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AWS公式資料で挑むSCS認定(24)-こんな時どうする(全分野その1)

Last updated at Posted at 2022-03-29
[前回] AWS公式資料で挑むSCS認定(23)-こんな時どうする(分野5:データ保護)

はじめに

前回まで分野別「こんな時どうする」をまとめてみました。
今回は「こんな時どうする」の補足となります。

分野1: インシデント対応

  • ユーザのアクセスキーが誤って公開された
    • アクセスキーを削除またはローテート
    • 不正使用されていないか、すべてのリージョンにおけるAWS CloudTrailログを確認
    • 未承認リソースが存在したら削除

分野2: ログとモニタリング(監視)

  • すべてのAPI呼び出しをログ収集、3ヶ月間のみオンライン状態で参照、その後コンプライアンス要求により5年間復元可能な状態で保存したい

    • すべてのアカウントでAWS CloudTrailを有効化
    • 集中型ログ記録アカウントのS3バケットにログを格納
    • 三ヶ月後Amazon Glacierに移動、5年後にデータを失効させるライフサイクルポリシーを作成
  • AWS Lambda関数のデータをAmazon CloudWatch Logsにロギングさせたい

    • 最小権限ポリシーとしてCreateLogGroup、CreateLogStream、PutLogEvents権限をLambdaに付与

分野3: インフラストラクチャのセキュリティ

  • CloudFrontディストリビューションでS3バケットから配信されるコンテンツに、ユーザーが直接アクセスできないようにしたい
    • オリジンアクセスアイデンティティ(OAI)と呼ばれる特別なCloudFrontユーザーを作成し、ディストリビューションに関連付ける
    • CloudFrontがOAIを使用しバケットにアクセスできるように、S3バケットのアクセス許可を設定
    • S3バケットへのダイレクトURLを使用したアクセスを拒否するように設定

分野4: アイデンティティ(ID)及びアクセス管理

  • オンプレミスのADFS(Windows Active Directory Federation Services)を使用して、AWS Management Consoleにアクセスしたい

    • SAML2.0互換IDプロバイダー(IdP)とAWS Management Consoleへのタスク実行権限を付与したロールを使用
    • ユーザーがサインインすると、ADFSがユーザー識別アサーションとユーザー属性を含むSAMLアサーションレスポンスを生成
      • ADFSにコンソールセッションの有効期間を指定するSAMLアサーション属性SessionDurationを設定可
      • ADFSにセッションタグとして属性を渡すことも可能
    • ADFSはレスポンスをクライアントブラウザに送信
    • クライアントブラウザはAWSのSSOエンドポイントにリダイレクトされ、SAMLアサーションを投稿
    • SSOエンドポイントがユーザーの代わりに一時的なセキュリティ認証情報をリクエストし、コンソールのサインインURLを作成
    • AWSがサインインURLをクライアントにリダイレクト送信
    • クライアントブラウザがAWS Management Consoleにリダイレクトされる
      • SAML認証レスポンスに複数IAMロールに対応付けられた属性が含まれた場合、コンソールへアクセスするためロール選択が必要
  • 新しいリソースを追加する度にリソースへのアクセス許可ポリシーを更新したくない

    • 属性(タグ)ベースのアクセスコントロール(ABAC)ポリシーを使用
    • プリンシパルのタグがリソースタグと一致するときのみオペレーションを許可する
    • 急速に成長している環境で役立ち、ポリシー管理が面倒な状況に役立つ

分野5: データ保護

  • EC2インスタンスのEBSボリューム上のすべてのデータを暗号化したい

    • Amazon EBSボリューム作成時にKMSキーを指定
    • デフォルトでは、AWSアカウントのAWS管理キーを使用、ユーザーが作成/管理するカスタマー管理キーも指定可
      • カスタマー管理キーを使用する場合、ユーザーに代わってKMSキーを使用する許可をAmazon EBSに付与する必要あり
  • S3への送信/保管データを暗号化、かつバケットが誤ってパブリックになっても、外部アカウントユーザからのアクセスを制限し、データを機密扱いできるようにしたい

    • S3バケットのデフォルト暗号化方式を有効化、KMSキーを用いたサーバー側暗号化(SSE-KMS)を使用
      • KMSキーの使用権限を与えられた外部アカウントユーザーのみS3にアクセスできるため
    • バケットポリシーを追加し、PutObjectリクエストにaws:SecureTransportが含まれていない場合は拒否
      • HTTPS通信を強制し、送信データを保護
  • S3保管データを暗号化し、不正アクセス対策のためすべてのアクセス監査証跡を記録したい

    • KMSキーを用いたサーバー側暗号化(SSE-KMS)を使用することで、KMSキーがいつ誰によって使用されたか監査証跡を記録可

おわりに

各分野に対し「こんな時どうする」を追加しました。
次回も続きます、お楽しみに。

[次回] AWS公式資料で挑むSCS認定(25)-こんな時どうする(全分野その2)
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