お世話になります。
前回のエントリで、QCOW2によるファイル単位でのシンプロビジョン・スナップショット機能を行うより、LVM-Thinで運用するほうが良さそうだとわかりました。
今回、古い256GBのNVMEディスクをLVM-ThinとLVM ext4ボリュームで半分ずつ使う設定をしてみます。
初期化します。
sgdisk -N 1 /dev/nvme0n1
物理ボリュームとボリュームグループを作成します。proxvgという名前にします。
pvcreate --metadatasize 1024M -y -ff /dev/nvme0n1
vgcreate --metadatasize 1024M proxvg /dev/nvme0n1
LVM-Thinプールを作成します。256GBのうち半分がLVM-Thinとなるように設定しました。
lvcreate -l 100%FREE --poolmetadatasize 1024M --chunksize 256 -T -n proxthin proxvg
lvcreate -n proxvz -V 120G proxvg/proxthin
ext4でファイルシステムを作成します。
mkfs.ext4 /dev/proxvg/proxvz
新しいディレクトリ作成のために論理ボリュームを作ります。
mkdir /media/vz
echo '/dev/proxvg/proxvz /media/vz ext4 defaults,errors=remount-ro 0 2' >> /etc/fstab
mount -a
lvs -a
GUIのデータセンターメニューからディレクトリを追加します。

IDはvz、ディレクトリは/media/vzにし、コンテンツ種類としてすべてを選択します。

LVMとLVM-Thinが半分ずつのボリュームで作成されました。



LVM-Thinには仮想マシンのディスクまたはコンテナイメージしか置けないため、分類がわかりやすいのと、ファイル単位ではなくボリューム単位で自動的にシンプロビジョニング・スナップショットといった機能が使えるため、効率的なボリューム運用ができそうです。
LVM-Thinについては以下のサイトを参考にさせて頂きました。
https://blog.idcf.jp/entry/cloud/lvm_thin_provisioning/







