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MySQL vs. TiDB-分散トランザクションの比較検証(5): TiDBの基本

Last updated at Posted at 2022-05-05
[前回] MySQL vs. TiDB-分散トランザクションの比較検証(4):MySQL内部XA

はじめに

MySQLの検証が長編となってしまったので、TiDBも取り上げてみます。

TiDB(タイディービー)とは

WikipediaのTiDB定義から、

  • オープンソースのNewSQLデータベース
  • MySQLと互換性あり
  • 水平方向のスケーラビリティ、強力な一貫性、高可用性を提供
  • ハイブリッドのトランザクションと分析処理のワークロードをサポート

TiDBのアーキテクチャー

image.png

※ 引用元: PingCAP社のTiDB Architecture

コンポーネント

TiDBクラスタを構成するTiDBサーバー

  • 外部からのSQLリクエスト(MySQLプロトコル)を受け付ける
  • スケールアウト可能
  • SQL解析、最適化、分散実行計画の生成

PD(Placement Driver)クラスタを構成するPDサーバー

  • ここが司令塔のようで、クラスタ全般(TiDBクラスタ、Storageクラスタなど)を司っている
  • メタデータを管理
  • PDサーバーは可用性を持ち、少なくとも3ノード必要(ノード数は奇数)

Storageクラスタを構成するStorageサーバー

2種類サーバーがあるようです。

TiKVサーバー
  • データ保存用で、分散キーバリューストアエンジン
  • データ保存単位はRegion
  • 一つのTiKVノードに複数存在
  • 分離レベルは、スナップショット分離をサポート
    • TiDBがSQLレベルで分散トランザクションをサポート可能な要因がこれだそうです
  • TiKVに格納されたデータは、複数レプリカにより自動メンテされる
    • デフォルトはレプリカ三つ
  • ネイティブの高可用性を持ち、自動フェールオーバー可能
TiFlashサーバー
  • データを列指向(カラムナー)で保存
  • 特殊ストレージで、主に分析処理を加速するため使用

おわりに

一旦、TiDBのアーキテクチャと用語を抑えておきました。
次回は、いろいろ検証してみたいと思います、お楽しみに。

[次回] MySQL vs. TiDB-分散トランザクションの比較検証(6): TiDBクラスタの導入
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