経緯
- AzureADを参加ずみPCで、ローカル管理者アカウントがのこっていることがありますが、情シス的にはあまりよろしくありません。
- 今回PCを再インストールするタイミングで、ローカル管理者を作らずに、AzureADアカウントだけでキッティングができるか検証してみます。
- ついでにユーザプロファイルをDにおいてみたいと思います。
結論
ローカルアカウントが最初から存在せず、Dにユーザプロファイルを置くことで、セキュリティと管理性が向上しそうです。
autounattend.xmlの作成
こちらのページのコンフィグを使用させていただきました。
Windows 10を全自動で最後まで手間要らずでインストールする方法
http://www.neko.ne.jp/~freewing/software/windows_10_autounattend_xml_install/
269、272行目を変更します。また、ローカルアカウントの作成部分を削除します。
<HideWirelessSetupInOOBE>false</HideWirelessSetupInOOBE>
<SkipMachineOOBE>false</SkipMachineOOBE>
- AzureAD参加に必要のためWIFIのセットアップ画面を出します。
- できるだけ自動化しつつ、OOBE画面で止めて監査モードに入るためとなります。
relocate.xmlの作成
こちらのページのコンフィグを使用させていただきました。
ユーザプロファイルを別ドライブにつくる
https://qiita.com/syakesalmon/items/6c9e211bd900bce19558
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend">
<settings pass="oobeSystem">
<component name="Microsoft-Windows-Shell-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<FolderLocations>
<ProfilesDirectory>D:\Users</ProfilesDirectory>
</FolderLocations>
</component>
</settings>
</unattend>
Win10のUSB作成
RufusでISOから作成し、ルートに2つのXMLを置きます。
sysprepを実行するためのbatファイルも置いておきます。
USBからVM起動
ProxmoxにUSBメモリをパススルーし、起動順を変えます。実機だとUEFIで変更してください。
パーティション変更
USBから起動すると、いろいろとスキップされてパーティション作成画面になります。
Dドライブも区切っておきます。Dだけフォーマットも必要です。
監査モードに入る
OOBE画面でShift + Ctrl + F3を押し、監査モードに入ります。
Sysprep実行
DドライブにバッチファイルとXMLファイルを配置し、Sysprepを実行します。
C:\Windows\system32\sysprep\sysprep.exe /generalize /oobe /reboot /unattend:d:\relocate.xml
AzureADでログイン
再起動するとふたたびOOBE画面になるので、入力します。セキュリティ更新などがかかります。
「組織用」を選択し、DEM管理者アカウントで登録します。
デバイスの診断データなど、つづきのOOBEはスキップできず設定することになります。
動作確認
AzureADに参加済みか確認します。
dsregcmd /status
一般ユーザ権限では、Cドライブの他のフォルダにはアクセスやコピーや削除ができません。
ローカルアカウントはdefaultuser0というのが出来ていました。サイズは0でした。これらもアクセス保護されています(Userはテストフォルダ)。パブリックはアクセスできます。
まとめ
- autounattend.xmlでインストールを半自動化し、relocate.xmlでユーザプロファイルをDに置くことができました。
- ローカルアカウントが最初から存在せず、Dにユーザプロファイルを置くことで、セキュリティと管理性が向上しそうです。
参考にさせていただいたサイト
Windows 10を全自動で最後まで手間要らずでインストールする方法
http://www.neko.ne.jp/~freewing/software/windows_10_autounattend_xml_install/
ユーザプロファイルを別ドライブにつくる
https://qiita.com/syakesalmon/items/6c9e211bd900bce19558