LoginSignup
5
7

More than 3 years have passed since last update.

ESP32からLINE Notifyに通知を投げる手順の備忘録

Last updated at Posted at 2020-10-26

先日、「ニューノーマルにカラオケをハックせよ Sponsored by JOYSOUND #protoout」というハッカソンが行われ、そこに参加してきました。
その際に作成したシステムを参考に、ESP32からLINE Notifyに通知を投げてみましたので、その備忘録を残しておきます。
(よくある仕組みなので、ほかの記事等Web上にやたら転がっている内容です)

当日作成したシステム

当日作成したのは、超音波距離センサーで距離を測り、一定値より近ければobnizからLINE Notifyに通知を飛ばすというものでした。
カラオケでもソーシャルディスタンス

こちらは一緒のチームの方のところにセンサー&マイコンがあったのですが、私のところには無かったので、あるもので作り変えてみました。

材料

  • 開発用PC
  • USBケーブル(PC-ESP32開発ボードの接続)
  • ESP32開発ボード
  • ブレッドボード
  • ケーブル(オス-オス、3本)
  • ボタン(Grove) ※4ピンケーブルも

obnizがESP32開発ボードに、超音波距離センサーがボタンに変更になっています。
また、ESP32開発ボードとボタンを無理やり接続しています。

接続

ESP32開発ボードをブレッドボードに刺し、ボタンと接続します。

  • 電圧:3.3Vか5V
  • GND
  • デジタル信号:IO4に接続 DSC_0005.JPG

LINE側の設定

こちらの情報はそこらじゅうにありますが、画像が載っていてわかりやすいのはこちらかも。
※写真を撮るために新たに設定しなおすとトークンが変わっちゃうから、ここでは画像は無しです

  1. LINE Notifyにログイン
  2. 「マイページ」を選択
  3. 「トークンを発行する」を選択
  4. 「トークン名」を入力
    ここで入力した名前が、飛んでくるメッセージの先頭に[xxxx]と表示されます
  5. 通知の送信先を選択
    自分だけでよければ「1:1でLINE Notifyから通知を受け取る」を選択し、グループの場合はそのグループを選択(事前に作成する必要あり)
  6. 「発行する」ボタンを選択
  7. 発行されたトークンをメモっておく
    後で使いますので、絶対に忘れないように(後から確認できません)

Arduino側のプログラム

こちらはスケッチの「WiFiClientSecure」をベースにします。

CAの削除

今回は証明書を使わないため、ばっさり証明書関連のコードを削除します。
以下、削除する部分。

const char* test_root_ca= \
(省略)
     "-----END CERTIFICATE-----\n";
  client.setCACert(test_root_ca);

Wi-Fiの設定

アクセスポイントのSSIDとパスワードを設定します。
それぞれの環境に合わせて、修正してください。

const char* ssid     = "my-ssid";     // change
const char* password = "my-password"; // change

LINE Notify関連の設定

まず、LINE NotifY関連の変数を用意します。

const char* host = "notify-api.line.me";
const char* token = "my-line-notify-token"; // change

元のソースでは「server」となっているところを「host」に書き換えています。
また、トークンは、先ほどメモっておいたものに書き換えてください。

センサー関連の設定

今回は、ボタンを押したら通知が飛ぶようにします。
まずピン番号を指定します。今回は4ピンに接続しています。

#define BUTTON_PIN 4

さらに、ボタンを押したときに送られるメッセージを設定しておきます。

const char* message = "Push!";

また、1回ボタンを押すと大量に通知が飛んでしまうため、制御のためのフラグを用意しておきます。

static int Status = LOW;

そして初期化時に、PINの初期化を行います。

  pinMode(BUTTON_PIN, INPUT);

ループ内での処理

ループ内では、大きくは以下のような処理を行います。

  1. ボタンのステータスを取得
  2. 前回ボタンが押されていなかった、かつ、今回ボタンが押されたら、LINE Notifyに通知を送る
  3. ボタンのステータスを保存

LINE NotifyへはWeb APIで直接通知を送ります。
結果を受け取る際、ヘッダ部分を本体部分に分けて受け取っています。
受け取った内容は、シリアルモニタで確認できます。

  int buttonState = digitalRead(BUTTON_PIN);

  if ((Status == LOW) && (buttonState == HIGH)) {
    String query = String("message=") + String(message);
    String request = String("") +
                 "POST /api/notify HTTP/1.1\r\n" +
                 "Host: " + host + "\r\n" +
                 "Authorization: Bearer " + token + "\r\n" +
                 "Content-Length: " + String(query.length()) +  "\r\n" + 
                 "Content-Type: application/x-www-form-urlencoded\r\n\r\n" +
                  query + "\r\n";
    client.print(request);

    while (client.connected()) {
      String line = client.readStringUntil('\n');
      Serial.println(line);
      if (line == "\r") {
        break;
      }
    }

    String line = client.readStringUntil('\n');
    Serial.println(line);
  }

  Status = buttonState;
  delay(500);

LINE Notifyとの送受信処理はこちらを参考にさせていただきました。

通知画面

こんな感じに通知が飛びます。
※こちらは、トークン名が「sensor_user」、通知メッセージが「ソーシャルディスタンスを守ってください。」の場合
Screenshot_20201026-180520.png

注意事項

  • トークンは1ユーザ1つしか作れません
  • 1トークンに結び付けられるグループ(または本人)は1つです

感想

CAの設定無しでつながるとは思ってませんでした。
LINE Notifyにつながってしまえば、後は簡単です。

なお、ソース全体はこちらです。

5
7
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
7