はじめに
HAL東京高度情報処理学科3年のminakawaです。
前回の「情報処理技術者試験に向けて【基本情報技術者編】」に続いて今回は応用技術者試験にフォーカスを当てて記事を書きたいと思います。
応用情報技術者試験について
応用情報技術者の対象者像は以下の通りです。
高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者
応用的知識・技能と書かれている通り、基本情報技術者試験よりも踏み込んだ問題が出題されます。
特に基本情報技術者試験との大きな違いは、午後問題が記述式になることです。
記述式に慣れていない人はなかなか難しいと感じると思います。
H28の実績は96,947名の応募に対して合格率は21.0%となっています。
試験時間・出題形式・出題数(解答数)
午前 | 午後 | |
---|---|---|
試験時間 | 9:30~12:00(150分) | 13:00~15:30(150分) |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 記述式 |
出題数 | 80問 | 11問 |
回答数 | 80問 | 5問 |
午前午後ともに60点以上で合格です。
自分の主観ですが、午前は基本情報技術者試験の勉強をしっかりと行っていれば、合格ラインまで達することはそこまで難しくないでしょう。
しかし午後は記述式で1問あたりにかけられる時間が30分となっており、人によっては時間がギリギリになると思います。実際私は時間が足りないと感じました。時間配分も試験にとってとても重要な要素なので意識しておくと良いでしょう。
筆者の勉強期間と点数
基本情報技術者試験取得から半年で合格に持って行ったため、勉強期間は5ヶ月ほどです。
午後は複数ある分野から選択して解く方式でしたが、自分はどの分野でも合格できるように勉強していました。
その方が解きやすい問題を見極めやすいと思ったからです。
受験回はH28春で、点数は午前が「83.75点」午後が「68.00点」でした。
午後に選択した問は「情報セキュリティ」、「プログラミング」、「システムアーキテクチャ」、「ネットワーク」、「組込みシステム開発」です。
勉強方法
とにかく参考書を読んで、問題を解きまくることです。早めのうちに午前問題を完成させて、午後問題にどれだけ時間をかけられるかがキモになってくると思います。
私ははじめの2ヶ月ほど参考書を読み、それに加えて1ヶ月ほど午前問題を解いた後、残りの期間ずっと午後問題を勉強していました。
それに加えて重要なことは、基本情報技術者試験の知識がしっかりと定着しているかどうかです。
ここのベースがしっかりしてないと難しく感じ、逆にしっかりとしていると応用知識に関する知識の定着がスムーズに行え、記述の仕方の部分に多くの時間を割くことができます。
とは言っても、人によっては記述式に慣れるのに相当時間がかかると思います。初めは自分も1割2割しか点数が取れてなかったので、どれだけ根気強く継続して勉強できるかが鍵です。頑張りましょう。
使用した参考書・問題集と期間
応用情報技術者試験で使用した参考書と期間は以下の通りです。
※期間はかすかな記憶をたどり書いたものなのであくまで参考程度で。
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キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者
基本的な知識はこの本で学びました。イラスト付きで分かりやすです。(期間:1か月目~2か月目) -
徹底攻略 応用情報技術者教科書
もう少し違う視点から学びたかったのでもう一冊参考書を学びました。(期間:2か月目~3か月目) -
要点早わかり 応用情報技術者 ポケット攻略本 (情報処理技術者試験)
すきま時間でずっと読んでました。(期間:1か月目~5か月目) -
応用情報技術者過去問道場
午前問題はここの問題すべてを解き、定着させました。(期間:2か月目~4か月目) -
iTEC - 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後問題対策シリーズ)
午後問題専用の問題集。非常に濃密でした。(期間:4か月目~5か月目)
今、応用情報技術者試験を振り返ってみて
かなり時間を費やして勉強していました。とにかく一発で合格しようと思っていたため、どの分野にも毛嫌いせず取り組んでいました。
そのため意識は60点合格ではなく100点合格を目指していました。(実際の点数はギリギリでしたが笑)
また、基本情報技術者の知識がしっかりと身についていたこともあり、知識面ではそんなに苦労はしなかったのですが、やはり記述に慣れるまでに時間がかかった印象でした。
これから応用情報技術者試験を受ける人の手助けになれば良いと思います。
おわりに
応用情報技術者は取得するのに苦労する資格ですが、勉強を一生懸命して取得する価値のある資格だと感じています。
今では主流で使われてない技術の問題ももちろん出ますがそれも含めて応用情報技術者試験の勉強は良い経験になると思います。
ITに関する幅広い知識を得たいと考えている人は是非挑戦してみましょう。