2023年6月16日、今朝のIT界隈はこちらのニュースで持ちきりでした。
Googleさんが直々に提供している人気のドメインホスティングサービス、Googleドメインが事業売却となるということです。
かくいう私も自分の個人用ドメインをGoogle Domainsでホストし、個人用メールアドレスや技術検証などに活用しているので引っ越しを検討しなければなりません。色々調べてまとめてみました。
今回の事業売却の影響は?
Webニュース等でも紹介されているとおり、以下です。
- 現行ユーザーが直ちに対応を行う必要はない
- 2023年後半をめどにSquarespace社へドメインや顧客を移管予定
- 移管完了から少なくとも1年間は現在の価格を尊重
ただし現Squarespaceのサービス価格相場を比較すると、Googleドメインの倍ぐらいの価格設定になってしまうリスクもありそうです。
他社の主なドメインサービス比較
最新の各社公式情報を参照したうえで記載していますが、本記事はあくまで参考とし、できる限りつど最新の情報をご自身でも参照されることをお勧めいたします。もし誤り等あればお知らせくださいますと幸いです。
お名前.com
メリット
- 国内トップシェアのドメインサービス
- 価格が安い
デメリット
- オプションサービスの売り込みがとにかく嫌らしい。これがエンジニアから好かれていない原因ではないでしょうか。オプションサービスの宣伝メール・SMSが多い、契約操作時にとにかくオプションを抱き合わせて契約させようとしつこく誘導するUX、など…。
価格(.com ドメインの例)
- 登録料:0円
- 更新料:1,287円/年〜
- 移管料:1,012円
Amazon Route 53
メリット
- 世界トップシェアのクラウドAWSのドメインサービス
- SLAが高い(データプレーンは100%)
デメリット
- 価格が高い
価格(.com ドメインの例)
- 登録/更新/移管料:1,820円/年 ※1ドル140円換算
- その他:ホストゾーン利用料+クエリー従量コストが年間700円〜ほど発生
Cloudflare Registrar
メリット
- 近年グローバルで勢いに乗っているエッジ系クラウドサービスが提供
- 後発のためダッシュボードも整理されており使いやすい
- 価格が安い
デメリット
- jpドメイン、co.jpドメインには対応していない
価格(.com ドメインの例)
- 登録/更新/移管料:1,124円/年 ※1ドル140円換算
さくらのドメイン
メリット
- 安心の国内ホスティング老舗企業が提供
デメリット
- 価格が高い
価格(.com ドメインの例)
- 登録/更新/移管料:2,614円/年
ムームードメイン
メリット
- 低価格なホスティング系サービスで有名な国内ブランドが提供
- 価格がやや安め
デメリット
- 特になし?
価格(.com ドメインの例)
- 登録料:750円
- 移管/更新料:1,728円
比較した結果
私はもともとお名前.comの(お上品でない)宣伝攻勢に嫌気がさしてGoogleドメインへ移行したクチなのですが、Squarespace社への移管後はネームバリュー・価格ともにメリットが無くなってしまう可能性があるため移管する可能性が高いです。
私は国内サービスへのこだわりはなく、かつ業務上AWSをよく利用するため勉強もかねてAmazon Route 53、もしくは最近人気のCloudflare社のRegistrarのいずれかへ乗り換えようと思います。価格重視なら迷わず後者ですね!
おまけ:独自ドメイン用のメールサービス
私はもともと有料でGoogle WorkspacesのGmailを利用していましたが、数年前からZoho Mailを愛用しています。
インドの企業が提供しており、無料で使えてかなり高機能、Google Workspaceのジェネリック版といった印象です。
ウェブUIはGmailほどシンプルではないですが、私の場合はWebブラウザーからの利用ではなくMacやiPhoneの標準メールクライアントから利用しているためあまり支障ありません。
※ちなみに少し前にiCloud+が独自ドメインに対応したため乗り換えを試みましたが、実際運用すると機能不足だったためZohoに戻りました。iCloudメールは障害もたびたび発生していますね…。
参考になるウェブ記事など