現在トラブル発生中のため本記事の内容は参考になりません。解消でき次第修正予定です。
経緯
2024年5月20日
会社で某Faxサーバーメーカー製のFaxサーバーソフトウェアとメーカ推奨モデムを使っている。
このモデムはUSB接続で1台に4Chという代物で、16ポートのルーターより若干大きいくらいで大きいがモデムを4つ並べるよりはコンパクトというもの。サーバーソフトの保守切れと同時になぜかモデムとソフトセットでの更新(モデムは全く同じ物を高い価格で買いなおすという殿様商売っぷり)を勧められあまりの金額にびっくりしてそのまま使い続けていた。今回ようやくモデムを更新できてついでに無線化できたのでそれについて記そうと思う。もしかしたら、同じ会社のモデムで苦労している人がいたら参考になるかもしれない。
追記:まだ設定直後のため長期安定性、050番号からの発信に変わることの影響は未確認
対象
古いFaxサーバーをしつこく使っている人
送信先によって送信失敗が多くて困っている人
結論
結論から言うと、IP電話サービスを申し込んでソフトモデムをインストールしてFAXを送るようにした。ということになる。
送信失敗が減るというのは自社内でのアナログ線区間が無くなるため音質が向上するためと思う。自社環境ではこれまでのモデムより10%から20%くらい送信時間が短縮されている感じである。(まあ3分いくらの課金なので通信料金の節約はあまりないが)
方法
ひと昔前はいろいろなIP電話サービスがあったようだが、現状日本で信用できそうなサービスはほぼ楽天コミュニケーションズのサービスのみだと思う。楽天コミュニケーションズさんのIP電話サービスはいろいろあるが、B2BUA OpenGateサービスというのがそれである。どうやら、電話の主装置を通して楽天の回線で接続する場合と通常のインターネット回線から接続する場合でサービスが異なるらしく、自社では通常のインターネット回線を通してIP電話を使いたい(というかそれしか選択肢がなかった)ので上記のサービス選定となった。
このサービスは一度使用を開始した後はチャンネル数の増減をWebでの申請で行えるところがよい。一つ不満があるとしたら、
通話時間の上限設定とか国外通話禁止などができないところ。万が一パスワードが漏れたりしたときにどんな請求になるか不安である。
これとソフトモデムとして
https://www.t38faxvoip.com/
が販売しているFaxVoipT38Modemを購入した。
(追記:このソフトは売り切りライセンスではあるのだが、ライセンスがPCに対しての発行となるため故障などでPCを変更するとライセンスを買いなおす必要(購入から1年以内なら再発行ができるらしいが)があるので注意。)
Linuxだとフリーのモデムソフトがあるのだが、今回は某FaxサーバーがWindowsServerで動作しており当面クライアントをそのまま使いたいため購入した。2週間の試用版で動作確認してからの購入である。
(ちなみにWindowsServerだと複数個のソフトモデムを同時に使用できるが通常のWinsowsPCだと1チャンネルのみしか使用できないらしい)
設定上ポイントがあるとしたらソフトモデムの設定画面で通信速度を4800にすること。そうしないと失敗が多くなる。
IP電話でFaxを送っていた人は良く知っていると思うがもともとIP電話はFax信号を送ることを考えて作られていないのでボーレートは最初から落としておかないと失敗が増える。
購入したソフトは仮想COMポートとなるため某FaxサーバーでCOM番号を登録すれば問題なくFAXが送信される。
実は最初は某Faxサーバーを使用継続せずWindosServerが持つFaxサーバー機能に入れ替える予定で某Faxサーバーの異文書送信機能と同じ処理をするタスクバープログラムは作成済なのだが、一気にいろいろやると大変なので1ステップいれている。某Faxサーバーを完全に置換できたときにはまた記事としてアップしようと思う。
注意
今回紹介したサービス、ソフトは自分で使ってみたというだけで、品質、セキュリティを保証するものではありません。もし同様のことをされる場合はご自分で確認してから御導入ください。