お世話になります。
いくつかのSES現場にお世話になってきましたが、必須ともいえるツールを紹介させて頂きます。
SES現場の傾向として、
・メインツールはExcel
・管理者権限がないので勝手にソフトはインストールできない
・伝統的なフォルダ構造のファイルサーバー
という状況が多いと思います。
以下のソフトはほとんどインストールが不要で、バイナリから即時実行できるものとなります。
1.サクラエディタ
CSVモードがあるため、CSVを直接編集するときは重宝します。
機能としてはEmEditorのほうが上ですが、こちらは無償という点が大きいです。
CSVデータを直接編集する必要がなく、ETL処理だけが必要な場合は、PowerQueryを使います。PowerQueryについては別の機会に紹介したいと思います。
2.GreenShot
いくつかのキャプチャツールの中で最も高機能でした。
キャプチャ後の動作として簡易的なPhotoshopのようにレタッチができたり、同時にフォルダに保存などができます。
このキャプチャもGreenShotを使っています。
3.imageClipPaste
SES現場ではExcelでエビデンスを取る、という伝統的な作法が多いのですが、これはクリップボード上のデータをExcelに自動で張り付けてくれます。
Greenshotでキャプチャすると自動的にExcelに上から順番に張り付けてくれます。
中ボタンマウスにGreenShotの「前回の範囲をキャプチャ」ボタンを割り当てることで、キーボードに触ることなくExcelにキャプチャを積んでいくことができます。
通常、SES現場でのエビデンス作成は、同一ウインドウのキャプチャの繰り返しが多いため、上の3つのソフトにより大幅に効率化ができます。
5.Everything
ファイルサーバーの検索を瞬時に行ってくれます。OneDriveやBoxを使っている現場もありますが、その場合はOneDriveやBoxの階層以下を指定しておけば同様なことができます。
「あのファイルどこだったかな」ということがSES現場ではよくありますが、ファイル名の一部だけ覚えておけばEverythingで解決ができます。
いずれも差分比較ツールとなります。WinMergeUのほうが高機能で、画像差分なども同時出力してくれます。DFは軽量で、簡単なデータを比較したいときに使い分けています。
使ったことはないのですがディレクトリ比較などもできるようです。
https://winmergejp.bitbucket.io/
https://forest.watch.impress.co.jp/article/2007/04/24/dfsupt.html
Web会議では、参加者によって音声ボリュームが異なることが多いですが、このツールはAI機能によって自動調整してくれるノーマライザーです。
スピーカー・イヤホンによってはサウンドのプロパティに最初からこの機能が入っていることがあります。(Sound Enhancerといった名前でタブに登録されている)
http://www.sakura-densan.com/govolume/
8.CLCL
クリップボードの履歴管理ソフトです。画像も履歴として残してくれるので、万一キャプチャを損失してしまったりしたときもトレースできます。
クリップボードの履歴はキーボードショートカットなどで簡単に表示できるツールもありますが、本番環境をCLI操作している時などに誤動作すると危険なため、明示的にツールバーからクリックで表示させるタイプのCLCLを使っています。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/clcl/
Excelによくあるシーンとして「値を張り付け」がありますが、このツールはそれと同じ効果のクリアテキストとしてペーストしてくれます。Win + Vキーなので通常のペーストに似た使い勝手です。
https://www.gigafree.net/utility/clip/PureText.html
ファイル名の変更ツールです。それほど頻度はありませんが大量のファイルを処理するときなどに使えます。また、操作のキャンセルができるため安全です。
https://trend-neta.com/fairumei
Excelで様々な処理が自動化できる強力なツールです。
これとPower Query、サクラエディタがあればデスクトップ上でのデータ処理はほとんど困らないでしょう。最近有償化されたようです。
以上、SES現場でなくても、Excelを多用するような職場でも使えると思います。