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こんにちは、みのるんと申します。
普段はKDDIおよびKDDIアジャイル開発センターを兼務してソフトウェアエンジニアリングを行っています。

社外の技術コミュニティに参加するようになって2年ほど経ちました。
コミュニティで活動していると仕事で必要となる技術についてとても楽しく学ぶことができ、また社外の優秀な仲間と交流できるため見識や視野がとても広がります。

オンライン勉強会の良さって?

私はAWSのユーザーコミュニティであるJAWS-UGを中心に活動していますが、自分が運営する支部では「フルオンライン」の勉強会を行うことが多いです。

JAWS-UG東京 ランチタイムLT会の例👇

特にコロナ禍以降、コミュニティ勉強会もオンラインおよびハイブリッド形式で行われるものが急増したといいます。

フルオンラインのメリットは以下です。

とにかく開催が楽

会場手配や物理面の調整、人手が不要。ZoomやStreamYardなどの便利なツールの存在も大きいです。

よって勉強会のメインであるコンテンツ自体の検討や登壇者探しなどに集中することができます。

とにかく参加も楽

オフライン勉強会はどうしても人口の多い地域が活発になってしまう傾向にありますが、オンラインなら地球上のどこに住んでいても参加できます。移動時間も考慮不要です。

また自社内のコミュニティでもよく勉強会を開催するのですが、弊社の場合非常に多くの部署があり様々なロケーションに常勤オフィスが分散してしまっていることもあり、社内コミュニティのような横串バーチャル活動だとオフラインで場所を一つ決めても人が集まりにくいため、オンライン勉強会の割合が高くなります。

ただでさえ皆毎日会議詰めなので、自分の勤務しているオフィス以外が会場の場合は移動も含めて参加ハードルが一気に上がってしまいます。(コミュニティ活動に参加するモチベーションのあるメンバーは、ただでさえ本業務でも大人気のことが多いので尚更です)

配信中にTwitterでたくさんのフィードバックをもらうことができる

アンケートよりも、後からタイムラインをハッシュタグで追いかけた方が良いコメントを多数得られるといったこともザラです。

オフラインの勉強会のメリットとして「終了後の懇親会でフィードバックを直接もらえる」といったことが挙げられますが、意外と懇親会では本編の話以外の話題に終始してしまうことも多いのと、Twitterの場合はオフラインと違って登壇中の細かい反応をリアルタイムにもらえる点がとても大きいと思っています。

初心者・若手の参加ハードルを減らしやすい

普段コミュニティにあまり参加したことのない方や、なんだか怖くて参加しづらい初心者・若手の方も「YouTubeでちょっと覗くだけなら…」という形で参入障壁を減らせるのもオンラインの大きなメリットだと思います。

しばらくオンライン勉強会をやっていると、何度か配信参加したのちオフライン勉強会で初対面できるニューカマーの方も最近増えてきていて、とても嬉しくなります。

オンラインのデメリットは?

オンラインの勉強会は「参加者のエンゲージメントが(オフラインに比べて)弱くなりがち」という課題があります。

みなさんも心当たりあるかと思いますが、どうしてもオンライン配信だと移動中や内職しながらでも聴けてしまうぶん集中力が減ってしまったり、参加者の顔が見えないため運営や登壇者との心理的距離感ができがちです。

これが特に影響するのが勉強会後のアンケート回収率です。オフライン開催だと半分以上の参加者がアンケートに回答してくれたりしますが、オンラインだとたった数%の参加者しかアンケートを書いてくれないことも多いです。

アンケートの回収率を上げる工夫

アンケートはコミュニティ勉強会において非常に大切で、メインコンテンツを提供してくれている登壇者へのモチベーションや勉強材料になったり、運営メンバーへのねぎらいや改善点の気づきになったりします。このアンケートの回収率を上げることは運営側の重要なミッションといえます。

私が普段主催するオンライン勉強会では、平均4割程度のアンケート回収率を維持しています。例えば200名の申し込みがある勉強会では、実際の同時接続ユーザー数が100名程度、アンケート回答数が40件といった感じです。

これは比較的オンラインにしては健闘している数字なのですが、裏では以下のような工夫をしています。

  • とにかく回答項目をシンプルにする。セッション毎の設問を作ると毎回のメンテナンスも大変なので感想欄を1つにまとめたり、そもそも必須回答を無くして気が向く項目のみフィードバックできるようにする
  • アンケートのURLをQRコードでスライドに表示するだけではなく、Twitterで勉強会のハッシュタグを付けてURL投稿する。この作業を登壇者含め運営メンバー全員に協力依頼しておく
  • 勉強会ポータルのConnpassから参加者向けのアンケート回答依頼メールを送信予約しておく
  • 参加者へのお願いの仕方として「この勉強会はボランティアによって無料で運営しているので、せめて参加費代わりにアンケートは必ず回答してほしい」旨を強調する

オフライン(物理)の勉強会ももちろん大好きです

私は引っ込み思案でコミュニケーションが苦手なタイプなのですが、オフライン勉強会ならではの楽しさもとても理解しています。

同じコミュニティに何度か参加していると、いつの間にか顔見知りのメンバーが増えて毎回顔を合わせるだけで何となく嬉しくなりますし、やはり直接会話するとオンラインにはない様々なコミュニケーションや学びを得ることができます。

「今度一緒にこんな勉強会を企画しましょう!」みたいなキッカケが生まれやすいのも、やはりオフラインの方ではないかなと思います。

JAWS-UGの凄いところ

私が主に参加しているAWSのコミュニティJAWS-UG(AWS Users Group Japan)はとりわけ、コミュニティの質が非常に高いと思っています。

ざっと以下のような特徴があります。

Twitterでのアウトプットが盛ん

「登壇者以外も何かしらの形でアウトプットをすべし」といったマインドが浸透していて、オンラインでも多数のコメントやフィードバックが得られるため登壇する側にとっても「手応えのある」アウトプットがしやすいコミュニティと言えます。

とにかく良い人が多い

コミュニティって基本的に「良い人が多い」のですが、JAWS-UGのそれはさらに顕著です。
言語化が難しいのですが「他者に対して配慮し、優しく振る舞える面倒見のいい人」の割合がとても多い印象があります。私自身、こんな恵まれた環境だからこそコミュニティでのアウトプット活動を楽しく続けられています。

商売臭さがない

JAWS-UGにはAWS Japanのコミュニティマネージャー沼口さんがベンダーの立場からも公式のサポートをしてくれています。例えばAWS目黒オフィスを勉強会の会場として貸し出してくれたり、AWS社員からセッション登壇してくれる人をアサインしてくれたりなど。

しかしJAWS-UGの凄いところは「基本的にユーザー側のモチベーションで勝手に楽しくやって盛り上がっている」点です。AWS自体がパブリッククラウドとして高いシェアを持っておりユーザーの母数が多いことも間違いなく一つの要因だとは思いますが、ユーザーが自発的に発表したり技術ブログを書いたりといった活動を日々楽しくやっているのはとても健全に見えます。

おわりに

私はもともとIT業界のなかでもマネジメント寄りのキャリアを歩んできたこともあり、「非エンジニアや初心者の方にももっと分かりやすく、技術の楽しさを伝えたい!」というモチベーションで日々アウトプットをしています。

来年もコミュニティの素敵なみんなと一緒に楽しく勉強できればと思っていますので、よろしくお願いします!

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