雑談の戦略
準備事項
自己紹介シートを記入してもらう
これは必須事項です。
プロジェクトが始まって、相手との関係構築が重要である場合はすぐに「自己紹介シート」に記入してもらってください。
なぜなら、これには二つの効果が期待できるからです。
- 相手の好きな話題を知ることが出来る
- この後のステップでは「相手が話してほしいこと」を話してもらうことが重要になります。ですので、相手の好み、趣味、プロジェクトでやりたいことを聞き出しておきましょう。 - 行動の一貫性を誘う
- 「自己紹介シートを記入するのが面倒だ」と考える人もいますが、それでも書いてもらってください。
- 行動の一貫性によると、自分の意図していない行動をした後、その行動が自分の意図していた行動であるかのように解釈を変えるというせいしつがあるそうです。
- 今回の例ですと、「(記入したくもない)自己紹介シートにわざわざ時間をかけて記入したのは わたしがこの人たちと仲良くしたいからだ」と考えてくれる可能性がたかいです。
自己紹介記入例
こちらへ自己紹介をお願いいたします!
【テンプレート】
お名前:田中太郎
趣味:温泉巡り
好きな技術:Python
参加目的:エンジニア関連の雑談がしたい
ボイチャ可能:OK
雑談面談希望:希望
Docker技術:自信あり!
最近のお悩み:上司がforループの意味を理解できなかった。
みんなへ一言:初心者ですがよろしくお願いします!
記入してもらうのはTeamsでもmiroでもどちらでもよいです。
ユーザーに書いてもらえるような媒体を選びましょう!
会話中
相手の食いつきそうな話題を振る
自己紹介シートの情報が手元にある状態で、会議が始まる2~3分前には会議MTGに入りましょう。
そして、早めに入ってきた方に対して、その方の自己紹介シートにあるネタを振っています。
- ex) 「ooさん自己紹介シートの記入ありがとうございました!」
- ex) 「00さんランニングが好きなんですね~。(返事をまつ) おすすめのコースとかあるんですか?」
なぜ自己紹介シートの話題を振るのかといえば、ほとんどの人は自分の話が好きだからです。
- 若手のエンジニアだったらフロントエンドやペアプロなどイケイケな話が好き
- ベテランの歴戦の猛者なら「自分がいかにブラックな職場で無茶なやり取りをしたかの思い出」が好き
これらの話題を振ることで、自分と相手の共通点を強調しておきましょう。
自分の話はしない
相手の食いつきそうな話題を振る際には一つポイントがあります。
それは、自分の話は基本的にはしてはいけない。かならず聞き手に回らなければならない ということです。
なぜならば、 ほとんどの人間は話を聞くよりも、話をするほうが好き だからです。
(逆に、人の話を聞くのはすごい疲れる行為でもあります)
デートの相手は、学生時代の同級生で理系男子でした。
お互いが社会人になってから、同窓会で仲良くなり、私が好きになりました。
女の子と二人で食事に行ったことがないということだったのでこちらも緊張。
何を話したらいいのかと考えに考えて…当時趣味で勉強していた『核分裂』について話そうと決意し、デート当日。
食事の席で2時間びっちり核分裂について話をしました。
しかも私は1軒目の居酒屋後に「カラオケ行く?」と誘われたのにも関わらず「なか卯でいい、安いから」と彼をなか卯へ連れて行きました。
帰りに告白をしたのですが「なんか違ったわ」と玉砕しました……。
とにかく聞き手に回りましょう!
ミラーリング
ミラーリングとは、簡単に言えば相手の真似をするだけで簡単に相手の信頼を得ることができるというテクニックです。
ミラーリングとは、先述したように相手の警戒心を取り払い、安心感や親近感をつくり、無意識レベルで、深い信頼関係を築くコミュニケーション技法の一つです。
その技法を一言でお伝えすると、相手の動作や静止しているときの手足の位置、また呼吸などを、まさに鏡のように合わせていくというやり方です。
本人も気づかないほど、心がオープンになり、知らず知らずのうちに「この人なら、ここまで話してもいい」と感じてしまうような状態が生まれます。
from https://life-and-mind.com/nlp-mirroring-4657#i-2
あくまでもこのテクニックの目的は相手の信頼を得るためであり、情報を抜き出すテクニックではないことに留意しておいてください。
ここでまねるべき点は以下の通りです。
- しぐさ(相手が足を組んだら足を組む。同じ飲み物を飲んだら同じタイミングで飲む)
- ワードチョイス(相手が使った言葉で会話を行う)
- 会話のテンポ
とにかくありとあらゆる内容を、自分が対象者の鏡であるかのように真似してください!
そうすれば、相手との信頼関係が気づけるはずです。
レスポンスは早めに
これはオンラインならではの悩みだと思いますが、
相手からの話から間を置きすぎてレスポンスを話すと、相手は勝手に不安要素を洗い出してしまいます。
「何かまずいこと言ったかな?」
「なんで何も反応がないんだろう...?」
逆に、素早いレスポンスは「安心感」を生んでくれます。
そのレスポンスがネガティブであれ、ポジティブであれ、レスポンスがないよりははるかにマシです。