以前のエントリでWindows Server上の共有ボリュームからVMを起動しましたが、VMディスクの実体ファイルであるQCOW2ファイルを復元しても起動ができるかどうかを検証しました。
結論
ファイルシステムレベルでボリュームシャドウコピーをとることで、自動でバージョン管理ができるメリットがありそうです。
VSSの有効化
「シャドウコピーの構成」を選択し、設定します。今回は「アイドル時」「10分」を選択しました。
ファイルの更新
VMを起動し、テキストファイルを置いてディスクを更新します。
履歴の復元
VMをシャットダウンしたあと、QCOW2ファイルを右クリックし「以前のバージョンの復元」を押します。
VMの起動確認
デスクトップにファイルがないことを確認。壁紙も戻っていました。
コピーでの復元
バージョンを右クリックすると「コピー」がありますので、任意のフォルダにいったんコピーできます。直接の復元するよりも、こちらのほうが安全そうです。
フォルダ単位での復元
まとめ
- Proxmoxのスナップショットはやや不安定で一時利用に限られるのと、バックアップはファイルサイズが増大したり帯域やマシンに負荷がかかる問題がありました。
- VMをWindows Server上からネットワークブートし、ブート元のファイルシステムレベルでボリュームシャドウコピーをとることで、自動でバージョン管理ができたり、重複排除できたりといったメリットがありそうです。
参考にさせていただいたサイト
Windows Serverのシャドウコピー(VSS)の設定方法と復元方法を解説
https://ittrip.xyz/soft/windows/shadow-copy
Windowsサーバでファイル単位のリストアをする方法
https://dev.classmethod.jp/articles/tsnote-ec2-windows-vss-001/