概要
・Windows ServerがAzure ArcのPay As You Goに対応したとのこと。
・従来のオンプレサーバーの管理に変化が生まれそう。
・なんか機能も追加されたそうなので調査。さいごにリンク集もあるよ。
これまでの問題(情シス視点からの私見)
・従来のオンプレWindows Server管理では、以下のような課題がありました。
- CAL(クライアント アクセス ライセンス)とかの考え方がわりと複雑😥
- 複雑なので丸投げしたくなり、ベンダーロックインされやすい
- 結果情シス部門が育たず、多重下請け構造の温床に😢
Azure Arc対応で何が変わるのか?
以下の機能が追加され、これらの課題が解消されるかも。
- CALが不要:つかったぶんだけ。直販。明朗会計。ライセンス管理がシンプルに😊
- Azure Webポータルからのリモート接続:Windows Admin Center(WAC)やPowerShellへのアクセスが可能🥰
- Azure MonitorやDefenderとのインテグレーション:セキュリティ管理と監視が効率化
・管理者はAzureのポータルから一元的にWindows Serverを操作できるようになり、運用負荷の軽減が期待されます。
・情シスにとってなにが負担って自分たちでコントロールできない部分なんですよね。
・だいたい外部ベンダーに商流やらセット売りやらでロックインされていることが原因です。それが解消される一助に。
・あとVPNとかにたよらず死活監視ができる。 これけっこうデカイ。👌
新たな価格体系、"Pay-as-you-go"
・Azure Arc対応サーバーでは、「使った分だけ支払う」という柔軟な料金体系が可能に。具体的な価格は以下の通り:
項目 | 価格 / CPUコア | 日本円換算(本日の為替レート: 1ドル=157円) |
---|---|---|
月額課金 | $33.58 / 月 | 約5,268円 / 月 |
時間課金 | $0.046 / 時間 | 約7.22円 / 時間 |
・電源をオフにすればAzure上で削除すれば課金が停止するため、リソース使用量に応じてコストを最適化できる仕組みとのこと。
・詳細は公式価格情報をごらんください。
Windows Server Pricing
導入メモ: Azure Arcへの接続手順
- インストール時の選択: インストーラで「従来の方式」以外を選択
- シリアル番号の入力を省略
- サーバー管理センターからAzure Arcに接続
- Azureへのオンボーディングが完了
- 料金プランの選択: 「Pay-as-you-go」を選択
詳細は公式ドキュメントをごらんください。
公式ドキュメント
新料金体系と従来のSPLAや買い切り版との比較
・ざっくりと表にまとめてみました。
項目 | Azure Arc (Pay-as-you-go) | SPLA | 買い切り版 |
---|---|---|---|
課金体系 | 使用量に応じた従量課金 | 月額固定課金 | 一括購入 |
CALの必要性 | 不要 | 不要 | 必要 |
リソース増減の柔軟性 | 高い | 中程度 | 低い |
コスト最適化 | 電源オフ時に課金停止、短期利用でコスト削減可能 | 長期安定運用でコスト削減 | 長期間利用でトータルコストが低い場合あり |
利用用途 | 流動的な環境や短期間の需要対応 | 安定した長期利用 | 長期間かつ予算固定が必要な場合 |
まとめ:
・Azure Arc対応により、オンプレWindows Serverはこれまで以上に柔軟で効率的な運用が可能になった。
・「Pay-as-you-go」の導入で、企業はリソースを最適化しつつ、ビジネスのスピード感が期待できる。
・特に自社情シスを強くしていきたい、クラウド利用に近い課金管理を求める企業にとって、この新機能は大きな魅力となりそう。
ポエム
・MacMiniといいWindowsServertといい、従来のオンプレサーバーの重厚長大な管理から、ポータビリティのある管理に変わっていく時代の変化を感じました。