さぁ今年もクラウドサービスAWSの年一回のお祭り「AWS re:Invent」の季節がやって来ました。
2023年は何と言っても生成AIが大注目。re:InventでもBedrock関連のアップデートが多数発表されることが予想されます。
今年は私も初めてラスベガスで現地参加するのですが、Bedrock芸人としてアップデート予想をしてみます。
① Agent for Amazon Bedrockの一般提供開始
8月からプライベートプレビュー中のBedrockの新機能です。これは高い確率でre:Invent中にGAされるのではないでしょうか。
AWSマネジメントコンソールからの操作だけで、S3バケット等に格納した文書ファイルを参照させてタスクを計画・実行できるAIエージェントアプリを作成できる機能です。OpenAIでいうと先日のDev Dayで発表されたAssistants APIに似ています。
② 基盤モデルとしてClaude 2.1が利用可能に
Bedrockの主力であるテキスト生成モデル「Claude」の提供元のAnthropic社より先週、最新モデルClaude 2.1が発表されました。
従来の倍となる20万トークンまでを一度に扱えるようになったり、ハルシネーションが半分ぐらいに減ったり、価格が3割近く安くなったりと、Claude 2から嬉しい進化をとげています。GPT-4 Turboに負けていた点をすぐに取り返しそうなアップデートでした。間違いなくBedrockでもじきに利用可能となるでしょう。
③ Titan Text G1モデルの一般提供開始
長らくプレビュー中ですが、Amazon製のテキスト生成モデル「Titan」にはG1 LiteとG1 Expressの2つがあります。これらもre:InventでそろそろGAされるのではないでしょうか。
④ 東京リージョンでClaude 2系の基盤モデルが利用可能に
残念ながら東京リージョンでは未だに主力のClaude 2が提供されていません(簡易版のClaude Instantは提供中)。先日Bedrockが追加されたフランクフルトリージョンでは既にClaude 2が利用可能だったのでなんだか悔しいですね。
でも遅かれ早かれ使えるようになるのではという噂が絶えないため、これもre:Inventでリージョン拡充される可能性が高そうです。
⑤ Amazon提供の新たな基盤モデル「Amazon Olympus」の発表
マユツバですが、Amazonが新たなLLM「オリンパス」を開発中との飛ばし記事が先日話題になっていました。
確かに名前だけ見るとTitanよろしくギリシャ神話の並びで、一見ありそうなコードネームです。未だに日本語だと応答すらしてもらえないTitan(笑)ですが、もしオリンパスが登場すればClaudeと並んで実用的なテキスト生成モデルになるのでしょうか。
これもre:Inventで発表されるかも知れません。注目です!
おわりに
当たったら何かおごってください。
ちなみに帰国後に東京でオンサイトのre:Cap勉強会やりますので、ぜひお越しください!