491
455

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

話題のローコードツール「Dify」で生成AIアプリを作ってみよう!

Last updated at Posted at 2024-05-06

Difyって何?

少し前から話題の、プログラミングなしで生成AIアプリケーションを開発できるOSSです。

「Dify すごい」 でSNSを検索すると、驚き屋さんがみんな驚いています。このゴールデンウィークはAmazon BedrockとDifyの話題でもちきりでしたね。

元々は「GPTビルダーのOSS版ね。はい解散」という感じだったのですが、最近追加された「ワークフロー」機能がすごく便利のようです。

ちょっとしたアプリなら、ローコードで簡単に作れてしまうとのこと。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 11.43.46 午前.png

最近は自分でPCやサーバー準備して動かさなくても、SaaS版が公式から準備されたようです。無料プランもあります。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 11.53.52 午前.png

やってみた

サインアップ

公式サイト右上の「Get Started」からサインアップします。

GitHub連携すると、いきなり開発画面に辿り着きました!いいUX。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 11.26.09 午前.png

「(いち?)から作成」よりワークフローを作ってみましょう。まだベータ版のようです。

アプリ名は「ワイのかわりに検索くん」にしてみます。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 11.56.07 午前.png

ワークフロー作り

最初に配置されている「開始」というモジュールをクリックして、「入力フィールド」に Input という名前の変数を定義しておきます。

これによって、まずアプリの開始時にユーザーから質問を受け取れるようにします。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 11.57.47 午前.png

次に、開始モジュール右側の「+」ボタンから新しいコンポーネントを追加します。
ユーザーの質問をもとに、まずGoogle検索をさせたいので「GoogleSearch」を追加しましょう。

最初にSerpApiのAPIキーが必要なので、アカウントがない方はGoogleアカウント連携などでサインアップしてください。一定は無料で使えます。

入力変数に、先ほど「開始」モジュールで設定した Input を指定し、Result typeをURLではなく text に設定しておきましょう。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 11.59.54 午前.png

その後、検索結果を受け取って推論する「LLM」モジュールを追加します。

モデルは、無料で選べる中で高性能な gpt-3.5-turbo-16k-0613 を選択し、Systemプロンプトに以下を入力します。

以下の「ユーザーの質問」に対して、「Google検索結果」を用いて回答してください。

「ユーザーの質問」:{{#1714964227074.input#}}
「Google検索結果」:{{#1714964362288.text#}}

※変数部分は / を入力してサジェストから選択できます。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 12.06.11 午後.png

最後に「終了」モジュールを追加すれば完成です。

LLMの回答が出力されるように、出力変数に LLM / text を設定しておきましょう。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 12.08.49 午後.png

いざ、テスト!

それでは実際に使ってみます。

画面右上の「実行」を押して、テストウィンドウの入力に「Difyって何?」と入力してみます。素のGPTはまだ知らない知識なので、Google検索しないと正しく回答できない質問です。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 12.10.08 午後.png

すると、ワークフローが流れて正しい回答が出力されました!これでアプリの完成が確認できました。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 12.11.26 午後.png

アプリを公開して使ってもらおう!

画面右上の「公開する」を押すと、誰でもブラウザからこのアプリケーションにアクセス可能なURLが発行されます。

超便利ですね!

スクリーン ショット 2024-05-06 に 12.14.09 午後.png

※残念ながら、入力欄は日本語変換の「Enter」を押すとチャットが送信されてしまう、海外アプリあるあるなバグ持ちのようです。

PythonからAPIを使ってみよう

さらに、APIからの利用にも対応しています。アプリの公開ボタンより、APIリファレンスにアクセスできます。

スクリーン ショット 2024-05-06 に 12.23.28 午後.png

これを丸々Claude 3 Opusに食わせて、「試しにPythonのサンプルコードを生成して」と頼んでみました。

Claudeくんと一緒に少しトラブルシュートすると、動くコードが完成しました👏

import requests
import json

API_KEY = "app-XXXXXXXXXXXXX" # DifyのAPIキーを入れてください
BASE_URL = "https://api.dify.ai/v1"


# ワークフローの実行
def run_workflow(inputs, response_mode, user):
    url = f"{BASE_URL}/workflows/run"
    headers = {
        "Authorization": f"Bearer {API_KEY}",
        "Content-Type": "application/json"
    }
    data = {
        "inputs": inputs,
        "response_mode": response_mode,
        "user": user
    }
    response = requests.post(url, headers=headers, data=json.dumps(data))
    
    if response.status_code == 200:
        if response_mode == "blocking":
            result = response.json()
            if "data" in result and "outputs" in result["data"] and "text" in result["data"]["outputs"]:
                return result["data"]["outputs"]["text"]
            else:
                print("Error: 'text' not found in the API response.")
        elif response_mode == "streaming":
            for chunk in response.iter_content(chunk_size=None):
                if chunk:
                    print(chunk.decode())
    else:
        print(f"Request failed with status code {response.status_code}")


# ワークフローの停止
def stop_workflow(task_id, user):
    url = f"{BASE_URL}/workflows/{task_id}/stop"
    headers = {"Authorization": f"Bearer {API_KEY}", "Content-Type": "application/json"}
    data = {"user": user}
    response = requests.post(url, headers=headers, data=json.dumps(data))

    if response.status_code == 200:
        return response.json()
    else:
        print(f"Request failed with status code {response.status_code}")


# アプリケーション情報の取得
def get_parameters(user):
    url = f"{BASE_URL}/parameters?user={user}"
    headers = {"Authorization": f"Bearer {API_KEY}"}
    response = requests.get(url, headers=headers)

    if response.status_code == 200:
        return response.json()
    else:
        print(f"Request failed with status code {response.status_code}")


# サンプル実行
if __name__ == "__main__":
    inputs = {"input": "Bedrockって何?"} # ここに質問を入れる
    response_mode = "blocking"
    user = "example_user"

    result = run_workflow(inputs, response_mode, user)
    print(result)

実行結果👇

❯ python dify.py
「Bedrock」とは、複数の意味があります。

1つ目の意味は、マインクラフトのバージョンに関連しています。マインクラフトには「Java版」と「Bedrock版(統合版)」という2つのバージョンがあります。Bedrock Editionは、鮮やかなグラフィックや改良された地形、アイテム、公式のアドオンシステムなど、Java Editionとは異なる特徴を持っています。

2つ目の意味は、Amazon Bedrockというサービスです。これは、APIを通じて主要な基盤モデルを利用できるフルマネージド型のサービスで、生成系AIアプリケーションを構築することができます。

3つ目の意味は、地学の用語で、地表下に存在する固い岩石層を指します。この岩石層は、土壌や堆積物の下にあり、地球の表面を形成する基盤となります。

以上が「Bedrock」の意味の一部です。詳細な情報や他の意味については、提供されたリンク先を参照してください。

めでたくPythonから、自分のDifyアプリのAPIを利用することができました!

おまけ

AWSのMarketplaceにもDifyがありました。AMIとして提供されているので、EC2インスタンスでDifyをホストできるようです。

最後に宣伝ですが、AWSで生成AIアプリ開発に入門できる本を書きました!すでにアマゾン等で予約可能です✌️

カバー.png

491
455
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
491
455

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?