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IT業界の新しい働き方に、「エバンジェリスト」というものがある。

エンジニアとして未経験転職したものの、いまいち技術が好きになれない方には絶好のポストかもしれない。
ちなみに私の肩書きはエバンジェリストだ。

エバンジェリストとは

ひとことでいうと、「ITのいろいろな技術についてわかりやすく解説する人」。
近年、IT技術はものすごいスピードで進化している。
消費者がこの進化についていくのは大変だが、開発者はこの素晴らしい技術を使って制作したサービス・モノをしっかり伝えたい。
この架け橋を担うのが、エバンジェリストだ。
オンラインの加速とともに、需要はどんどん伸びてきている。

エバンジェリストが必要とされている理由

昔の企業は、良いものをたくさん作って大量に販売し、市場占有率をできるだけ獲得することを目指していた。
現在は簡単に他社のサービスを真似できるようになり、価値が均一化(コモディティ化)してきている。
ここで価格競争に巻き込まれると、大企業しか生き残ることができない。
そこで最近は、他と違う付加価値を提供し、唯一の価値を感じてもらうことが重要になってきている。

ただ伝えるだけではない

エバンジェリストが直接伝えた人が、新たに別な人に伝えて波及効果を生ませることが重要である。
誰かに伝えたくなるように伝えられるかどうかが、エバンジェリストとしての腕の見せ所なのである。

そのためには話の内容、使う言葉、見せるスライドに気を使うのはもちろんのこと、体験を与えることが最重要だと言われている。

例えば、
SNSで見かけたパンケーキ屋さんに足を運び、フワッフワの食感に強烈な感動を覚えた場合、
おそらくそのときに撮った写真は後日、「すごくおいしかった!」というコメントとともに友人に共有されるだろう。

エバンジェリストは、この波及効果の根源を担う人。
つまりおいしそうにSNSにアップして、相手に「食べる」という体験を誘導する人なのである。

(インフルエンサーは不特定多数に向けて発信するのに対し、エバンジェリストは顧客になりうるターゲットに対して発信するという違いがあるので、厳密には違うかもしれないが、わかりやすい例として挙げた)

若者はエバンジェリストに向いている?

そう言われることが多いのは、
伝えるモノやサービスに対して、情熱や愛情がこもっている人が多いからだ。
その熱量は必ず受け手に伝わり、エネルギーが大きいほど相手の心を動かす。

昔は組織ピラミッドで言うところの上層部の人がエバンジェリストとして働いていたが、
最近では、上からものを言うのではなく、周りと一緒に作り上げていけるエバンジェリストが重宝されている。

エンジニアとして日々パソコンに向き合っている方の中には、伝え方なんてわからない!という人も多いだろう。
ベストな伝え方は「エバンジェリストの教科書(著・西脇資哲)」に手取り足取り書かれているので、まずは一読していただきたい。

迷える子羊たちへ

技術を極めるのはなんか違うし、でも勢いのあるIT業界には携わっていたい、、というよくばりな方。
エバンジェリストとして再出発するのも一つの手かもしれません。
ただ、技術を伝えるためには相手よりも豊富な知識を持つことが大前提。
お互いに勉強、がんばりましょう!

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