[前回] ゼロトラストのディープダイブ(9)-SSE製品理解(Zscaler社)
はじめに
今回は、Netskope社のSSEソリューションとプラットフォームから、
ゼロトラストの仕組みについて、理解を深めます。
Netskope社のSSEソリューション
- Netskope Intelligent Security Service Edge(SSE)
- Netskope Security Cloudプラットフォームに構築される
- 可視性とリアルタイム性を持ったデータ保護と脅威防御
- 社内/リモートワーク/デバイス/IoTから、クラウドサービス/Webサイト/プライベートアプリへのアクセスを保護
Netskope Security Cloudプラットフォームの構成図
※ 引用元: The Netskope Cloud Security Platform
Netskope SSEの特徴
- 統合性
- SSEの4つのコア機能を一元的に提供
- 各種セキュリティ機能をクラウドに統合・集約
- コア機能に加えその他ユニークな機能を統合
- ネットワーク・セキュリティ機能の統合
- SSEとSD-WANを結合したSASEの実現
- SD-WAN連携で拠点間の通信をゼロトラスト化
- SSEの4つのコア機能を一元的に提供
- DLP/データ保護機能
- DLP(Data Loss Prevention)とは
- 情報漏えいを防ぐことを目的とするセキュリティツール/システム
- CASBで培った技術を進化させたアプリ・データの保護
- 詳細なデータ可視化と分析機能
- Netskopeで分類したデータラベルをBOXとシームレスに連携
- DLP(Data Loss Prevention)とは
- 高速なインフラ
- 自社構築のインフラ基盤
- 国内3か所のデータセンターで運用
- パブリッククラウド等を利用せず、全て独自のデータセンター上で自社運用
- SSEソリューションとして大規模なピアリング数
- 自社構築のインフラ基盤
- ゼロトラスト技術と連携
- マルチベンダー連携によりゼロトラストを実現
- ユーザー・デバイスに基づいたゼロトラスト対策
- EDR(Endpoint Detection and Response)連携により、デバイス脅威・リスクに応じたアクセス保護
- EDRとは、コンピュータシステムのエンドポイント(端末)において脅威を継続的に監視し保護する技術
- CrowdStrikeが、リアルタイムに端末の脅威スコアを計算
- Netskopeで、脅威スコアに応じアダプティブな制御を実現
- IDaaS技術と連携
- Okta等IDaaSと連携し、ユーザー・グループ情報を同期
- 端末へのエージェント導入を簡素化
NetSkopeのエコシステム
- Okta
- 統合認証基盤サービスで、以下機能をクラウドで提供
- SSO(シングルサインオン)
- 多要素認証
- ライフサイクル管理
- ユニバーサルディレクトリ
- 統合認証基盤サービスで、以下機能をクラウドで提供
- CrowdStrike
- クラウドに収集された端末の振る舞いログを監視
- 標的型攻撃をリアルタイムに判断・通知
- 従来のマルウェア対策では検知できない攻撃を速やかに検知/対処
- Box
- ストレージ容量が無制限かつセキュアに利用可能なクラウドストレージ
- 高いセキュリティとユーザビリティを両立
- データアップロードやダウンロードなど操作内容を克明に記録
- Splunk
- あらゆる機器を対象にした総合的なログプラットフォーム
- 取り込まれたデータを解析、分析し、洞察を得る事が可能
- Netskopeのログ情報をCIMに準拠した形式で取り込む
- CIM(Common Information Model)とは、情報共通化標準のこと
- 異なるソースのログを表示できるようにあらかじめ定義されたSplunkが提供する独自のデータモデル
- Exabeam
- 標的型攻撃や内部不正に見られる異常な振る舞いを検出/可視化
- 新たな脅威を検知可能な次世代SIEMのUEBA(User and Entity Behavior Analytics)ソリューション
Netskopeセキュリティソリューションの機能
- 安全なクラウドアクセス制御
- クラウド暗号化
- データ漏洩防止(DLP)
- SSL/TLSインスペクション
- SSLインスペクションとは、クライアントとサーバ間の、SSL暗号化されたインターネット通信を傍受し、検証すること
- 暗号化されたWebトラフィックとクラウドサービスに対し、以下を確認/検査
- データ盗難がないか
- マルウェアがないか
- 高度な脅威がないか
- クラウドフィッシング
- ペイロードホスティングなど
- サードパーティのリスク監視
- Netskope Risk Insightsを使用し、SaaS/IaaS/クラウドサービスの使用状況を監視
- 脅威防御
- クラウドサービスとWebトラフィックに潜む脅威を防止/検出
- ウェブコンテンツのフィルタリング
- アクティブなウェブサイトの各種カテゴリに対し、Webコンテンツフィルタリングを提供
おわりに
Netskope社が提供するSSEソリューションの仕組みを理解しました。
次回は、McAfee Enterprise社のSSEソリューションを勉強します。
お楽しみに。