LoginSignup
2
5

More than 3 years have passed since last update.

Excelに数式内で変数を定義できるLET関数が追加されるらしい

Last updated at Posted at 2020-03-21

マイクロソフトのサイトでは、プログラミング言語でいう変数というワードではなく、計算結果に名前を割り当てるもの、と説明されている。

仕様

詳細は LET 関数 を参照して欲しい。

構文
= LET (name1, name_value1, calculation_or_name2 [name_value2, calculation_or_name3...])

VBAのLETステートメントとは別物。(もっとも、LETステートメントは省略できるので書いている人を私は見たことが無い。Visual Basicの元になったBASIC言語の初心者向けマニュアルにはLETが頻出していたと記憶するが・・・)

使用例

A1セルにある、氏名「山田 太郎」から、名「太郎」のみを抽出するとき、

= RIGHT(A1, LEN(A1) - FIND(" ", A1))

のように書いていたと思う。事務屋さんでは良く出てくる式だ。
LETを使うと次のように書ける。

= LET(name, A1, RIGHT(name, LEN(name) - FIND(" ", name)))

式としては長くなっているが、参照先がひとつなので保守性が高い。
この例だと名前付きセルと大差ないが、分かり易さ優先で挙げた。
入れ子になると見にくいので、今後は、数式エディタというかフォーマッタの実装が期待される。

その他

Microsoft Tech Communityでは、「Excelが同じ計算を繰り返す必要がないため、LET関数使用時は2倍の速さで計算できる」と説明している。

Office Insiderでは既に使えるので、興味のある人は試してみたら如何だろうか :point_right_tone2: Office Insider になる
正式リリースは2020年の後半を予定しているとのこと。

先日のXLOOKUP関数リリースといい、最近のOfficeは進化が速いので、ウォッチしておくと良いかも。

2
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
5