はじめに
Mountain Duckは各種クラウドストレージを、OS側からドライブとして認識できるアプリケーションです。$39の有料アプリですが、対応プロトコルが多岐にわたっており柔軟な運用な可能です。
公式のヘルプがあまり親切でないため、Windows環境でMountain Duckを使用してGoogle Driveをマウントする手順をまとめました。
環境
- Windows 10 Pro 20H2 (19042.630)
- Mountain Duck 4.3.2.17389
- Google Workspace 契約
導入
1. ダウンロード
以下よりダウンロード可能です。Windows版とMac版があります。同一バイナリでトライアル可能な為、購入前に動作を確認できます。
https://mountainduck.io/
2. インストール
3. レジストレーション
購入した場合は、メールでレジストレーションキーが送られてきます。拡張子「.mountainducklicense」のファイルが添付されているので、ローカルに保存してダブルクリックします。正常にインストールできていれば、既に関連付けがされているのでこれだけで登録ができます。
未購入の場合は、起動時にライセンスがないという警告が表示されますが、トライアルを選択することで試すことができます。
4. 設定
インストール時に自動起動が設定されています。なんらかの理由で起動していなかった場合、スタートメニューからMountain Duckを選択します。
初回起動時には新規接続ダイアログ(ブックマークの作成)が表示されます。
プルダウンよりGoogle Driveを選択します。
- ニックネーム
- ブックマーク名です。任意の名前を付けられます。
- Labels
- フォルダ(タグ)みたいな機能で、ブックマークを整理できます。無しでも構いません。
- パス
- たぶんMac用の設定だと思われ。無視。
- ドライブレター
- Windowsから見た時のドライブレターです。
- 接続モード
- デフォルト
- 環境設定に従います。
- オンライン
- キャッシュを無効化します。オンラインでないとアクセスできなくなります。
- Smart Synchronization
- オンデマンドにキャッシングします。キャッシュされたファイルはオフラインでもアクセスでき、オンラインになったときに同期されます。
- デフォルト
各項目が設定出来たら、下部の「接続」ボタンを押しましょう。
ちなみに、今回はニックネームのみ変更しました。
接続ボタンを押すと、Googleへのログイン画面が表示されます。既にブラウザからログイン済みであれば、以下の様にアカウント選択画面になります。
ログイン又はアカウントを選択し、Google Driveへのアクセスを許可します。申請元はMountain Duckではなく、Cyberduckになっているのに留意してください。
アクセスを許可すると、認証コードが表示されます。アイコンをクリックしてコードをコピーします。
Mountain Duckが表示している認証コード入力ウィンドウに、前述のコードをペーストして「続ける」をクリックします。
設定したGoogle Driveの内容がドライブレターに割り当てられ、Explorerが開きます。
なお、Mountain Duckにはメインウィンドウ存在しません。何か操作したい場合は、タスクトレイのアイコンを右クリックすることでメニューを表示することができます。
5. 追加の環境設定
最初にファイルをリストする際は、非常にレスポンスが悪いです。二度目以降はキャッシュされて多少早くなりますが、やはりリスト表示に手間取ります。
そこで、環境設定>同期タブの「インデックスファイル」にチェックを入れます。
こうすることでインデックスのみ全ファイル分常に保持するようになり、かなり快適になります。
所感
手元環境では転送速度自体は10MB/s程度出ていたの問題無しとしましたが、やはりリストがかなりもっさりです。インデックスを作成すればマシにはなりますが、Drive File Streamほどのレスポンスは期待できないかもしれません。
まぁ素材とプロジェクトを置いて直接動画編集するとかでなければ許せる範囲ですし、複数のアカウント/サービスを同時にマウントできるのはシステム管理者的には非常に便利です。事前にレスポンス検証して許容範囲なら、とりあえず買っておいて良いかもしれません。
また、GoogleとWorkspace契約をしていない場合は、そもそもDrive File Streamを使用できないため、価値ありかと思います。