※主にSESでの人材不足について書いています。
弊社も例に漏れず人材不足で困っている企業の一つです。
正社員に関しても定期採用はしておらず、あくまで自社の社員が参画しているPJで人手が足りない時に募集する程度です。
今までは、正社員にしても何にしても、いい人がいたら採用すればいいよねっていうのんびりした雰囲気で過ごして来たのですが、ある程度人数が増え、参画先でチームというものを組めるようになり、お客様から「増員してもらいたい」と持ちかけられるようになったところで【人材不足】という壁にぶち当たりました。
どのくらい人材不足なのか
私はエンジニアとして外部に常駐する傍、SESの営業もしています。
10社くらいから案件&人材情報を共有していますが、日に50件ほど案件情報が流れてきます。そのうち、人材情報は2件ほどです。毎日なにかしらの案件情報が流れてくる会社もあれば、週に1度緊急性の高い案件情報だけ流して来たりとマチマチではあります。
ま、本当に売り手市場です。
スキルシートを送れば短期間で複数案件情報が返ってくるし、スキル要件が多少足りなくても受かることも多く、単価も高い。無理そうな条件(週4日勤務、時短勤務、等)も飲んでもらえる。
「あぁ、マジで人いないんだ」
と実感しました。
あれ? ということは、人募集しても見つからないよね? しかも、希望単価が高いよ? うちこんなに出せないよ?
しかもうちから出す案件は精算なし固定が多いのでもうその時点で弾かれてしまう。
案の定、いくら案件情報を流して人を探しても暖簾になんとかです。
SESの営業先は常に増やしているのに、一向に人が集まらない。
そこでふと出た言葉、
「もうわかったよ、社員募集しちゃおう。」
都度調達でなく、囲う作戦へ変更。
しかし、人事もいない小さな会社で、しかも求人関係に関しては動いたことがほぼ皆無で、右も左もわからないので「求人」とはどういう手段があるのか調査してみました。
- 求人媒体への掲載
- セミナーで登壇ないし協賛することで、参加者の連絡先をゲットする
- 勉強会とか交流会を開催する
- 会社説明会+飲み会を開催する
まだまだ他にも方法はあると思いますが一旦こんな感じで……
求人媒体への掲載は簡単に真似できそうです。試しに「転職する側」になって登録してみることにしました。
…スカウトメールいっぱいくるね!!
じゃなくて。
自分が転職する立場で求人をみると、どうしても自社サービスのある会社に目がいってしまいます。これは今現在SESで外に出ているからせっかく転職するなら別のことがしたい! ってことなのかなぁと思いました(これは完全に個人的な事情)。
ただ、スカウトメールも、こちらの希望条件にまったくそぐわないものもあり、「本当に私が必要なのだろうか?」と、とりあえず送ってるんじゃないかな? と思うものもありました(もちろんちゃんと条件面に目を通してくれてる企業もありましたよ!)。
まぁ、それだけ人がいないってことですよね。どこの会社も必死なんだと思います。
少々話が逸れましたが、社員雇用を考えても以下のような課題・問題点が出てきます
採用するとして、課題
「未経験採用の場合、社内開発してないのにどうやって教育するの?」
今は助成金などあるので外部研修を利用するハードルが幾分か下がった印象があるため、積極的に利用していきたいところです。
外部研修については、以前は「こんな研修内容Google先生が教えてくれるよ」と思っていたのですが、その情報だってある程度の検索能力がなければたどり着けないことを考えてなかったなぁと、「人が教える」ということも、薄っぺらな研修内容でも人によっては重要な情報なんですよね。って思えるようになりました。
オンライン学習のサイトも増えてますし、外部に任せるのはありなのではないかと思いました。
問題点
「現場決まらないと自社待機になってしまう」
ここら辺が正規雇用のリスクになっていると思います。これが怖くて未経験はなかなか手が出せません(結局それ)。
結論
- 人が欲しいなら積極的にならないとダメ
- 待ってても来ない
- ある程度体力をつけて未経験採用に本腰を入れる
(中途採用がベターだけど、若手もほしい)
補足
新卒を採った時の話
若手社員が通っていた専門学校に連絡し採用活動をさせてもらったのですが、地方ということもあり、東京にまで出てこようとする人がとても少なかったのが印象的でした。
学生的には「この会社に入りたい」っていうよりは「他と比べていいほう」をとることもあるそうです。
その中で「行きたい!」と思われるような会社でありたいですが、私自身、在籍年数も長く社内ではいろいろな業務をこなしておきながら帰属意識が薄く「自社大好き!」ってわけではないので、魅力とかわからないんですよね(この辺りはわかる人に任せよう)。
後日談
有料の案件&人材マッチングサイトを使って、ようやくちらほら人が集まるようになりました(正社員も)
採用に関してはまだまだ課題が山積みです。
また、特定派遣の廃止に伴い廃業を余儀なくされる企業も少なからずあるようです。派遣契約できるエンジニアの激減が予想され、単価高騰が懸念されます。
またエンジニアの争奪戦が始まるわけですね……
またその後の後日談
新卒&中途採用始めました。
中途はオンラインスクールからの斡旋から、新卒は専門学校への求人票提出から始めています。
中途の方は2名面談してみて1名からかなり優秀で内定出して返事待ちです。学習意欲が高く、自己学習もできているので育てやすそう&教えがいがありそうってこともあり、一緒に働きたいなぁと素直に思えました。
新卒採用は…ちょっとやり方間違えた感が半端なくて仕切り直して21年卒を頑張ります…。