRoute 53ホストゾーンのNSレコードに設定されているネームサーバー(4ホスト)を追加し、「これらの設定に切り替える」を実施する
3. Route 53へ独自ドメインを移管する
- Route 53の「ドメイン」設定より「移管(イン)」を実行
- ウイザードに沿って必要情報を入力し、移管リクエストを行う
- 数分後、Googleドメインからメールが来るので「移管を承認」する
- 数分後、AWSからもメールが来るので承認URLへアクセスする
- 数十分待つと、AWSからメール通知が来て移管が完了!
備考
Amazon Route 53のドメイン利用料は、AWSのクレジット(プロモーションなどでもらえる無料のAWS利用料クーポン)の適用対象外となるためご注意ください。